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Withコロナで起こったビジネスデザイン現場での変化

年初から始まった新型コロナウィルスの猛威。2月初旬から恐らく世の中が大きく変わるだろうと予測し行動してきたが、実際変化の真っただ中にいると、改めてこの変化の大きさに驚くばかりだ。

私はビジネスデザイナーとして活動し、四国を中心に東京・大阪・福岡と活動を全国で行ってきた。

劇的に変化したことの1つは「地方でもテレビ会議が当たり前になったこと」であろう。今や1日に4~5件ぐらいの打ち合わせがコンスタントに入る。そこで気づいたことは【いかに移動が非効率な働き方を誘発していたか】ということだ。

beforeコロナの時は週の半分以上が出張で、香川を起点にクライアントを訪問して打ち合わせを行い、週末だけ香川に戻るという生活を続けてきた。飛行機と新幹線、特急や高速バスなどを駆使しながら、空港ラウンジや移動中に仕事をこなすのが当たり前で効率的だと信じてきた。そして対面でないと小生が行うビジネスデザインのような、クリエイティブワークは不可能だろうと考えていた。

しかし、4月の初旬からすべての仕事がテレカン(テレビカンファレンス=テレビ会議)になり、ZOOMやTEAMS、Google Meetなどを駆使しながら仕方なく進めていくと、どう考えても今の方が効率的で、クリエイティブな打ち合わせはテレカンでは無理と思っていたことがあっさりクリアできてしまった。

今まで実現不可能だったドリームチームを結成

例えばコピーライターは東京、Web会社は大阪、クリエイティブディレクターとアートディレクターは香川、CMプランナーは岡山、そしてクライアントは福岡というような、これまでだったら絶対にメンバーアサインや打ち合わせの非効率を考えると実現しなかったチーム編成が組めてしまうのだ。

しかもZOOMだけの例えで恐縮だが、打ち合わせはすべて録画され、ミーティングに参加できていなかった人も録画データを送ればどういったプロセスでその方針になっていったのかが後からでも把握でき議事録がほぼいらない。

さらにクライアントへのプレゼンでも、これまでは一生懸命企画書に整理し演劇型のプレゼンテーションこそ重要と考え、何度もリハーサルを行って完成度を高めていたが、テレカンでのプレゼンは、画面にクリエイティブアイデアの簡易的な動画やWebサイトURLを送って「こんな感じです」というのを作ってしまえば理解され、カッコいい企画書やプレゼンのリハなど皆無。クライアントもテレカンなので、実際に現場にいるのは自分または自社スタッフとなり、妙な緊張感や空気感に支配されず、ストレートにプランを見て判断してくれるため、純粋にいい企画を考え、シンプルに伝わるプレゼンをした方がよくなった。

ビジネスデザインの相談が急増

未曾有の大不況になる、そして大きなゲームチェンジが起こると直感で感じた経営者は、これまでの考え方だけではダメだという発想になる。そのため3月以降弊社への相談は急増した。明らかに相談の質が変わった。

〇新規事業に取り組みたい

〇リブランディング/商品リニューアルしたい

〇DXに取り組みたい

〇通販参入、活性化したい

といったような、経営層がゼロベースで何をすべきかを考えるタイミングが今まさに到来していることを示している。加えて既存事業がストップして手が空いた自社社員にそのプロジェクトを託し成長ドライブに活用するといった展開も生まれている。そしてそのほとんどが中小企業やスタートアップといった規模が小さい企業からの相談だ。大企業の多くは「stay home」を命じられ足踏み状態にあり、このwithコロナによって【有能と無能な社員の線引き】【デジタルツール導入による生産性向上】ぐらいの動きしかできていないところが多い。未だそんなレベルでしかこの変化を捉えられていない企業はWithコロナ時代には負け組になるだろう。

ありがたいことに、実は前回執筆から今日までnoteを書くことができないぐらい忙しかった。それは今も続いている。

ビジネスデザインがWithコロナ時代のゲームチェンジャーとなる

これまでのエコシステムは破壊され、新たなスキームが創造される時代に突入した。これは歴史的に見ても大きなチャンス。経済的な豊かさだけを追い求めるだけでなく、心の豊かさを求める時代になり、地球環境全体で変化を捉え、真の豊かさと平和のありがたさを取り戻すことができるきっかけとなっている。皮肉なことに大気汚染が軽減されていることや医療現場や物流、小売り店で日々頑張ってくれている人に素直に感謝できるようになったことがその証左だ。

既存の枠組みを見直し、考え方を見直し、本当にやらなくてはならないことは何なのか?

我が社が大切にしている「北極星」は何なのか?

ビジネスデザインの一番最初に決めることは「北極星」です。

新型コロナが奇しくも与えてくれたこの時間。今こそあなたの会社の「北極星」を決め、Withコロナ時代という新たなステージへ向かいゲームチェンジを実現するための大事な時間にしてください。





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