ファンリーシュな人々vol.3~ファンリーシュアカデミア卒業生~
ファンリーシュに携わる仲間の想いや取り組みにフォーカスした連載「ファンリーシュな人々」。第3回は、ファンリーシュアカデミアの卒業生による座談会の模様をお届けします。アカデミアを受講したきっかけから、現在どのようにアカデミアでの学びを活かしているかまで、ざっくばらんに聞いてみました!
―本日はお集りいただきありがとうございます。まずはおひとりずつ簡単に自己紹介をお願いします。
松本喜信さん(以下、松本):私はアカデミア1期を受講しました。食品会社に勤めておりまして、受講しているときはちょうど人事の仕事をしている時でした。現在は、ベトナムでマーケティングの仕事をしています。
平井亜矢子さん(以下、平井):私も1期の卒業生になります。アカデミア受講当時は研修会社で、研修の企画設計をするような仕事をしていたのですが、昨年の7月に事業会社に転職をしました。人生初めての人事の仕事を、今楽しんでいるところです。
茅根孝太郎さん(以下、茅根):私はアカデミア2期生です。現在、食品会社で人事を担当していまして、15年目を迎えております。だいぶ人事歴が長くなってきました。
―早速ですが、皆さんなぜファンリーシュのアカデミアに参加したいと考えたのですか?
平井:アカデミアに参加した当時は研修会社に勤めていたので、企業人事の仕事をしているわけではなかったのです。ただ、アカデミアの内容は企画者としても非常に興味深く、どのような内容なのかを実際体験したいと思いました。また、人材育成に関わるものとして、改めて事業とのつながりを体系立てて勉強したいなと思い参加することにしました。
ファンリーシュアカデミアは教科書的な講義というより、講師の方々が実際にご自身で実践してきたこと、かつ、学術的にも勉強されてきたことを交えてお話ししてくれます。そこがすごくいいなと思います。
松本:以前にアカデミア学長の志水さんの講義をきく機会が他であったのですが、その時のお話しが自分にとってとても新しく刺激的な内容だったんですよね。今まで人事制度の評価や手法、規定などの細かい設計ばかりに頭を使っていたのですが、それよりもっと大きな概念である経営戦略とか、人としてどう考えるのかといった大きな視点で物事を捉えて考えようと。それが結構心に響きまして、受講を決めました。
茅根:僕も松本さんのきっかけと同じなのですが、プラス、会社でお世話になっている大先輩から勧められたことも影響しています。その方は、私が人事の仕事をするうえで道しるべになってくれた方で、その人が勧めるのだから間違いないなと。でも、1期は東京でのリアル開催のみだったので、大阪にいる自分は諦めたんです。ただ、2期になってコロナ禍でオンライン開催となり、参加できるようになりました。
―実際に受講してみてどうでしたか?
茅根:これまでも勉強のために本を読んだりはしていたのですが、知識はつくけれども、実際の仕事で役立つなという感覚があまりなくて。というのも、実際の人事の仕事って、単に教科書にならって人事規定や評価制度を作ればいいというのではなく、もっと事業の奥深いところに入り込んで課題感をどう拾い上げるかが大事なんですよね。例えば、今の会社が食品メーカーとしてどういう成り立ちがあるのか、業界の産業構造を捉えてこれから我々がすべきことはなにか、とか。
松本:そうなんですよ。特に、人事制度を改定するときは、なぜ制度を変えるのか?会社の業績や過去からの経緯を踏まえ、目的をもってつくることが重要です。さらに、それを社員に発信する際のメッセージも大事になってきます。そうなると、普段から社員といかにコミュニケーションがとれているかも鍵ですよね。
茅根:あと、実際に自分が人事部長になったと仮定し、「もしこういう問題が会社で起こった場合にどう対応していくか?」など、実践的な問いを投げかけてくれるワークはとても勉強になりました。
―平井さんはいかがですか?改めて、ファンリーシュアカデミアの特徴であったり、印象に残っている学びの場面などお聞きできればと思います。
平井:講師の方々のレベルの高さが、なかなか他の研修ではみられないことだと思います。事業のことも人事のことも知っていて、社内外両方からの視点ももっていて、大手や中小、ベンチャー、日系企業、外資のことも知っていて、しかもアカデミックなバックボーンがある、、、ってなかなかないですよね。そういう多角的な視点をお持ちだからこそ、いろんな角度から問いを投げてくれるんです。すごく質の高い講師と、その人たちだからこそ発せられる問いとか、答えの導き出し方みたいなところが、本当にレベルが高いなというのが実感としてあります。
茅根:常に高い視座をもっている講師陣に、視座を引き上げてもらっている感覚がありました。あと、よい意味で、人事の領域みたいなところを取っ払ってくれたなというのがありますね。
平井:事業は事業、組織は組織、人事は人事と、なんとなくそれぞれ単体で捉えてしまっていて、結び付きまで考える力が私は弱かったんですね。でも、どの講師の方も、まず経営と事業があって、組織があって、人事なんだよっていう、結び付きをすごく強調されていました。それが理解できて自分から伝えられるようにならないと、現場は動かないよと。私はこの事業と組織と人事の捉え方が、一番勉強になったかなと思います。
―松本さんはいかがですか?
