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11.アトピーのことを人からとやかく言われることがいちいち超しんどい。ネガティブで辛い逆境を乗り越える6つの方法

もう人には会いたくない。
こんなのは僕じゃない。
本当の僕はもっと違う……。

脱ステを行うとゾンビのような皮膚になり、人と会うのが嫌になります。
実際僕もボロボロの顔を見て、人と会うのがとても嫌になりました。

今まで一度もそのようなことをやったことはなかったのに、有料のセミナーも思わずキャンセルをしてしまったほどでした。

普段かぶらない帽子を被って、マスクもして、前髪も下ろして、なるべく顔の表面が出ないように…。人と会う約束もすべてキャンセルしました。

リバウンドから回復し、せっかく皮膚が出来始めても、皮が浮いて剥がれそうな状態の見た目が嫌で、やってはいけないとされる、皮膚の剥がれそうな皮を無理やり落とすことを何度も行いました。

剥がれそうな皮膚を取った方が見た目がマシに見えるからです。

保湿することも、無理やり肌を落としてしまうこともやってはいけないことなのに、人から見られるのが嫌すぎて、抵抗しようとしていたのです。

しかし、2日もするとまた肌が皮が付きぼろぼろと剥がれる状態に。そして、無理やり落とすことで本来新しく付こうとしている肌まで剥がれ落としてしまい、治りが悪くなっていました。

やってはいけないこととわかっていても見た目を気にするあまり、やりたくなってしまうのです。

「誰もがこのような経験をした後に回復して綺麗な肌に戻っていくのだから人の目は気にしないで治療に専念すること」

こう医師に告げられたとしても、激しい抵抗を覚えると思います。

僕の場合、脱ステをやり始めたとき、まず初めに顔の肌がぼろぼろになりました。次に顔全体に炎症が広がり、お岩さんのように腫れぼったい目となりました。

今まで知っていた自分と違うことに激しい動揺を覚え、これは自分じゃない。とふさぎ込みそうになったことを鮮明に覚えています。

それ程までの変貌ぶりだったのです。

周りの人の声でさらに精神が追い込まれていく

すると周りの人からの目も明らかに変わりました。
いきなりの変貌ぶりに声をかけずにはいられないのでしょう。

「どうしたの?!大丈夫?!」

僕のことを知っている人はほとんどこう声をかけてくれました。

そのたび、僕は「大丈夫です。ちょっとステロイドを抜いているんですよ」という説明をし続けました。

そう説明をすると、とても心配そうな顔で「そうなの。辛そうだけど、がんばってね」という温かい言葉をかけてくれます。はじめのうちは…。

脱ステを行っている人ならわかることですが、リバウンドは3か月以上ずっと続きます。その間の肌の状態はピークを迎えるまで、ずっと下降し続けます。いったん底をつくまでひたすら悪くなるのです。

するとどうでしょうか。
周りの人は自分の傷や蚊に刺されの経験上、すぐに改善するものだと思っているのでしょう。こう話してきます。

「ねえ、全然治ってないけど本当に大丈夫なの?」
「その治療方法で合ってるの?」
「民間療法なんでしょ?怪しくない?」

僕たち本人はそういうものだということを理解して行っていますが、周りの人との認識は大きく異なります。

確かに通常の人であれば、悪化することもなく回復するだけなので、このような現象に遭遇することはありません。なので、その常識から外れた様子に戸惑いを隠せないのだと思います。

