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ロープウェイ型の授業とは?

◉ロープウェイ型授業

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<特徴>
自分の頭で考えなくても、授業が進んでいく。
そして、ある一定のまとめに自然にたどり着く。

途中で居眠りをしていても、窓の外を眺めていても。
学習が苦手な子も、なんとなくできた気になる。
だから劣等感は抱かない。

しかし、自分で学ぶという感覚は薄れ
「誰かわたしをかしこくしてー」
という受け身の姿勢になる。
「何が身についたか」ではなく「みんなで考えた」というプロセスが大切にされている。日本にありがちな授業。


◉オリエンテーリング型授業

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<特徴>
一定のミッションがある。
しかし、ロープウェイ型授業とは違って、みんなで考えながらゴールに至ることが重要視される。
「何を学ぶべきか?」「どう学ぶべきか?」「どう進めていくか?」ということをチームで考えていくことが必要となる。

学ぶべき内容(ミッション)は決まっているため、完全に主体的ではない。
しかし、主体性を獲得する感覚を身につけるには大切な授業の型。
大切になるのは「与えられたミッションをどうこなすか?」ということ。
これは、他人がつくった課題で自分を高めていくということ。
いわゆる「勉強(教科書を読む作業)」というもの。


◉探検型授業

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<特徴>
目指すべきゴールは、ミッションの達成ではない。
ミッションすら存在しない。そのミッションを自分で作り出すことがミッション。
自分が興味があること、疑問に思うことをひたすら考え続ける授業。

オリエンテーション型授業とは違って明確なミッションがない。
そのため、仲間をつくるためには自分の信念のプレゼンが必要
仲間が集まらない場合は、個人探索(個人探求)も必要になってくる。

これは「勉強(教科書を読む作業)」ではなく「研究(教科書をつくる作業)」
自分の学習によって、他人が学習することを可能にすること。


◉考察

大人になると、ロープウェイでことが進むことなんてほとんどない。
何かを決めるために仲間と協力して進んでいくオリエンテーリング型
もしくは、自分の好きなことをひたすら探求する探検型
これからの時代に何が必要なのか?
それを今の授業にリンクさせていかないといけないのでは。

テストの点数も、全国学力テストも「オリエンテーリング」に過ぎない。
その先の個人探求にいかに思考を進めるか?
そこを考えていきたいなぁと。

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