松本:経営目標とか、経営戦略とか、事業をこうしたいとか。その目的をしっかり把握したうえで、人事としては何をするか?ということを、ダイレクトに考えるという学びが強く印象に残っています。発想を広げて、物事を考えられるようになりました。
―アカデミアでの学びを実際どう生かしているのかお聞きできればと思います。具体的に仕事のこういう場面で生きているよというのでもいいですし、もう少し抽象的にこういう考え方ができるようになったでも。いかがでしょうか?
松本:まさに今、ベトナムでマーケティングのマネジメントの仕事してる中で、戦略人事を実際に学びながら実践している感じです。まずは経営戦略やプロモーション戦略の部分、そこから組織体制を考えて人を1から採用し、今8人ぐらいの組織になっています。失敗もたくさんしましたけど、戦略策定から組織の役割そして採用と、一連の流れを経験しています。もう、まさに実践って感じですね。
茅根:実務的なところから行くと、構造やフレームを使って整理することをアカデミアでは結構言われたので、自然と構造とかフレームを意識したり考える癖がつきました。
あとは、今までだったらこれ人事の領域の仕事じゃないなとか、自分がアドバイスするとこじゃないなと思ったことには意見しなかったのですが、敢えて言うようにしたりしていますね。そういった意識の変化がありました。
―平井さんはいかがですか、どんな風に学びを生かしていますか?
平井:まずは転職しちゃったっていうのがあります(笑)。これまでの会社から外に出て挑戦してみたいと気づかせてもらったっていうのが大きいです。あと、今の仕事に直接いきているなと思うのは、事業と組織と人材の関連性を考えるとき、常にまず事業からスタートして、それをベースに組織と人材について考えていくということです。これは講義でかなり口酸っぱく言われたので(笑)、しっかり頭の中に染みついていますね。
そして、抽象的にはなりますが、やはり「自分が動かなきゃいけない」ということを強く思って。これまで二の足を踏んでいたようなことも、ま、とりあえずやってみるか、みたいな感じでやるようになりましたね。卒業生メンバー、みんなどんどん活躍しているんですよ。それもいい刺激になっています。
―最後に、どんな人にファンリーシュアカデミアをおすすめしたいですか?
平井:自分が成長したいという意欲がある人であれば、ジュニアレベルの方でもマネージャークラスの方でも、満足できると思います。一方、とりあえず人事制度の事例だけ知りたいみたいな人には向かないですね。
茅根:目の前の仕事には慣れてはきたけれど全体像がつかめない、なんかモヤモヤを感じてるような人や、人事の領域を超えて成長したいという意欲を持つ人ですかね。このアカデミアで吹っ切れて、一皮むけると思いますよ。
松本:年齢関係なく、やはり課題意識と学ぶ意欲を持っている人ですかね。時間もお金もかけて学びにくるのですから、中途半端な気持ちできてしまうとうまくいかないですよね。やる気があるって大事かなと僕は思います。
茅根:ファンリーシュアカデミアは、アカデミアを受けてる間だけじゃなくて、卒業してからもずっと添い続けてもらえるところが本当に心強いです。その後も繋がりまで含めたら、トータルコストは全然安いなと思いますけどね。一緒に学ぶ仲間も志が高いですし、ほんとプライスレスな世界だなと思います。
(取材・文=久保彬子)
■ファンリーシュアカデミア特設サイトはこちら
https://funleash.jp/lp/academia/
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