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Article of the Day! 本気の変革なるか、Black Out Tuesday

おはようございます!スーパージェネラリストのジャーナリストが、国内外の記事から気になる1本を紹介するArticle of the Day!今週は、先週から気になっていた米国の黒人たちによるデモについてです。(写真©︎Fibonacci Blue)

「キング牧師の言葉を借りれば、『沈黙が裏切りである時が来る』。変化のために声を上げる責任があるとき。その時が来た」

「沈黙が裏切り」。見てみないフリをしてはいけないということなのです。

正直言って、この問題は本当に一言では多分片付けられません。私自身、マイノリティーとして「差別」を体験したことが何度もあるし、逆に、日本に帰国して、マジョリティになった今、そして自分が置かれている経済的、社会的な立場から考えるといわゆる「Privileged(特権的)」になった今、知らず知らずに「差別に加担していることもあるのかもしれない」と、今真剣に思っています。

この問題が起きる直前、夫がこのYoutubeをシェアしてくれました。見始めたところでおきたこの事件。米国に住んでいた時に、彼ら黒人の人たちが「権利を主張する」ことに驚くほど積極的なことに、何度か驚いたことがありました。その理由は小さな頃から「見えないプレッシャー」や「ネガティブな視線」と戦い続けなくてはならず、「自分の身を自分で守る」ことを求められることがどれだけ精神的に大変か、このビデオを見ると感じます。

ちなみにアジア人として、マイノリティとして、その「色眼鏡」を感じることは多々あります。夫が若い頃、親が新車で購入したばかりの車を運転したら、別に違反したわけでもないのに警官に車を止められたそうです。理由は「新車に乗ったアジア人=車盗んだ可能性がある」という方程式が、その警官の頭にはあったのからだと彼は言っていました。そして、白人だったら、そういうことは多分ないとも言っていました。逆に黒人だったらは、車を止められる可能性は、自分よりも多いだろうとも言っていました。

一人で出来るだけ歩かないようにする。家のドアを開けて一歩外に出るたびに、自分のガードをがっつり上げなくてはいけないという黒人たちの生活は、本当に大変なことです。

昨年、子どもたちを連れてジョージア州のマーチン・ルーサー・キング牧師のセンターを訪れました。子どもたちの記憶に残っているか分かりませんが、もちろんアジア人は私たちだけ。子どもたちにどれだけ記憶が残っているか分かりませんが、もう少し大人になって、黒人の人たちがどれだけ苦労してきたかということを知ろうとするきっかけになってくれたらいいなと思います。そして、小さな共通点を大きく広げることで、コミュニケーションをとる方法を、常に考えられる人になってほしいと思います。そのために、私や夫は、子どもたちに多くの人との出会いを作り、経験をさせ、話しをする場をたくさん提供できるといいなと思います。

一人のジャーナリストとして、インパクトを与えられるだけの行動ができるかというと限界があります。しかしこと母親として自分の子どもたちに伝えらえることは、まだまだいっぱいあるし、それは無限。

明日の火曜日、#BlackOutTuesday に賛同して、自分の仕事は置いておいて、家族で考える日にしてみようと思います。


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