2023.09.10『モデルルーム見学から思考沼に落ちた』
今日、マンションのモデルルームを見に行った。
買う予定は全然ないけど、
後学のため & 見学するともらえる商品券に
釣られ、旦那さんと2人 突撃。
初めは緊張と人見知りで、
主に旦那さんが対応してくれていたけれど
慣れてくると買う気は無いくせに、
気になるところを前のめりで質問していく嫁。
そして追う旦那さん。
「ここの数字はどういう意味ですか?」
「それって違う要因もあるんですか?」
「メリットはわかりました。デメリットは?」
面倒くさすぎるお客さんである。
こうして書いている間にも、
どんどん申し訳なくなってくる。
そして、マンションを購入する際のアドバイスも
いくつか教えてもらった。
あまり高すぎる物件は、
売りにくいから好ましくは無いこと。
ローンを組む際に、一緒に入れる
生命保険があること。
その審査は健康面での問題が無いうちにしか
入れないから、買える状態なら少しでも早く
マンションを買うのをおすすめすること。
そして、『立地は奥さんの実家の近く』が
人気だし、オススメなこと。
何故ならば、
子育てで主に対応するのが奥さんだから、
実家が近ければ頼りやすいだろう、と。
うんうんうんうん、分かるよ?
むしろ、奥さん本人から旦那さんに言いにくい場合もあるかも知れないから、第三者の立場からアドバイスしてくれるのは有難いかも。
でも、まだそのレベルか、と
顔だけ微笑みながら内心ため息をついてしまう。
不動産屋さんのお兄さんが悪いわけでも
この社会を動かす総理大臣が悪いわけでもない。
私たちや上の世代が選んできたもの、
選ばなかったもの、向き合ったもの、
見ないふりをしたもの…
それらの積み重ねが、令和の今になってもなお
「育児は母親の仕事」という認識を変えられない現状なのだと思う。
その積み重ねのシワ寄せを、世の中のお母さんが受けていると思うと、ごめんなさい、とも思う。
もちろん、ノリノリで育児を一緒にしてくれるお父さんもいるだろうし、お父さんの方が育休を取るケースも出てきているんだろう。
でも、「育児は母親の仕事」という刷り込みは
母親のことも、そういった父親のことすらも生きづらくしてしまってるのではないか?
ここまで書いて、ひとつ言っておきたいのは
「育児は母親の仕事」という刷り込みだけが悪いのではなく、現状そうなってしまっているという部分のどうしようもなさについても、指摘したいということ。
つまり、「育児は母親の仕事よね〜」と言っている、感覚のアップデートが進んでいない方々だけの問題ではないということ。
育児を母親に押し付けてしまう構造になっている社会全体がアップデートするべきで、誰一人部外者は居ないということ。
男性と女性の差についてもそう。
フェミニズムなどの本を読むと、個人レベルの問題ではなく、社会のバグが存在する と分かる。
だからといって、女性蔑視をする個人に対して、寛大に許していくべき、ということでもなく
自分や周りの大切な人が生きやすい社会にするために私たちが出来ることは、
選挙に行くことをはじめとして政治に興味を持ってみること、周りの変な人に愛想笑いで迎合しないことから始まると思う。
来週企画している哲学対話のテーマを「性」に設定した。
・日本で性的なことを極端にタブー視する(保健体育の授業を男女別で受けるなど)のはなぜ?
・生まれ持った性に起因する生きにくさ、ある?
など、幅広いテーマで話せたらいいな、と思っている。
それに先がけてInstagramのストーリーで
「性に起因してモヤッたことある?」
と聞いてみたら、ほぼほぼ女性からの回答。
そんだけ普段女性はモヤッているんだな、
と思う反面、
男性の回答が少ないからと言って
男性はモヤッてない!とも言い切れないよな、
と思う。
フェミニズムやジェンダーにまつわる本や情報が沢山出てきて、「女性の生きにくさ」にまつわる話を沢山聞くようになり、ニュースでも「男女平等」が叫ばれる。
既に、男性は優遇されている、とレッテルを貼られた状態で、男性側からモヤッた話をすることへの抵抗は女性と比べ物にならないだろう。(憶測でしかないけど)
こういった問題の場での、
発言のしやすさ・受け入れられやすさ
みたいなものは女性の方が有利にも思える。
まあ、その分実際に不利益も被っている訳だけど、だからといって被害者面して他者の傷を無かったことにしてはいけないよなぁ。
それぞれの立場があり難しいテーマだし、こんだけ長年話されているトピックスなのに未だに特効薬的なアイデアが出ていない所からもわかるように、ジワジワと個人から意識改革をしていく必要があり、まだまだ時間はかかるのかな…と感じる。
長々と話してしまったけれど、
どんな対話になるか すごく楽しみだ。
今日ここで書き出したようなことも、
機会がありそうなら話してみたい。
夜だから、なんかよく分からない部分まで
話を広げてしまったけれど、
まとめると「男」や「女」じゃなくて
「あなた」として眼差して
他者と関わっていきたいぜ、という話でした。
おやすみなさい。
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