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限界にぐらぐらしながら可能性をさぐろう

教師ってすごく崇高な職業だ。

そう考えると自分のふがいなさに、ぐらぐらしてしまう。
そのぐらぐらにつぶされそうになったあの時、僕はこの職業を崇高なものだと思うのをやめた。

たしかに教師は崇高な職業だ。
でも、無理なものは無理だ。
僕たちにも限界がある。

だから、その限界を見据えながら自分にできる範囲のことをきっちりとやろうと思うようになった。
教師である自分に限界を感じたわけだ。

でも、最近ある出来事があって「教師としての僕の可能性も捨ててはいけないな」と感じている。
子どもたちといつも一緒にいれる僕たちだからこそできることがある。
子どもたちの強さも弱さもすべてそばで見ている僕たちだからこそ語れる言葉がある。

先生の限界を感じながらも先生の可能性をさぐる。

ブレーキをふみながらアクセルを踏むような感覚だが、僕はそれから目を背けてはいけないのだなぁと。

本当に苦しくなった時、その子を支えてくれるような言葉を僕は伝えることができているだろうか。
すべてを投げ出したくなった時、そっと心をあたためてくれるような言葉を僕は伝えることができているだろうか。

僕たちが子どもたちに語る言葉はすぐに溶けてなくなってしまう。
それでもなお、僕たちは伝えていく必要がある。

僕だから伝えられる言葉があるのではないか。
心の奥が重い。でも目をそらしてはだめだ。

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