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2018年6月の記事一覧

【鑑賞】私の好きな短歌〜「白薊」を読む

【鑑賞】私の好きな短歌〜「白薊」を読む

こんばんは、ふろやまです! 先日、句友のお一人が主宰する歌会「白薊」から歌集が届きましたので、今回はその中からいくつか鑑賞していきたいと思います。

多分もう 地球は滅んでしまってて 僕らは愉快な夢を見ている/藤原 蛍

映画でもよく題材とされている「この世は仮想現実」説を思い起こしました。もしもこの世が「愉快な夢」であるならば、本当の現実とはどういう世界なのでしょう。
例えば、スタートレック

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【エッセイ】私の好きな服

【エッセイ】私の好きな服

こんばんは、フロヤマです! 今回は私の好きな服について語っていこうと思います。では、早速。

ウェスタンシャツ古着のウェスタンシャツが好きで、昔は30着くらい持っていました。Tシャツの上から引っかける感じで重宝します。私のベーシックアイテムですね。(ちょっとカッコ付けてみました)
生地はネルもデニムも持っていますが、一番多いのは透けるくらい薄いものです。着心地が良いんですよね。
現在はだいぶ捨てた

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【鑑賞】私の好きな俳人4〜河東碧梧桐

【鑑賞】私の好きな俳人4〜河東碧梧桐

こんばんは、フロヤマです! 今回は河東碧梧桐の句鑑賞をお届け致します。では、どうぞ。

夜の鏡があつて外套の襟が折れない/碧梧桐
「夜の鏡があつて」のところでキレ(屈折)を感じた。実際には鏡があっても無くても襟は折れる訳であって、さらには鏡があるならば、より正しく襟を折れるはずだ。ここに語意のアンバランスが生まれ、やや幻想的とでもいえよう空気感を醸し出しているように思える。状況としては、どこかから

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【鑑賞】私の好きな俳人3〜尾崎放哉

【鑑賞】私の好きな俳人3〜尾崎放哉

こんばんは、フロヤマです! 今回は尾崎放哉の句鑑賞をお届け致します。と言っても、私が自由律俳句を始めた頃に書いたものです。拙い鑑賞でありますが、ご容赦下さい。では、どうぞ。

咳をしても一人/放哉
この句を初めて読んだとき「何これ」と思ったのを覚えています。しばらくして、実際に自分が風邪をひいた時に、ようやくこの句の味がわかりました。私にとってきっかけの句。

汽車が走る山火事/放哉
汽車が走

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