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肉汁うどんと対話との話。

いい加減、学ばねばならない。

何をか。

それは、私の胃袋の弱点についてだ。

以前このような記事を書いた。
https://note.com/furokun/n/n2cdfd5b6652e

この記事では「胸焼けすごくてしんどかったけど、胃薬飲んでダラダラしてたら段々と治ってきた」ということが主に書かれている。

では、その胃もたれというか、胸焼けの原因となったのは何であるか。

それは体調とか消化に関わるコンディションとかもあるだろうが、その大きなものとしては食事、つまりその日に食べた「うどん」が考えられる。

どうしてそう言い切れるのかというと、今回もまた「うどん」を食べて、こうして見事に胃もたれしているからだ。

さらに言うと「肉汁につけて食べるタイプうどん」であって、なおかつ「比較的コシが強めのうどん」が前回と今回の共通項として挙げられる。

ところで、私は埼玉県に住んでいるので、このようなタイプのうどんだと「武蔵野うどん」というものがある。

「武蔵野うどん」のイメージ
Wikipedia より

結構これが好きで、私はよく食べるのだけれど、いつも食べ終わった後の満足感が凄かった。

何せ、麺のコシが半端なく強いのだ。そしてパンチのある濃い目のつゆ。

ただそれは、裏を返せば、身体に負荷をかけた結果と言えるのかもしれない。

噛みごたえのある麺。よく煮込まれたジューシーな豚肉と油揚げ、そしてこれでもかと盛られたネギ。つけ麺タイプだからスープは塩味が強い。なおかつ、油の膜ができるほど濃厚なので、麺に絡み、ボリュームさを増す。

食べれば満足。満腹。ということは、それだけ咀嚼と消化に必要なエネルギーが、かなり要求されることになる。

一応私はまだ三十代。体力も、減ってきたけれど、まだまだあると言えばある。食欲もあるし、基本的には何でも食べられる。

しかし、食べられることとそれを消化できることは別だ。消化するためには胃袋が正常に機能している必要がある。特段、私は身体的な疾患は無いと思っているが、その「使い方」を誤れば、上手く器官が働かないというのは十分あり得る

どういうことかと言うと、今回のケースでは、幾つかその心当たりがあるのだ。

まず、うどんならではの喉越しだ。

私が最も仲良くしている大学時代の友人で、香川県出身の人が居るのだが、その彼は、うどんを食べる時に「うどんはあまり噛まないで喉越しを楽しむんや」と言っていた。

その話を聞いた当時、私は半信半疑だったが、いつのまにか、私にもそういう意識が刷り込まれていたようだった。たしかにあまり噛んでない。こうして、香川とは何の縁もないであろう武蔵野うどんを食べる時でさえ、たしかにそこまで噛まない。つい喉越しを求めてしまっている。

ダイエットのためにはよく噛んで満腹中枢を刺激することが有効とよく聞くけれど、なぜかうどんはあまり噛まずに飲み込むようになってしまった。

だが、よく噛まないとどうなるか。固形状でさらに硬度も高いとなれば、たとえ炭水化物の塊でも、消化にかかる時間が増え、そのパワーも大きくなる。ましてや、豚肉や油揚げ、濃いつゆなど、塩分と脂肪分がたっぷりの食事とあれば、さらにその負荷は高まる。

このような記事もある。
https://news.mynavi.jp/article/20171018-a030/

また、消化のためには、体の動きとしては活動している必要がある。睡眠中でも、消化活動は行われるようだが、その動作はゆっくりになるとのこと。

このような記事も紹介しておく。
https://www.nishikawa1566.com/column/lifestyle/20180212130000/

実は、その麺のコシが強く濃厚な肉汁うどんを食べた日、私は普段やらないのに、数時間も昼寝をしてしまったのだ。

そうすると何が起こるか。
問題は、消化活動の遅延だけではない。

食事後は、食べたものを消化するべく、胃の中は胃酸が増えている。その状態で横になり、ましてや今回のようにちょっと寝る体勢が悪かったりすると、その胃酸が逆流して食道に流れ込む。食道は、胃の内部と違って粘膜が無いので、胃酸によって傷つけられ、胃もたれや胸焼けが起こるというわけだ。

私は医学的な知識も無いけれど、調べた限りではそういう状況によって、どうやら、よく耳にする「逆流性食道炎」という症状になったりするらしい。

https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_428.html

今回の症状がこれに当たるのかは定かではないが、喉元というか胸の上辺りがムカムカしているのでその可能性は高い。

おさらいすると、

  • コシの強い太麺

  • ほとんど咀嚼しない

  • ジューシーなつゆ

  • 食後すぐの仮眠

これらが合わさって、今回の胃部の不快感が出来上がったものだと考えられる。

思えばそれは、自分自身との内部との「対話」が不足していた。

咀嚼の甘さ、消化能力の過信、胃粘液の衰え。それゆえに、私の身体(胃袋)は過大な負荷を担うことになり、処理し切れなくなった結果が、胃もたれや胸焼けという形で現れたのだ。

肉汁うどんはたしかに美味いが、食べたくなっても少し立ち止まって、たとえば「今日のところは、ざる蕎麦でもいいんじゃないのか」という勇気を持ってみてもいいのだろう。

どちらかと言うと、うどんより蕎麦派なのだし。まあ、だからこそたまには、そういうジャンクというかパワー系のうどんも食べたくなるのだけれど…。

とにかく、長くこの身体と良好な関係を築き続けていくためには、もう少し自身の声を聞き、今後は、対話を心がけていこうと思う。おしまい。

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