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「あなたならできるよ」と語りながら「そんな簡単にはできないよ」と語る

限界と可能性の間をぬっていく。

そんな営みが教育だ。

「やればできるよ」
という可能性を語る一方で

「やってもなかなか伸びないものだ」
と限界を語る。

この絶妙なバランスを僕はようやくとれるようになった気がする。
このバランスを成立させるコツは
「可能性」を入り口にし「限界」を出口にすることだ。

「限界」を入り口にすると、心が折れる。

「できたね」
「のびたね」
「前よりいいね」
「どんどん成長しているね」

こんな言葉に浸ること。
これが「限界」を受け止める準備だ。

自信がないと、限界を受け止めきれない。
これは大人だって子どもだって同じだ。

だから、僕は「可能性」を入り口にする。
大切なのは連続性を生み出すことだ。
意欲を次につなげていくことだ。

自信が限界を受け止める。
この失敗が次につながっていく。
そう思えるようになる。

先生の役割は子どもたちを成長させることだと思っていた。
でも、少し違うことがわかってきた。
僕たちの仕事は子どもたちを成長させることじゃなくて
子どもたちに成長を感じさせることだ。

僕は伸びている
私は成長している

胸をはって言える子を育むにはどうすればいいのか?

もっと伸びたい
もっと成長したい

歩みを止めずに上に手を伸ばし続ける子を育むにはどうすればいいのか?

「限界」だけだときれる。
「可能性」だけだとゆるむ。

この2つを融合させる。そんな授業をつくりたいと願っている。

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