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Uniswap-24歳無職が3000億円を集めるまで(第5話)

このnoteは第5話です。第1話はこちら、第2話はこちら、第3話はこちら、第4話はこちらをご覧ください。

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第4話ではUniswapのリリースに向けて、どんどん協力者が増えていきましたが、第5話でも仲間がどんどん増えていきます。

Edcon参加とJinglanさんとの出会い

2018年5月
HaydenさんはトロントのEdcon2018に向かいました。
今回は、初めて警備員を避けて参加できたすることができました。

3日間連続でトークイベントに参加し、参加者に会い、Uniswapのデモを見せて回りました。Haydenさんは仮想通貨関連の友達が4人居ましたが、全員この場に来ていてました。友達はたくさんの人々にHaydenさんのことを紹介してくれました。そうして、仮想通貨関連の人脈は膨張していきました。

このイベントで知り合った人の中でも、Jinglanさんは特筆すべき友人です。Haydenさんの素晴らしいアドバイザーになってくれたのです。

さらに、以前Vyperの開発チームで働いていたDevidさんにも初めて対面でお会いしました。そして、UniswapをVyperで書き直したことを伝えました。

すると翌朝、想定もしていなかった事態が起こります。
朝8時、Haydenさんは電話の音で目が覚めました。Davidさんからでした。
「今日2時間会場でデモプレゼンをすることになっているけれど、自分の代わりに話さない?」ということでした。昨日、UniswapをVyperで書き直したと伝えたのが功を奏したようです。UniswapはVyperで書かれた唯一のDAPPだったのです。

Haydenさんは正直に伝えます。Vyperの勉強を始めたのが2週間前であること、人前で話したことがないこと、自分自身もがどんな処理をやっているのかよくわかっていないことを伝えました。するとDavidは「大丈夫だよ」と言ってくれました。「2週間もVyperを使ったということは、人前で話したり、権威付けしたりするには十分過ぎるよ」と言ってくれたので、初めてですが、人前で話すことにしました。映像がこちらです。

その後HaydenさんはDanさんと同じ飛行機でNYに帰りました。機内ではずっとUniswapのGasの効率化について話し続けました。そして、飛行機が到着した頃には、Uniswapはなんと30%効率的になっていました。十分なマージンを取った上でも、Ethereum上で最も効率的な交換所でした。

Edcon2018は、haydenさんにとって、とても励みとなるものでした。
参加者にUniswapのデモに対して明らかに興味を示し、興奮までもしているようでした。デモを通じて伝えたかった価値を皆がしっかりと理解してくれたように感じました。これは、EthereumコミュニティーはICOのはるか先を行っていると確信した瞬間です。皆、自由参加型でパーミッションレスの金融システムというビジョンに共感してくれたのです。

ニューヨークブロックチェーンウィーク2018


Edconからニューヨークに戻り、私はその足でニューヨークブロックチェーンウィークというイベントに行きました。その後1週間終わりの見えないイベントやパーティーに参加し続けました。ちなみに、イベントに参加するきっかけとなったのは、下のツイートです。


イベント会場が家から歩いて15分の距離だったので、覗いてみることにしたのです。Richardさんは、EthereumのウォレットであるBalanceの創業者でした。私は彼に自分のUniswapのデモを見せました。すると彼は瞬時に、どうやって動いているのかを知りたがりました。長い会話のスタートが約束されました笑。

ここまで、HaydenさんはUniswapでの自身の役割は技術的な内容が中心だと考えていました。どうやって動いているかを聞かれた際には、基本的に数学的な方程式などを伝えることから始めていました。すると大抵の人は混乱して逃げてしまう。

RichardさんはUniswapが何であるかを理解していない人たちに誰かの課題ではなく、彼ら自身の課題であると理解できるようにすることを手伝ってくれました。開発者は大きな一枚絵の極一部に過ぎなかったのです。
もしみんなにUniswapを使ってもらおうと思ったら、みんなが理解できる方法で仕組みを教えてあげる必要がありました。Uniswapの最も大きな課題は、実はそう言ったものでした。


Richardさんの支援によって、Uniswapの秘められた課題に気が付いたHaydenさん。第6話では、課題を乗り越え、Uniswapがとうとう実現に近づいていきます。

物語も終盤戦。第6話は、こちら
11月7日(土)公開予定としていましたが、1日公開が遅れすみません!
上記「こちら」から第6話をお楽しみください。

■参考文献:Uniswap History


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