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現場での違和感

新しい職場
配属部署は、工場総務課でワシの主担当は
”製品の生産計画立案と進捗管理”
となった。
総務関係の仕事もおこなっていたが、メインは製品に関する業務。
工場内の生産部門や本社営業との調整業務が多かった。
入社時に担当している方が居たのだが、諸事情により退職されるらしく、
それを引き継ぐというカタチでの入社となった。
約2カ月その時間があり、担当業務以外の話なども聴かせていただいた。

前任者が退職され、ワシが1人で仕事をするようになった時に思った事が、
①生産計画書が手書きだった
②生産現場の雰囲気がシックリ来なかった
③工場は、本社からの言われたままに動くだけ?
の3点だった。

まずは①をExcelシートに変えてみた。
正直、前任者はこのあたりが、かなりアナログであった・笑
製品ごとに色をつけて変えられるし、何より見やすくて皆で共有しやすい。

イメージ図です

これは、生産現場と本社から評判が良かった。
ただし、変更があった時に最新版を見てもらう工夫が必要だった。
中には、古いのに手書きで書き加えて持っている人が居たくらいなので・汗

そして、一番違和感があったのが、②の生産現場の雰囲気だった。
製造ラインで働いている方々は、工場近辺の主婦が殆ど。
正社員ではなく、パート雇用の方々であったが、重い空気感を感じた。
実は、これ前任者からもこの事を匂わす話があったのだが、
変えようとはしなかったらしい。

イメージ図です。実際の現場とは違います。

ある1日、製造現場の生産ラインで作業してみた。
実際に体験して、雰囲気を感じたいためだ。
勿論、工場長と製造現場責任者に話を通してのこと。
そこでハッキリと判った事があった。

”現場社員は、パート雇用の方々を名前で呼ばない”

これが全ての元凶だと感じた。
社員は、『そこの人』と呼ぶのが殆ど。
ワシは、”そこの人って呼んでるけど、あんたら社員より年長の人だぞ”
と思っていたが、文句は言わずどうすれば良いか考えて、
ある結論に至る。

”まずはワシが名前を憶えて、現場で声掛けしよう”

だが、ここでひとつ問題が・・・
ライン従事者は、作業着(帽子も)・マスクなので目元しか見えない・汗
それを解決したのは、履歴書。

イメージ図です

採用時に提出されたパートさんの履歴書写真を見て覚えた。
1日に5~6人ずつ覚えて、覚えた人に現場で声掛けをして行った。
ある意味、覚えた名前が正しいのかの確認作業だ。
約半月で40数人のパートさん全員を覚える事が出来た。
これが、雰囲気を変えるきっかけになった事は、後日知る事となる。

そして、ワシが名前を覚えたあとで、もうひとつ行った事があった。
生産計画書を工場内掲示板に張り出すようにした。
今までは、いつまでに作業終了するみたいな話はなく、
今日はこれやります!!みたいな、その日だけの感じだったらしい。
現場パートさんにスケジュール感を持ってもらい、
現場意識の共有化をしたかったのが目的だった。
少しづつだが、雰囲気が良くなってきた感じがした。

そしてある日の夕方、生産ライン稼働が終了したあと、
事務所に数人のパートさんがワシを訪ねてきた。
『聞いていただきたい話があります』
それまでの不満などが多々あったようで、問題点を多々聞くことが出来た。
実は、ワシに時間があった時は、たびたび現場ラインで作業していた、
という事もあり、良い関係が構築出来ていたからだったようだ。
一番不満だったのは、”名前”の事だったのだ。
『私たちはモノじゃない、名前で呼んで欲しかった』と!!
この話、女性総務担当社員の人達も同じ事を思っていたらしかったが、
余計な事は言えない雰囲気だったようだ。
ワシと同じタイミングで入社した生産現場社員も同じことを思っていた。

どうするか考えた結果、ちょい荒療治をする事となるのだが、
その話は、生々しい部分も多々あるので端折るが、これがきっかけで、
生産現場社員もパートさんの名前をきちんと憶えて雰囲気が少しづつだが、
良くなっていったのである。

ワシは精神的に結構疲れたが、それを癒す術も持っていた。

海物語シリーズ

車通勤の途中にあるパチンコ屋さんでリフレッシュしていた。
運が良いのか?殆ど負けず、帰りには財布の中身が増えるという現象が続く
1時間程度の遊戯でしたが・笑
これが車通勤で良かった利点のうちの1つであった!!
こうして、ワシの精神は保たれていたのである。
魚群ありがとー!!

今回も麻雀の話は出ない・・・

ぷくぷく


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