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情報を整えておくこと~健康編~

「情報」の整理ってみなさんどうしていますか?
いろいろなところにバラバラに書いてあったり、伝え忘れていたり…きちんと情報を整理できている!と自信を持って言える人はどれくらいいるでしょうか?
今回の、インテリアコーディネーター・整理収納アドバイザーの林啓子さんによるコラムは、「情報を整えておくこと~健康編~」です。
病院に行くときにスムーズに伝えるコツや、血管が細いと言われる人はこうすれば良い!など目からウロコのコラムです。

健康診断

健康診断を特に何とも思わずに受けていた若い頃とは違い、最近はやはり色々な方面から考えてどきどきしてしまうようになりました。家族の結果も同じく、大丈夫だったかなと心配になります。そして、運動不足を思い知らされる結果に目をつぶりたくなったり。健康でいることがどんなに幸せで素晴らしいことか、身に染みて感じる年齢となってきました。

採血担当看護師さんの“血管が細いと言われる人の知恵”

少し前になりますが、毎年恒例の健康診断に行ってきました。今回は、とってもお話上手で気さくな感じの看護師さんに採血をして頂きました。2本分の採血の間に、色々とお話ができました。
その中で、「なるほど!」と大変ためになるお話も聞けました。その日私が行ったのは午後からだったのですが、どうやらその日は、採血にやや手こずってしまう方が続いたのだそう。前日に雪がちらつくような寒い日だったので、腕をお湯で温めてからでないと採血が出来ない人が続いたり、座って採血するのが難しい人がいたりと、看護師さんたちは大忙しだったそうです。「血管が細いって言われたことがある人は、なるべく暖かい季節か、冬でも午後からの方がご本人にとっても負担が少なくて良いのよ。」とおっしゃっていました。もし、血管が細くて採血がいつも大変!という方がいらしたら、この方法もありなのかもしれません。

血管が細くて何度も針をさされるとツライ‥

自分の記録・既往歴などの情報

今回の健診診断の問診でもそうでしたが、病院での診察・入院などの際、自分の既往歴などの情報はもちろんのこと、家族の既往歴についても聞かれたりしますよね。健康診断はいつも同じところなので、今回はすでにカルテにあった情報の確認とそれ以降新しいことはなかったかの確認だけで問診は終了しました。

自分や家族の既往歴、内服の有無やアレルギーなどの自分の大切な情報。かかりつけや毎年の健診などの場合には、今回のように記録されているものの確認程度で終わることもあるかもしれませんが、初めての場合や急なことが起きた場合には、一から説明する必要があります。
「えーと、あの治療をしたのはいつだったかな。」と、早く伝えなきゃと思えば思う程、思い出せなかったりします。

アプリの利用でも手書きでも◎

健康管理系のアプリなどを利用されておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。今後さらに、例え自分自身で伝えられない状況であっても情報を共有することができる方法は増えていくのだろうと思います。

ですが、必要以上にアプリを入れたくはないという場合や苦手意識がある場合もあるかもしれませんね。やり方は何でも良い!メモ程度でも、手書きで情報を整理しておくことも良い方法だと思います。

おくすり手帳を使うのも手

家族の情報は?すぐに答えられますか?

自分のことならまだしも、例えば親のこと。何年も同居していない親に何かがあって病院に呼ばれたとして、親の既往歴を聞かれ、場合によっては親の両親・兄弟の既往歴を聞かれ、今飲んでいる薬やサプリを聞かれ、かかりつけ医を聞かれ、保険証を持って来るように言われる。保険証の場所も、親や兄弟の既往歴も、全然知らない。もしくは、急なことで気が動転して思い出せないということもあるかもしれません。

私の両親は、2人とも50代から60代にかけて大きな病気をし、交互に手術や入院を繰り返しました。高校生だった私も、その頃のことはよく覚えていますが、具体的な年月日や治療や予後の詳細など聞かれたとして、すらすらと答えられるかと言うと、なかなか難しいかもしれません。

役に立ったと実感

そこで、数年前に両親と一緒に情報の整理を行いました。それぞれの既往歴と、親兄弟の既往歴、内服やかかりつけ医などの情報を書き出してみました。

昨年の年末に、父の体調が優れず、いくつかの病院で診察を受けることになりましたが、これが役に立ったようでした。時系列にした自分の情報を書いたものを、お薬手帳と一緒に見せたのだそうです。分かりやすいですねと言ってもらい、コピーを取って下さったりし、問診時間がスムーズに進んだと話していました。

両親も年を重ねてきて、説明に時間がかかったり、聞かれていないことも話してしまいがちになります。それを聞いてもらえる時間・相手なのか、今は違うのかが分かりにくいこともあるでしょう。正確な情報を伝えるための手段を持っておくことは大切かもしれません。紹介で受診する場合には不要なこともあるかもしれませんが、家族に共有しておくという意味では無駄ではありません。

看護師の姉にも意見を聞いてみましたが、「父親は話が長くなりがちで、絶対関係ない話もするはずだから、これを見てもらって足りない情報を質問してもらう方が早いし正確で良いね!」ということでした。

症状、既往歴…うまく伝えられますか?

うまく説明できそうにない時にも

私が昔からお世話になっている皮膚科の先生は、サバサバした格好良い女性。ご自身でもいつも言われているのですが、とにかく、せっかちさん!
はっきりした先生です。子供連れで診察室に入った瞬間、「そこのおもちゃから1つ選んで!はい早く!決まった?はい座って!」と言われ、急いで座るというのがいつもの流れです。

息子がまだ1歳になる前の頃、大変お世話になったことがありました。症状が出てからすでに他の小児科や皮膚科でも診察して頂いており、経過など説明が長くなってしまいそうだったので、情報を時系列にして端的にまとめたものを持参しました。診察の際にそれを見て頂くと、「あら、これ良いじゃないの」と、早口で一言!現在の状態を診て頂いて診察は終了です。会計時に、「写しを取らせて頂きました。」と受付の方からその紙は返却してもらいました。先生を前にすると緊張してしまうような場合には、こういう事前準備も良いのかもしれないと思いました。

新しい癒しの時間が生まれた

最近、父はこれまで飼ってきた愛犬・愛猫の名前や誕生日、亡くなった日などの情報を整理し書き出していました。誕生日などの節目には写真を見返したりしているようです。

情報の整理を行ってことがきっかけで、新しい癒しの時間が生まれたのはとても嬉しいことでした。

教えてくれたのは…

インテリアコーディネーター・整理収納アドバイザー / 林さん

林 啓子(はやし けいこ
インテリアコーディネーター資格取得後、設備メーカーで換気・照明などのプランナーとして勤務後、出産育児のため退職。 子供の生活に合わせることを優先するため他業種での2年間の職務中に、整理収納アドバイザー1級、親・子の片づけインストラクター1級、家計整理アドバイザー1級の資格を取得。 4年前から住宅設備関連の仕事と兼業しながら、お片づけや家計整理のセミナー、お片づけサポートなどを行う。また月に一度、お片づけ後などの不要になった子供服リユースイベント(@ろいやるはうす)のスタッフとしてもお手伝い中。


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