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読書感想3冊目:扉のかたちをした闇

今回紹介する作品情報

書名:扉のかたちをした闇
著者:江國香織、森雪之丞
出版社:小学館
文庫:288ページ

あらすじ

1年12か月をテーマにそれぞれが書いた詩、江國香織が書いた詩を受けて、森雪之丞が書いた連詩、絵画作品をモチーフにそれぞれが書いた詩の3部構成。ニューヨークと東京で語り合う往復書簡も収載。

私が良いなと思った詩

以下、詩のタイトル
・ナイロンってなに
・大切な古いぬいぐるみ
・五行詩「こくはく」
・六月は死者が囁く
・迷うための地図
・愛の記憶
・九年後に還暦を迎えるあなたへ
・二月の音楽
・二月の文学
・三月の幼女
・よくあること

いつかひとりぼっちで裸足で踏む床がつめたく
歯ブラシをくわえたら吐き気がして
鏡に映る顔が知らない人に見えても
大丈夫 それはそれで おもしろいことだから

詩人の目や耳や心を通せば、この世界はすでに果てしなく魅力的で、そこに生きていることがすでに狂おしい物語であることを、僕は江國さんから学んだのでした。

あとがき

感想

詩はあまり好きではないのかも知れない。
気持ちがなかなか乗らなくて、読むのにとても時間がかかってしまった。
だが、やはり江國さんの文章は好きだし、森さんはユーモアのある可愛らしい詩が多かった。そして彼の死生観に惹かれた。

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