【鑑賞】私の好きな俳人4〜河東碧梧桐
こんばんは、フロヤマです! 今回は河東碧梧桐の句鑑賞をお届け致します。では、どうぞ。
夜の鏡があつて外套の襟が折れない/碧梧桐
「夜の鏡があつて」のところでキレ(屈折)を感じた。実際には鏡があっても無くても襟は折れる訳であって、さらには鏡があるならば、より正しく襟を折れるはずだ。ここに語意のアンバランスが生まれ、やや幻想的とでもいえよう空気感を醸し出しているように思える。状況としては、どこかから外へ出ようとしているところであろう。そこが自分の家なのか、あるいは他人の家や店な