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〜熊本-長崎〜食欲のままにまわりみち。
2022年夏、社会人3年目。
福岡の大学に通っていた私は相変わらず地元・熊本に遊ぶ友達が居らず大学時代の友人とばかり遊んでいた。
そんな友人達と1泊2日の長崎旅行。宿は長崎中心街。
お昼ご飯のお店で合流の予定。友人達は皆福岡県民。
必然的に長崎までは一人となる。
移動手段は1年前に購入したハスラー。車が何だかんだ一番融通が効くから好きだ。(酒が飲めないのが唯一の欠点だけど)
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いかにこのひとりの時間を愉しもうか。
まずはどの道を通って行くかを考えることにした。
熊本から長崎市内までのルートは大きく分けて2つある。
高速で佐賀経由の長崎市内(2h 35m)
長洲港からフェリーで島原、そのまま北上して長崎市内(2h 35m)
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所要時間は高速の方が僅かに短い。
熊本IC〜長崎IC間の料金は3,880円。コロナの影響で休日割引が適用外なのが痛い。
比べてフェリーの料金は4M未満の車両(一人分の運賃含む)で2,060円。所用時間は45分。
長州港までは下道でも高速でも1時間程度。朝早く出れば下道も空いている。島原は多比良港から長崎市内までも下道と高速、大差はない。
時間は正直早く起きればいいのだからあまり気にしていない。
そうとなればフェリーに乗りたい。せっかくだし。
こんな流れでルートは決まり。
ワクワクしてきた。
旅立ちの朝。
旅立ちなんて大袈裟な表現かもしれないが、朝早く起きて家族を起こさないようにひっそりと支度し車のエンジンをかける瞬間がたまらない。
下道で長州港へと向かう。
午前七時、有明フェリーの第二便に乗船。
島原に親戚が居るのでよくこの航路を使ったわけだがそれも大昔。
社会人になっても根は乗り物大好きな男の子なのでフェリーに興奮していた。
船内での過ごし方
船内の売店。ここで買う普通のお菓子は普段の何倍も美味しく感じるのは私だけではないはず。
いつも決まって買うものがある。
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うに豆 。
島原銘菓なのだがこれが非常に中毒性がある。
特段ウニの味がするわけでもないが美味しい。同じメーカーのチェリー豆というものもあるがそちらは少し甘い。
とにかく我が家では昔から島原=うに豆 なのだ。
デッキへ出てみる。潮風が気持ち良い。真夏なので大勢出てきてる。
人の少ない後方のベンチに座りひたすらにうに豆を頬張る。
酒が飲めれば最高なんだけど・・・
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あっという間に島原・多比良港へ。
一気に近道した気分だ。
地元スーパーで朝食を。
午前8時。
朝ご飯はうに豆のみ。当然腹が満たされる筈もなく朝食をリサーチ。
海に近いこともあってか海鮮系の店が多い。10〜11時開店のお店が殆ど。
朝から空いているのはチェーン店くらいだ。
しかし折角の旅でチェーン店も味気ない。
となれば残された選択肢は一つ。
地元スーパーに一縷の望みをかける。
幸い七時からやってるスーパーが幾つかある。その中でも一番ローカルそうな所へ入店。
いい雰囲気。
入店した瞬間感じた。地元の早起きシニアがわんさか。
こういう店は経験上当たりが多い。
鮮魚コーナーへと急ぐ。
確信へと変わった。当たりだ。
獲れたての新鮮な海鮮。艶々している。
散々迷った挙句8貫パックの寿司を購入。
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500円。破格である。
車内でプラ容器の蓋に醤油をぶちまける。
新鮮なネタを口へ入れると歯応えが凄い。擬音で言うとぶりっぶり。
これがあるから地元スーパーは侮れない。最高の朝食だ。
ハムのために。
お腹も満たされ午前9時。
長崎市内へ出発してもいいのだが、私には島原でどうしても手に入れたいものがあった。
多比良港から車で僅か10分。国道沿いにあるお店。10時開店なので近くのコンビニの駐車場でしばし休憩。
携帯のアラームで起こされ開店5分前。お店の駐車場で待機。
すでに先客が居る。
散々勿体ぶったがここは雲仙ハムの直営店。
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このハムとの出会いは福岡のうどん居酒屋 二○加屋長介。
厚切りの雲仙ハムに一味マヨ。至ってシンプルだがめちゃくちゃに美味い。どちらかというと酒のアテだ。
以来その魅力にハマり、ふるさと納税でも頼んでいる。
その直営店ともあれば是非一度行ってみたかった。ただそれだけである。
自分用に一本購入。丁度小学校からの友人が結婚したので
お祝いで雲仙ハムのギフトBOXを贈ることにした。
お中元の時期だったため店員さんに「結婚祝」の熨斗を頼んだ時には二度聞された。よくよく考えたら結婚祝いにハムなんて普通贈らないよな。
喜んでくれたらいいけど。
車内にはハムのためのクーラーボックス。我ながら準備万端。
このルートを選んだ最大の理由かもしれない。
島鉄と。
ハムにうっとり。余裕ぶっこいてたら10時半過ぎている。
そろそろ出発しないと集合に間に合わないぞ。
長崎市内目指して一本道。道中、島原鉄道と並行する。
良い。鉄道旅も良いが、外から眺めるのもまた良い。
こうして考えると全部食べ物のこと。私の旅は基本『食』に基づいている。
また最高のまわりみちをしてしまった。
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