この町の未来のために・・?の話。
ちょっと前になりますが、この話の続きです。
https://note.com/furokun/n/n96e6cb72a19a
前回「自治会の総会に出席したけど、若手に役員を押し付ける様にウンザリしてしまった」というようなことを書きました。
今回、どうなったか。
進展がありました。
と言いますのも、ついに我が家に「そろそろ役員を担ってもらえないか」との打診を頂いたわけです。
ついに来たか、と。
あんまり詳しい話は書きにくいですけど、同じ自治会にはもう一軒、私と同じくらいの世代のお宅があるんです。そこのお宅とウチとで、どちらか役員を次の年度からやれませんかとのことでした。
そういうわけで、そのお宅と連絡を取ったんです。
すると。
とのこと。
な、なんと・・。
理由を訊けば「この地に引っ越してきて数年間自治会に入っていたけれど、特に何かメリットなどあるわけでもなかったので・・」とのこと。
うーむ。
実際、納得です。
私も、そのお宅と同じくらいの時期にこの町に引っ越してきましたが、たしかに「自治会に入っていて良かったなぁ」と思うことは皆無です。
なので、抜けるのも納得。責められません。
ただ、何と言うんでしょう。
本当にこのままで良いのかなぁという思いが自分にはあるんです。
前回の記事にも書いたんですけど、青臭いことを言えば、自治会って、地域のコミュニティであって、もともとの基本的なポリシーは住民同士の助け合いだったと思うんです。
たしかにメリットデメリットで言えば、メリットなんて無いし、何なら毎年安くない会費をとられるだけデメリットとも言えなくもないです。
ですけど、何かあった時、いや何も無くても、近所を歩いていて、顔見知りの人たちが居て、子供の成長を喜んでくれたりして、見守るってほどではないですけど、「安心感」みたいなものは持ち続けられる方が良いなと思うわけです。この町に住んでいる安心感と言いますか。
この町に住む以上、住民意識というか、何らかの形で町づくりに参加していたい思いはあるんですよね。積極的に、町をどうこう変えるとかそういう大それたことではないんですけど。
まあ実際、そんな綺麗事だけじゃなく、ちょっと保身もあると思います。「あの人、変な人だね。何してるか分かんないね」って思われたくないとか。
その上で、具体的な話をすると。
少なくとも、今住んでいるこの辺りの地域の平均年齢ってかなり高いはずで。自治会員のメンバーを見た限り、もう60代70代オーバーが当たり前なんですよね。
そういう現実を目の当たりにして、取るべきアクションは幾つかあると思います。
一つは「世代交代をした方が良い」と考えて、私のような比較的若い人間が役員を務めて自治会を支える。
もう一つは、ご近所の同世代のお宅のように「メリット無いからウチも辞ーめた」と言って自治会とは無縁になる。
そう考えちゃうけど二択ですけど、実際、もう少しちゃんと考えたほうが良いなと思うのは「自治会の存在意義」だと思うんです。
何のために、高い会費を集めて、運営しているのか。それって必要なのか。そういう意識も持たないまま「辞ーめた」って選択肢をとるのは、ちょっと勿体ないなと個人的に思っているんです。
・・いやぁ。
とは言え、ですよ。引き受けたら引き受けたで面倒くさいんだろうなぁ。簡単に想像つきますよ。見事にババ引くんじゃねえかって。こっちはまだ現役で働いていますし、子供もまだ小さくて手がかかるし、どうやって自治会の時間なり労力なり捻出するんだ、と。
ただ、だからって「ウチは関係ない」と投げることに何だか引っ掛かりを感じるのです。
幼い子供はいつか大きくなって、そのうえでこの町に住むか住まないかの選択をするようになります。そうなった時に「うわ、こんな町、最悪・・」って思わせてしまうかもしれないと思うと、何だかね。
ですから、改めて「意義」ってわけです。
今のご時世に絡めていえば、いつどこで大きな災害があるか分からない。そういうセーフティネット的な機能を担っているのも、本来自治会の役目だと思うんです。防災訓練とか避難経路とか点呼だとかね。それが機能しているかどうかは別として。
また、地域の清掃もやっているらしい。クリーン活動とかいうやつですね。これも正直めんどうくさい。「なんで無償でこんなことやらなきゃいけないんだ」って思います。でも有志で誰もそういうことをしなくなったら、町としての魅力は減っていくんだろうなとも想像するんです。
「建前」としては立派だと思います。自治会。社会的な意義としてはね。
ですけど、こうやって若い世代の人たちが脱会していく現実に触れると、やっぱり、時代にそぐわない部分があると思います。この合理的な現代社会らしく「メリット」とか考えちゃうのも仕方なかったりします。誰かがやればいいことで、自分にはちっとも旨み無いですからね。
じゃあどうするか、って言ったときに、そのコミュニティを潰すかどうか、変えていくかどうか。実はそういうことは内部の人しか決断できないと思うんですよね。そのコミュニティを抜けた瞬間に、外部の人間になるわけですから、何も意見できない(=というか資格が無い)立場になります。
何より、大げさなことを言っちゃえば、この町が良いほうに向かうか悪いほうに向かうか、もしかしたらこのコミュニティはその一端を担っているんじゃないかなと想像するわけです。
まあ実際、自治会に入ってその運営に携わる立場になることで何ができるか分からないし、結局何もできないかもしれないですけど、でも、やってみないうちから「この町はダメだわ」って言いたくないように思うんですよね。そう思うと、無下にしたくない気持ちもある。
タイトルに「未来」なんて偉そうな言葉をぶち上げて使ってしまいましたけど、安くないお金で買ったこの我が家でしばらく住むことを考え、また子供たちもこれから大人になっていくことを想像してみるんですよね。
そうした時に、この先の未来も、もう少し、堂々と胸を張って暮らしたいなと。同じ町に住んでるのに、自分以外の誰かが何かのために頑張っているのを横目で見ながら「ああいうのは、ウチ、関係無いからさ」って、自分の子供にそういうことは言いたくないなぁって。
そんなふうなことも、思ってしまうわけです。
・・ああ、どうなるでしょう。正直、現時点ではまだ結論は出てないですが、近日中には決定すると思います。たぶん引き受ける予定。
まぁ、そうなったらそうなったで、また note の記事のネタにすればいいか。いや絶対ネタにしますけどね。そんなふうにして人生を楽しんでみるしかないですかね。また1,000文字を大幅に超えちゃいました。おしまい。
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