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ランチョンマットとお盆と折敷

ランチョンマットってなんかいいですよね。少しだけですが生活の質を上げてくれてなんだか丁寧な暮らしをしているような気分になります。
今回の、インテリアコーディネーター・整理収納アドバイザーの林啓子さんによるコラムは、「ランチョンマットとお盆と折敷」です。
子どもが産まれると悠長にランチョンマットなんて敷いてられない!ですが、暮らしの変化に合わせて少しでも楽しめるようになっていけたらいいですね。


料理は手際とセンス?

料理好きな人や、料理のセンスがある人って憧れます。実は今日も、昨晩の夕飯を1時間以内に9品作った!という人の話を聞きました。もう私には超人にしか見えず、どうにか真似が出来ないものかと思って、どうやってその1時間を過ごしたのか、聞いてみました。レシピも見ず、ある物で何となく、同時進行で色々、そしてまさかの、調理の途中で洗濯もこなしたことも分かり、ただただ尊敬の念が深まるのみです。
手際が良く、何の調味料が足らないのかが感覚で分かるという、もうこれは特殊能力だと、料理下手の私からするとそう思ってしまいます。同じようには出来ませんが、自分なりに出来ていることは出来ていると、自分を認めてあげないと!ということにして、落ち込まないようにするのに必死でしたね。

品数たくさん作れる人尊敬します…

自分の食器を自分で作りたい

社会人3年目、くらいの頃から始めた趣味があります。自分の使う食器を自分で作りたい!ということで、陶芸です。ゆるーりと出産前まで続けて、そこから今もまだお休み期間中。子供たちがもう少し大きくなったら、絶対再開したい!そしてカップボードの中の食器を全て自分で作った食器にする!これが目標であり、楽しみにしている将来の計画です。

料理が苦手な人は白い食器を使うべからず?

「料理が苦手な人は白い食器を使うべからず」なんてことを聞いたりします。白い食器だとごまかしが効かないというのです。確かに、自分で選ぶ食器は白以外が多いように感じます。おそらく、感覚的にしっくりこないのでしょうね。自分で作ったものが美味しそうに見えないという。だからなのか、柄や色のあるもの、しっかりとした重めの和食器が好みになっていきました。

ランチョンマット収集

食器以外に、昔からよく集めていたのはランチョンマット。100均のものから、家具屋さんや雑貨屋さんで偶然見つけたもの、旅行先で買ったものなど、衝動買い的に買っていましたね。これも、白い食器を使わないのと同じで、ランチョンマットを敷いて食事をすると、なぜか気分が良くなるという。料理が上手ではないことをごまかしているつもりはなかったのですが、結果そんな感じだったのかもしれないですね。

収集したランチョンマット類

ランチョンマットをやめたあと

ただ、子供が生まれてからは、ランチョンマットなんて悠長に敷いていられない食卓になっていきます。子供用のお手入れしやすいものを使っていた時期もありましたが、その後は何も敷かない期を過ぎて、現在は習い事などの都合もあり、家族全員で食事がとれない日も多いため、食事は一人ずつトレーに準備し、そのまま食卓へというスタイルに変わっていきました。学校でも、コロナをきっかけに食事トレーを各自が持参して自分で食器をとっていくスタイルに変わったようです。そうゆう変化もあり、今では自宅でもトレーでの食事が定着しました。

食卓に運ぶのも、片づけるのも簡単ですし、素材によっては手入れも一瞬。見た目も雰囲気が良く、我が家としてベストの形になりました。

お盆で良いの?

最初は手持ちのトレー=お盆を使っていたのですが、マナー的に、これこのまま食事しても良いもの?という違和感があり、きちんと調べてみることにしました。実家や祖父母の自宅にあったものを思い出してみても、お盆といっても種類があったような気がして。

そこで、調べてみた結果がこちら。


〇お盆とは?
食器・料理などを食卓やキッチンへ【運ぶ】ための道具

〇お膳とは?
食器・料理をのせる脚のついた台、そのまま食べられる

〇三宝(って言うのね)?
お供え物をのせる、白木の四角の台   

〇折敷(おしき)とは?
食事の際、食器・料理の下に敷く、そのまま食べられる


我が家で使いたいものは折敷!

これで分かったのは、私が使いたいのは折敷(おしき)だということ。さらに色々調べてみると、興味深いことを知ることができました。植物の葉を折り敷いて食器代わりにしていたというのが語源だとか。現在のものは、平安時代には庶民の食卓ですでに使われていたと言われているようで、長い歴史を感じます。

林さん宅のお盆や折敷

折敷で食事を

懐石料理などで使われるものでありながら、普段使いのおしゃれな食卓の投稿も目にしました。とっても素敵で美味しそう!

今自宅にあるお盆や折敷(祖母から受け継いだものの中にそれらしきものを発見!)を、全て出してみました。そしてまずは手元にあるものの中で、小さめを朝食用に、その他を品数や食器の大きさなどによって使い分けてみることにしました。なかなか良いものです。

そしていつか、半月型の折敷に自分で作った食器をのせた食事を楽しみたいという気がしています。夢と言うと大げさですが、日々の暮らしにも将来の楽しみを持っていたいです。

教えてくれたのは…

林 啓子(はやし けいこ)
インテリアコーディネーター資格取得後、設備メーカーで換気・照明などのプランナーとして勤務後、出産育児のため退職。 子供の生活に合わせることを優先するため他業種での2年間の職務中に、整理収納アドバイザー1級、親・子の片づけインストラクター1級、家計整理アドバイザー1級の資格を取得。 4年前から住宅設備関連の仕事と兼業しながら、お片づけや家計整理のセミナー、お片づけサポートなどを行う。また月に一度、お片づけ後などの不要になった子供服リユースイベント(@ろいやるはうす)のスタッフとしてもお手伝い中。


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