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『ダウンタウンDX神回に貢献した蛙亭・岩倉の狂気』 テレビかじりつきVol.3

先日のダウンタウンDXがめちゃくちゃ面白かった。

霜降り明星、ぼる塾、蛙亭、ガンバレルーヤ、さらば青春の光…第7世代を中心とした芸人メインの回で、全組が漏れなく持ち味を発揮していてとにかく笑った。

霜降り明星は、粗品がすべらない話さながらのトークを披露。

今田耕司や岡村隆史はじめ、どんな先輩相手にも「尊敬してます!憧れでした!」的な挨拶をしていたことを暴露された相方・せいや。大先輩のほんこん相手にも「ほんこんさん見てお笑い始めました!」と挨拶していたせいやに対し、「嘘つけーー!」と豪快なツッコミで締めた粗品。

自分のツッコミでオチをつけ、さらに「いやお前が一番失礼やん」と周りにツッコまれて笑いを生み出すこの2段階オチと、「ほんこんさんマジで怒るから」と困惑するせいやのツッコミ含めて素晴らしかった。

さらば青春の光は、最近大活躍中である。

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えげつない数のレギュラー番組を持ち、どの番組でも外してるのを見たことがない。それは先日放送された『ロンドンハーツ』で、芸人が芸人の未来予想をする企画においても「将来大物になりそう」というテーマで森田がトップの支持を集めていたことからも伺える。

ダウンタウンにも『水曜日のダウンタウン』やこの番組でも重宝され、存在感は増すばかり。相方・東ブクロの神経の図太さも確実にアクセントとなっている。

ガンバレルーヤは、最近は少し割りを食ってるイメージだった。今テレビを席巻する第7世代の芸人たちより少し前にブレイクしてしまったからだ。

でも彼女たちもバラエティで外してるところをほとんど見たことがない。よしこの泥くさい笑いは捨てる必要のない一貫とした持ち味だし、個人的にまひるの飄々とした口調はツボである。何かをしゃべるたびに笑ってしまう。

ラジオに出演した際、番組ホストの大竹まことにイジられたまひるが「殺すぞ!」と切り返したらびっくりするほど静まりかえり、「本当に殺されたんじゃないか…」とリスナーが心配したというネタは鉄板だ。

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ぼる塾はTHE・Wの結果を自虐したくだりが良かった。最高の順番だったのに惨敗だったわ!みたいな。ただ、あんりの面白写真でダウンタウンがイジるパターンに関しては何度も擦りすぎると飽きそう。

今回MVP級だと思ったのが蛙亭。

コントではネタ作りを担当する女性の岩倉美里が最高だった。女芸人がやりがちな恋バナでも自虐でも美醜ネタでもなく、トークで綺麗に笑いを取っていたのだ。独特の表情変化と訛りによる喋りはオチまで全然待てちゃう。先輩男芸人を小馬鹿にイジッたネタは何度も見返せるぐらい。

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相方の中野からは遅刻の常習犯であることをバラされた。岩倉は自身の悪さを認めつつ、遅刻を繰り返す自分に対して中野が全然怒ってこないことに腹を立ててると語り出す。

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「みんなに迷惑かかってるやろ怒れや!」となぜか遅刻した張本人が一番キレてる展開に爆笑。さらば・森田がボソッと言ってた「落語聞かされてんのか、なんやこれ」も秀逸なガヤだったし、松ちゃんの「新婚さんいらっしゃいでこんな場面…」という例えに至っては的確すぎて全員が納得していた。

中野はどことなく水木しげるの漫画の世界観に出てきそうなルックスである。もしくは『笑ゥせぇるすまん』で痛い目を見る会社員。

若手の良さを存分に引き出しながら、自らもガンガン笑いを取りに行くダウンタウンはさすがだった。芸人みんながチームワークを見せながら、個々が持ち味を発揮する。さらに互いにガヤやツッコミを入れ合って笑いを増幅させる。まるで今のお笑い界を象徴するような神回だった。

サポートが溜まったらあたらしいテレビ買います