夜明けの口笛え吹き

夜を火にくべて撃ち放った列車は燃えていて
紫煙を吐きながら朝陽に向けて駆けてく
明日なんか こんな未来なんか 大嫌いだから
行き先なんかなくなってしまったらいい
いっそ、この景色のまま止まってくれたらいい

"一般"から離れた唇、重ねた
ぼくと俺。 抱き合えたら
誰ともわかりあえなくたっていいから
なにもわからなくなったっていいから
こんな汚れた闇を灯す火光だけあればいいから

神様もうたた寝してるうちに
ぼくら、秘密を分け合って食べあった
ぼくの罪もキミだけが裁いてくれ
それ以外に従う気もない。

神様が吹き込んでくれた魂にも気づかずに
マトモに染まって生きたえるなんて
悪い子だとしかってくれ 首もしめて

もうすぐ始発がやって来る
歪なリズムを刻みながら
不自然なステップを踏みながら
闇夜を纏った口笛を吹きながら

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