出社の日々を乗り越えていく話。
近況。
特にこれと言って大きな生活の変化はありません。
これまで余程のことが無い限り在宅で仕事をしていたところ、会社の方針が一気に変わっていきなり週5のフル出社になって、早朝から満員電車に揺られて会社に行く日々です。
在宅ワークになる前はこんな生活がフツウだったはずなのに、細かいストレスに「ムキーッ」となっています。
たとえば、電車内で赤の他人と小一時間も密着しなくてはならないため香水の匂いがキツイ人が傍に居ると鼻が機能しなくなるばかりか頭痛まで引き起こしてしまうこと。
オフィスで仕事をしていると知らん他部署の人がいきなり尋ねてきて、こちらの都合も考えずに一方的に依頼事項を伝達してくること。
ちょっと家の都合で休みを取ったり早退をした翌日にいちいち上司に口頭で「昨日はご迷惑をおかけしました」と言わなくてはいけないような雰囲気。
そういった細かーいモヤリポイントを日々実感して「ああ、いま私は、会社で仕事してるんだ」と思っています。
家で仕事をしていたら、満員電車に乗る必要も無いし、いきなり訪問みたいなのは無くてせいぜいチャットやメールで依頼が来るだけだからこちらの都合で処理すればいいし、休んだ翌日もチャットやメールでお詫び連絡すれば良かったわけですから。
まあでも、ストレスはあるにせよ、昔はこれを当たり前に思っていたわけで、それにまだ住宅ローン返済計画もあるからこの会社に勤め続けなくてはならないことを思うと、何とか折り合いをつけてこういう生活に耐えていこうと思っている次第です。
正直に言って「なんで家でもできる業務なのに、わざわざ他人と顔付き合わせてコミュニケーションとらないけないのだ。むしろ対面でやることで効率落ちるので勘弁してほしい」とか色々納得がいかないことも多いですが、文句を言っても仕方ないのでひとまずはまだここでやっていこうという意思の表明にすぎません。いつ辞めるか知らんが。
さて、そういう生活の中でも、良いことはあります。というか良いところを見つけようと日々努力してます。今のところそれは2つくらい。
1つはお昼ご飯。ほぼ毎日同じご飯屋さん。ここでほぼ決まった料理を食べる。しかも安い。それで胃袋と懐を死守するという手法をとって心を満たしています。
私の勤め先は都内のそれも結構なオフィス街なのですが、こういうところはすごく物価が高いんですよね。エリートビジネスマンの方々にはランチが1,000円〜2,000円なんて余裕なのかもしれないですけど私のような安月給の貧乏サラリーマンにとってはキツすぎる。ここでは800円であっても「安いじゃん!」と思ってしまいがちですけど、よくよく考えたら安くないって。頭バグってます。
というわけで私はいつも同じ立ち食いそば屋さん。もともと蕎麦は大好きだし、毎日食べても飽きない。何だかヘルシーそうだし。何より値段が安いので助かっている。色々トッピングしても700円とかその辺り。シンプルなやつなら500円台で済む。これはもう本当に有難いわけです。
それからこの生活の中での良いところもう1つ。それは通勤中の読書です。
小一時間、乗り換えなども含めると一時間強は電車に乗って見知らぬ他人と体を寄せ合うという拷問に耐えなくてはならないわけですが、そういう時には私がやっていることは主に2つです。まずは読書。
スマホをいじれば時間はあっという間に溶けるんですけど、私は電車内でスマホって見たくないんですよね。他人と距離が近いので何か画面とか覗けてしまうと思うので。変なサイトや動画は観ないようにしているのでやましいことはないですけど、例えば家族とやりとりしているメッセージとか、会社のメールを閲覧したりするとか、そういうのは見られたくないのです。
「へえ、コイツ、家族とこんな会話してんだ」とか「へえ、コイツの奥さんの名前はこうで、勤めてる会社はこういう名前なんだ」とか。サッと覗き見するだけでもあっという間にそういう情報を把握されてしまいそうじゃないですか。だから混んでいる車内では、どこに誰が居るか分からない状況なので、出来るならスマホはいじりたくないのです。情報漏洩が怖いんです。まあ、それにずっとスマホの画面を見てると目も疲れますしね。
そういうわけで、本。飽きてもいいように二冊はカバンに入れてます。少しジャンルを分けて。たとえば小説とビジネス本とか。私は普段あまりハードカバーの本は読まないので、文庫サイズ。持ち歩きしやすいし、休みの日もいつもポケットに入れておいて時間があればいつでも読めるようにしています。
本なら、電車内で知らん人に覗き見されても私は気にならない。私の読んでいるページを誰かが見て「へえ、面白いこと書いてあるな」と思ってくれても構わない。何なら、その人にとっても暇つぶしになりますしね。
勝手な予想ですけど、通勤中の電車内でスマホをいじっている人の多分八割くらいはやることがなくて退屈だからそうしているんじゃないかと考えています。どうしてもスマホを触らなくてはならない理由がある人って、そんなに多くないと思うんですよね。だからむしろ話題提供してやるぞという気持ちすらあります。ほら、この本(このテーマ)結構面白いよ、興味あったら書店行ってご覧よ。みたいな。
あとは、あまりに混んでいる電車内で本を読み続けるというような無理なことは当然しないです。激混みの状況では、本など読まずもちろんスマホもいじらず、それに痴漢の容疑をかけられても困るので、両手を吊り革にぶら下げて万歳のポーズをしてただひたすらその時間が過ぎ行くのを待つだけです。
しかし、ただそうしているのも退屈なので音楽は聴きます。ただ、音楽をただ聴いているのではなくて、私は貧乏性なので普段の通勤時は語学系の音声データなどを聴くことが多いです。英語とかフランス語とかの単語や例文が収録されたもの。転んでもタダでは起きないぞと。
いや、ごめんなさい、ちょっと見栄を張りました。実際そんなに意欲があるわけではないです。単に続けているのが何となく楽しいだけです。身になっているかどうかは気にせず、期待もしないようにしています。そうすると、ちょっと罪悪感が減ると言いますか。多少の圧のようなものを自分に課して「自分は何かしら進歩はしているぞ」と思えて気分は良いんですよね。こんなに混んでいる車内でも自分はこっそり未来に向かって歩みを進めているぞと。
まあそういうわけで、何かしら満員電車の中であってもそうやって過ごすことで多少の気晴らしにはなっているように思います。これが、今の私にとって、辛くて辛くて仕方のない出社の毎日を何とか乗り越えるための手法でした。ああ、フルリモートに戻りたいわ。おしまい。
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