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【短歌】お姫様の小さな世界

お姫様はずっと鳥籠の中だから世界を知らない息が詰まる



世の中に中指立てたはいいものの、ピアノしてたから曲がってんだわ



新鮮な「好き」を瓶に詰め、ふたを開けては思い出し、ああ「好き」と思う。



小五の日ひとり乗車したときめきをふと振り返れば今日も旅人



この街に新たな道を知ったのに地球儀じゃまだ点に満たない



目覚しで窓を開ければ晴天と微風が云う「ついに秋ぞ」と



ひとりのまま夏は終わった やりきれない僕は呟く「メカクシ完了」

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