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【小学校】役割自由の清掃時間

清掃の仕方を変えた。


今までは
「ほうき」はAさん。
「ぞうきん」はBさん。
というように役割を決めていた。

でも、その役割を全部やーめた。
簡単にいうと、役割自由。

・教室がきれいになること。
・「ありがとう」があること。

この条件を満たせば何をやってもオッケー。
そんな清掃だ。

こういう清掃スタイルは以前何度も試したことがある。
しかし、以前はうまくいかなった。
「一生懸命やる子」と「何をしていいかわからずうろうろしてしまう子」
の二極化を招いてしまうのだ。

だから、

今回は秘策を用意した。

名付けて

「隊長制度」

である。

黒板に2人ペアで適当にネームをはり付ける。

Aくん
Bさん

今週はこの2人がペア。(来週はまたペア替え)

初日はペアの上にはってある子が隊長。
下の子が隊員。(隊長はぼうしをかぶってそうじ)
隊員はこう言う。
「隊長!今日は何をすればいいですか!?」

隊長は、指示を出して、教室をキレイにする。
時間内に隊長は指示を出し続ける。


次の日は隊長が入れ替わる。
それを一週間続けていく。それが「隊長制度」だ。

この「隊長制度」は子どもたちを大きく成長させる。
なぜなら誰もが「導く」という行為を体感できるからだ。

人は「自分の責任で何かをしようとした時」にぐっと成長するものだ。
この隊長制度は日替わりで「責任」を経験できるのだ。

教室って、どうしても積極的な子がリーダーになる。


消極的な子はついて従う。そんな構図がある。
授業だけでこの構図をぶち壊すのは難しい。

「そうだ!そうじの時間だ!」

そんな思いつきからはじめたのがこの取り組み。
この取り組み、子どもたちにたくさんの力をつける。

・仕事が終わった!次は何をしよう?
 →広い視野

・ぞうきんの人数が足りない!○○ちゃん手伝って!
 →人を集める力

・今日は私についてきてね!
 →リーダーシップ

・仕事が終わった!みんなすわろう!
 →次にすべきことを考える

隊長として必要な力は無数にある。
これを誰もが体験できる。

そうじの時間中。僕は教室をうろうろする。
人が気づかないところをそうじしていたら、
「隊長、よくここにきづいたね」

助けを呼ぶ声に反応してかけよってきたら、
「すてきなチームだね!」

道具をゆずりあっていたら
「ありがとうがあるね!さすがだね!」

そんな風に声をかけながら。

僕は子どもたちが大人になる教室をつくりたい。


役割を与えられて、それに揺られて毎日を過ごす人になってほしくない。

役割をつくりだす。
役割を引き受ける。
役割をやり抜く。

そんな大人になってほしい。
そうじの時間だって、子どもたちは成長する。
そう思っている。

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