すべては心配からくることなのでしょうが、がんばって地獄を耐えている身としては心を揺さぶられる言葉の数々です。

正解という確証が得られないまま進めているのに、この言葉を投げかけられ続けるとたとえ合っていても不安を覚えてしまいます。

治っていないのかな……
そんなにひどいのかな……
やっぱり脱ステロイドってよくないのかな……

この状態でいると不安と恐怖で、自分が行っていることは間違いであるのかもしれない。と勝手に思い込んでしまうものです。

このようなことを言われ続けていると精神衛生的に非常によろしくありません。正解の治療法であっても辞めかねないからです。

医師を信頼し、自分の体を信頼し、人の言葉に惑わされずに、アトピーと戦っていくには不安や恐怖を克服し、逆境に打ち勝つ心を育むことが助けになると僕は信じています。

では、どのようにして乗り越えていけばいいのか。
逆境を乗り越える5つの解決方法を今回はお伝えしていきたいと思います。

心を疲弊させる逆境を跳ね付ける6つの方法

1.まずは専門医の話を聞きに行く

脱ステで治していくことを前提に話を進めていきますが、脱ステを独学でやることはとても難しいです。
僕も独学でやったことがありますが、それはひどい目にあいました。

そして、合ってるかどうかがわからない不安は心をすり減らします。

無知のままやることはただ症状を悪化させるだけで終わらせてしまうので、一度は信頼できる専門医の元へ話を聞きにいくことを強くお勧めします。

僕は本気で完治させたいと思っていたので、家から1時間半離れた藤澤皮膚科に通うことにしました。

はっきりと言います。近くの皮膚科に何件通っても、自分がやろうとしている治療法の正しい知識を持たない医師の元で指導を受けることは時間もお金も無駄です。成果が出ないのであれば得られるものは何もありません。

そうなってしまうのでしたら、遠くても信頼ある専門医の元へ通って成果を手に入れましょう。大切なのは時間やお金の短縮ではありません。治るという成果です。

正しい知識を手に入れることが第一歩!
その一歩を踏み出し、知識を手にすることができれば、自信を持つことが出来ます。必ず信頼のおける医師を見つけましょう。

2.自分が行なっていることに自信を持って堂々としていよう

正しい知識を手に入れたら、後は堂々としていましょう。
何を言われても、自分の持っている知識が正しいということがわかっていれば、対抗することが出来ます。

脱ステを行うと、どういうことが起きて、なぜリバウンドを伴うのかを理論的に説明できれば自分も相手も納得することが出来ます。

「初めのうちはリバウンドが起きるので、必ず見た目が悪くなるんです!というのも、アトピーの人って自己免疫力が普通の人よりも少なくて、10が上限だとしたら、ステロイドを塗りたくってしまった人は3とかになってしまうんですよね。

そうなると、薬を抜くと7足りない分がリバウンドとして表面に出てくるんですよ。で、この自己免疫力ってすぐに育つわけではなくて、3カ月を過ぎるまでは異変に気が付かないとか力が足りないとかで、この状態が続くんですよね。

けど、そこから徐々に自己免疫力が4とか5とかに育ってくるようになって、少しずつ回復に向かっていくんです。なので、3カ月までは辛い状態が続くのですけど、そういうものなんですよね。

医師からも『3か月間は頑張って!』と言われてますし、調べてみると他の脱ステを行っている患者さんも同じような症状をたどってるみたいなんです。だから、大丈夫です」

たいていの人にはこのような説明を行うと、「それは大変だけど、がんばってね」という温かい言葉をかけてくれます。

しかしそうは言っても、そのことを忘れてしまう人もいるし、やっぱり心配して先ほどのような言葉をかけてくる人もいます。

基本的にはいつでも威風堂々と、このことを伝えていけばいいと僕は思っています。

「こういうものですからね~」
「今まだ2カ月目なので、こんなもんですよ」

自分がやっていることは正しいことなのだという確証があれば、心を保つこともできるはずです。

3.理論を話しても理解されない人からは遠慮なく逃げる!

