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【マッチレビュー】Bリーグ CHAMPIONSHIP 23-24 QF GAME3 A東京vs琉球


GAME1のマッチレビュー

GAME2のショートレビュー

ロスター

アルバルク東京

琉球ゴールデンキングス

スタメン

アルバルク東京

琉球ゴールデンキングス

試合結果とボックススコア

1Q A東京 9-12 琉球

2Q A東京 29-32 琉球(A東京 20-20 琉球)

3Q A東京 45-48 琉球(A東京 16-16 琉球)

4Q A東京 57-58 琉球(A東京 12-10 琉球)

試合展開

序盤から激しいインサイドでの攻防を見せる両チームは、リムを固く守り合うロースコアの立ち上がり。A東京はハーフコートでのストレートマンツーマンを敷く一方、GAME1,2共にインサイドで存在感を見せたクーリーに対しては、グダイティスが激しくマークにつきつつ、ローポスト付近ではヘルプディフェンスを徹底したA東京が先行する。

セカンドユニットからは、オンスリーを敷いた琉球がインサイドでのアドバンテージを取りつつ、両チーム共にハーフコートでのポゼッションのやり合いとなり、得点ペースはスロー。2Qへ入ってからもロースコアの展開は変わらず、先行する琉球に対し、A東京が堅守を武器に、ペイントエリアから追い上げを見せる。2Q中盤以降は、岸本の連続3ptにより保持局面からペースを上げた琉球が、リードを広げることになる。

対して、ハーフコートにおけるオフェンスはペイントエリアへの前進を軸に据えるA東京。一方では、要所での3ptをメインデルが決めながら、効果的に得点を積み上げ、ビハインドは背負いながらも2ポゼッション以内の差はキープ。3点ビハインドで試合を折り返すと、後半開始早々、A東京がリードチェンジに成功することに。

後半開始こそ、A東京のリードチェンジを許した琉球ではあったが、今村の3ptを皮切りにインサイドからはダーラムがアタックを決めるなど、A東京のゲームペースに遅れず対応。小野寺のスティールからファストブレークが決まると、ローも3ptを沈めて加点し、再び琉球が前に出る。A東京はインサイドで強さを見せ続けるグダイティス、リムアタックを仕掛けたメインデルが得点を重ねながら粘り、4Qへ。

ロースコアの展開はそのままに、琉球が前に出ながら、2ポゼッション以内での攻防が続くことになる。オフィシャルタイムアウト明けにはダーラムの得点により、琉球がリードを広げると、カーク、ダーラム、ローのオンスリーによりディフェンスの強度を上げていく。

追い込まれたA東京は、ペイントエリアからのロシターの連続得点で苦しい時間を繋ぎながら、小酒部の4点プレーにより同点へ追いつくなど、後がない局面で驚異的な粘りを見せる。だが土俵際での強さを見せる琉球は、セカンドチャンスからダーラムがフリースローを決めると、虎の子の1点差を守りきりゲームクローズに成功。

GAME1はダブルオーバータイム、GAME2は4点差で勝敗を分けたクォーターファイナルの死闘は、GAME3では1点差の決着となり、琉球がセミファイナル進出を決めることとなった。

雑感

勝負は紙一重の差。ラストのポゼッションに至るまで展開としては互角。リバウンドの回収、インサイドのデュエル、クラッチタイムの攻防に至るまで、明確な差というものは少なくとも第三者の目線では無いように感じられた試合でもあった。

総得点における3ptの割合は、シーズン通しても少ないA東京にとって、この試合の3FGA東京:22.2%(4/18)、琉球:22.7%(5/22)というスタッツは、琉球の3ptを一定のアテンプト、確率に抑えたという意味で、ある種狙い通りの展開。

一方で2FGは、A東京:37.5%(15/40)、琉球:50.0%(17/34)と、インサイドにおける確実性では琉球に軍配が上がることに。ヘルプを極力少なくするストレートマンツーマンを敷きながら、クーリーに対してだけはローポスト付近でのヘルプを用いることより、一定の効果が見られたA東京のディフェンス。ではあったが、琉球はカーク側のオンスリーでのセカンドユニットにおいて、インサイドのアドバンテージを巧みに獲ることに成功し、そのわずかな差が勝敗を分けた印象だった。

GAME1,2,3通じて、ハイレベル、ハイインテンシティな激戦を繰り広げたA東京と琉球。エナジーあふれるプレーを見せてくれた両チームの健闘を、心から称えたいと思う。

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