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世界一周航空券の旅:トラベルワクチンについて

昨年(2023年)の5〜7月で行った、世界一周航空券の旅についてnoteでも少しずつ書いていこうとしています。

今回は旅行に備えたトラベルワクチンについてお伝えしようと思っていますが、ほぼ近い内容をこちらの動画でもお話ししています。

テキストの方が読みやすい場合は、以降をご覧いただければ幸いです(動画とテキストで多少違う話をしている部分もあります)。


ワクチンの情報は厚労省検疫所(FORTH)で確認

今回の渡航先は比較的都市部でしたし、冒険的な要素もほとんどなかったため、人によってはワクチン接種を考えないケースもあるかもしれません。私にとっては2ヶ月の旅行は長めということもあり、以前から話に聞いていた「トラベルワクチン」を備えてみることにしました。
中央アメリカや南アメリカ、中央東西のアフリカ地域などでは、入国に際して黄熱のワクチン接種証明書が必要となるようです。
私たちの今回の接種は、特に入国のために必須になるものでもなく、あくまで任意で選んだ接種ということになります。

エリアや渡航期間に応じたワクチンを選ぶための情報は、厚生労働省検疫所FORTHのページで、ある程度得ることができます。
短期観光客向け or 1ヶ月以上の旅行者向け等別に、各エリアで推奨されるワクチンも一覧で確認することもできます。
検疫所に電話すると無料で相談にも乗ってもらえます。私たちはホームページを確認しながら、検疫所の無料相談(電話)も利用しつつ、少しずつ打つべきワクチンに関する情報を集めていきました。

候補となるワクチンが見えてきたら、接種ができる医療機関探しに入ります。同じくFORTHには、予防接種機関データベースというページがあり、打ちたいワクチンとエリアを指定することで対象となる医療機関を検索することができました。

母子手帳があれば1万円程度安くなる?

最終的に私たちは国立国際医療研究センターのトラベルクリニックにお世話になることにしました。
検疫所のページや電話相談も丁寧に教えてくれますが、最終的に自分のケースでどう選べば良いか決断しきることができずにいました。トラベルクリニックでは、1人3,168円(平日)を支払うことで相談ができるため、自分のケースで何を打つべきか、最終的になんとか選ぶことができました。

本来は母子手帳があれば、これまで打ってきた予防接種がわかるため、打つべき注射の取捨選択がしやすかったそうです。私たち夫婦は手元にすぐ見つけらなかったこともあり、1人11,495円で抗体検査を行って、足りない分を補う形でワクチンを選択しました。
ちなみに、後から母子手帳が出てきて接種の履歴を確認してみると、おたふくかぜや破傷風などは接種していたようなのですが、抗体検査では値が低かったので、結局今回打つという判断ができてよかったのではないかと思いました。
そのため、確かに母子手帳があれば省略できうる費用ではあるものの、あえて検査をすることもおもしろみがあると感じました。

自由診療となるため全額自己負担に

なおこうしたワクチン接種は公的健康保険の対象にはならないため、全額自己負担となり、少しまとまった金額が必要になります。
ユニークに感じたのは、現在、社会人大学生である夫は接種について学割が利用できたことです(相談や抗体検査については学割はなし)。こうした料金体系も自由診療になるため、医療機関ごとに異なります。
私たちのケースだと1人10万円程度がかかりました。

接種するワクチンの種類によって個々人の金額は異なる
また、今回夫は接種については学割が適用されている

出発3ヶ月以上前から接種の検討を

検疫所のページでも出発3ヶ月以上前からの計画的な接種が推奨されています。ワクチンの中には2回や3回など、複数回接種する必要があるものもあり、またそれぞれ所定の期間を空けてから接種することになるため、時間がかかる場合もあります。
私たちは5月16日の出発に対して、年明けの1月5日に相談に行ったことを皮切りに、下記表ようなスケジュールで通院しました。
A型肝炎やおたふくかぜについては半年〜1年以内のブースター接種が推奨されていたため、帰国後の12月1日にも訪問し、予定通りの金額を支払っています。

相談から含めると出国前にきりの良いところまで接種を終えるのに2ヶ月近くかかりました

副産物として、いくつかの安心を感じられたシーンを最後にご紹介します。
私たち夫婦は40代半ばで、帯状疱疹ワクチンの補助が受けられる50歳まで、まだ少し期間があります。今回の取り組みで帯状疱疹に対応する水痘の抗体価が基準値を満たしていることを確認できているため、心強く感じています。
先日、麻疹の感染報告も目にしましたが、こちらも抗体価が基準を満たしていることが確認できていたので少しホッとしました。
発症後の死亡率はほぼ100%とされる狂犬病については、今回の取り組みで初めて接種しました。犬に対する狂犬病ワクチンの接種は、本来義務となっていますが、接種率が7割程度に低下しているというニュースもあるようです。こちらについては犬に噛まれた場合はどちらにしても暴露後の接種などの対応は必要かと思いますが、ひとまず暴露前接種は済んでいるという心強さを感じています。
自分たちの抗体価の状況を確認し、意識的にワクチンを取捨選択した経験を受け、感染症に関するニュースに触れたときに多少判断がしやすくなった点は、大きな収穫でした。(もちろん、これからも不明や不安を感じた場合は、積極的に専門家に相談することは欠かせませんが)

※記事はこちらで終了です。
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