それでも、その間に何度も不安をあおるような言葉をかけてくる人がいたら、その人からは距離を置きましょう。

あなたのことを心配して言ってくるのですが、こういう時は反対に辛いだけです。堂々としていればよいですが、不安な言葉を投げかけられ続けていると、不安になってくるものです。

心が揺らいでくるとまた強く自分を保つことは難しくなるでしょう。

そうであれば、いっそのこと一時的に接触することを控えて、いやなことを言われないようにしましょう。

よくなったらまた会えばいいだけです。
その時まで少し距離を置いて、自分のメンタルケアを行うことを優先させましょう。

また、まったく理解してくれない人と対峙することになっても、迷わず逃げることを選択しましょう。

説得しようとするのもいいことです。
ですが、相手を変えることは残念ながらほぼ不可能なのです。

こちらがどれだけ丁寧に説明したところで、相手の頭の中ではどのように納得させようかと反論を考え続けているものです。

こういう人を動かすことは労力に対する見返りが低いです。労力を費やしただけ、自分が傷ついてしまう結果になってしまうので、説得することを諦めて距離を置いて自分を守りましょう。

4.見られているという想いは自分で拡大させていることを知る

ボロボロの肌になると人からの目が本当に痛いです。。
「うわあ」という表情で見られることもあるし、僕の顔を見て衝撃のあまり、その場で固まってしまった子も見ました。

わかっていますが、このように見られることは本当につらいことですね。
何度も視線を感じると泣きたくなります。

次第に人からの目を気にして、うつむき加減になったり、隠そうとしたりしてしまうものです。気にすれば気にするほど心をふさぎ込んでしまいます。

しかし、しかしです。
そんなことは気にしなくていいのです。

確かにそのような目で見られることはあります。
ただ、その人ともう一度会うのかと思えば、ほとんどの人とは会いません。
それともう一つ。

相手はあなたが思っているほど、あなたに興味を持っているわけではないのです。あなたは見られたとき、こう思っているかもしれません。

「僕のことを見て、気持ち悪いと思っているに違いない」
「ひどい顔だと思っているだろうな」

ですが、相手はそこまで何も思っていないし、次の瞬間には他のことを考えているものです。せいぜいそれくらいの興味しか持っていません。

それに知らない人からどう思われようと自分の人生には何の影響もありませんからね。

にもかかわらず、当事者としては激しく思い込み自己嫌悪に陥ってしまうのです。そう思っているのは自分だけ。

対して気にされていないのだから気に病むことはありません。
言葉は悪いですが、しょせん他人と割り切って治療に専念しましょう。

5.未来の自分を見つめることで明るい希望を得る

とはいえ、直近のことばかり考えてしまうとどうしてもいやな思いばかり積もることだと思います。しかし、ひどい状態がずっと続くわけではありません。

正しい治療を続けていけば、症状は次第に回復していきます。

本当につらい期間は初めの数か月間から1年の間です。
なので、その先の未来を見て5年後、10年後、30年後にどのような自分になっているのだろうかということを想像してみましょう。

「もし脱ステを続けて、糖質制限を行い続けていけば肌はどうなっているだろうか?」

5年後にはきれいになっていそうだな。
10年経ったらもっときれいになっているかもしれない。
30年後はすっかりアトピーだったことを忘れられているかも?!

今の自分ではなく、未来の自分に感覚を寄せることで希望は湧いて出てくるものです。もちろん過度な期待や高すぎる願望は反対に身を滅ぼしてしまいます。現実的に考えた理想の未来を思い描いてみましょう。

辛いのは今だけ。継続し続けていけば、明るい未来が待っている。

その幸せになっている自分を見つめ続け、辛い今は一時的なものだと割り切ることで未来への活力を生み出しましょう。

6.共に戦っている人とのつながりを深める

ひとりで戦うことは本当に辛いことです。もしかして自分一人だけがこんな苦しい目に合っているのではないかと不安な心は膨れ上がるばかり。

とにかくアトピーの治療というのは常に不安に晒されてそれだけで心が疲弊していくものです。

でも、大丈夫。
あなただけが辛いわけではありません。

全く慰めになりませんが、このように辛い思いを抱えたまま戦っている人は視野を広げれば多くいます。TwitterでもFacebookでもInstagramでもネットを活用すれば多くの人とつながることが出来ます。

この自分だけじゃないという感覚は思ったよりも自分のことを助けてくれます。また時に励まし合ったり、共感したりすることは巡り巡って自分に返ってくるものなのです。

今は人とつながりやすくなりました。
このチャンスをうまく活用してアトピーとの戦いに打ち勝ちましょう!

