猫のえさ代
首里小屋では、なんでも折半しています。
家賃はそれぞれの部屋の面積と、共有スペースの面積を
きちんと計って決めているし。
食費は全てレシートをとっておいて
1円単位で割り勘です。
小川さんは、猫アレルギーの猫ぎらいでした。
猫の近くにいると、鼻水や目のかゆみが止まらない。
一緒に住んで治らなければ、病院に通って
お薬をもらう予定でした。
ところが、三日と立たずに、猫アレルギーは完治。
猫のそらを、よしよしと撫でるようになっていました。
「ねえ、小川さんも、そらの恩恵を受けているよね?
仕事のストレスを癒しているよね。
えさ代も折半する必要があるんじゃないかな?」
たしかにその通りだ、ということになって、
小川さんは毎月、猫のトイレとえさ代を、半分出してくれています。
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