まずは深く考えずに気軽につながってみることからで構わないと思います。そのうち仲良くなってくれば会話を楽しむもよし。いいねなどのリアクションを楽しむのもよし。

もちろん合わない人とは離れることも忘れずに。
また、他の人の良い面ばかりを見ると反対にメンタルがやられてしまうという側面もあるので、そのような兆候が表れた場合も離れるということは覚えておきましょう。

まとめ

1.まずは正しい知識を取り入れて、このやり方であっているということを知ること。

知識を得ることが出来れば、自信を持つことが出来ます。

そのためには信頼できる専門医に話を聞きに行くことが近道となるでしょう。そのほかでも脱ステをやっている人がいれば、その人の身に起きた変化を見に行く・聞きに行くというのも参考になります。

ただし独学でやっている人は参考にならないことも多いので気を付けること。重要なのは正しい知識を継続しているかどうかです。

2.次に正しい知識を手に入れたら、堂々と自分の意見を言う。
大丈夫これで治るから!と言い放って、この治療は正しく行われていることを言い続けましょう。

医師からこれでいいと言われているし、調べてみると皆このような状態をたどると伝えること。

堂々としていれば相手も納得してくれます。反対に、弱弱しく平気かわからないと言っていたら、心配になってあれこれ言ってくるもの。

自信を持って意見を言えばいいのです。
自分自身の自信にもつながると思います。

3.それでも、話を聞いてくれない人からは少しの間距離を置こう。一時的で構わない。症状が回復したら、また会えばいい。

そして、そういう人は治ってきている体を見ると納得してくれます。
あれこれ言うよりも結果を見せた方が手っ取り早く、効果的でもありますね。

show not tell.
語るな見せろ。

4.相手はそこまであなたに興味を持っていないから必要以上に自己嫌悪に陥る必要はない。

人からの目はものすごく痛い。とてもいやです。
ですが、相手の関心はほんの一瞬あるかないか程度。

にも関わらず、多くの人からそのような視線を浴び続けてしまうと錯覚を起こしてしまうものです。

治るから大丈夫。
一時的だから大丈夫。
もう二度と会わない人だから大丈夫。

毎日会う人だとしても大丈夫。
そこまで関心されているわけではないので、気にせず過ごしていましょう。

それに毎日会っている人なら数日もすれば何事もないかのように接してくれます。人間なんて案外そのようなものです。

5.未来は明るい。今にとらわれず未来の自分を想像しよう。

脱ステを開始したばかりはつらいです。しかし、その状態がずっと続くわけではありません。緩やかにですが、回復していきます。回復期間に個人差はありますが、継続してやり続けていけば良くなっていきます。

そんな未来の自分を想像して、つらいのは今だけなのだ。残りの人生の中のほんの一瞬に過ぎないのだ。ということ知りましょう。

つらい時は今の状態がずっと続くと思い込んで、悲観的になってしまいます。つらい今しか見れなくなったら、先々の未来を想像して綺麗な肌を取り戻している自分に会いに行きましょう。

一時の感情に振り回されて、自暴自棄になるのは破滅を導きかねない。辛い時こそ、明るい未来で乗り切りましょう。

6.人とのつながりが自分を救う。

自分一人ではないので安心してください。
世の中には同じように苦しみながら戦う仲間が多くいます。

同様にアトピーを克服した人も多くいます。
多くの人に触れ、知ることは自分を救ってくれます。

難しく考えずに気軽につながってみましょう。


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