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【マッチレビュー】Bリーグ CHAMPIONSHIP 23-24 QF GAME1 A東京vs琉球


ロスター

アルバルク東京

琉球ゴールデンキングス

スタメン

アルバルク東京

琉球ゴールデンキングス

試合結果とボックススコア

1Q A東京 18-18 琉球

2Q A東京 43-29 琉球(A東京 25-11 琉球)

3Q A東京 53-49 琉球(A東京 10-20 琉球)

4Q A東京 67-67 琉球(A東京 14-18 琉球)

OT1 A東京 73-73 琉球(A東京 6-6 琉球)

OT2 A東京 80-81 琉球(A東京 7-8 琉球)

試合展開

スタメンは、オンザコート3のA東京に対し、クーリー、ダーラムのオンザコート2で臨んだ琉球。クーリーのペイントアタックを軸に据えながら、アウトサイドからはピンポイントで今村、小野寺が射抜く。一方のA東京は、小酒部、ロシター、テーブスを中心に、バランス良く得点。2Q中盤からは、A東京が見せた強度の高いディフェンスに阻まれ得点ペースが落ちたA東京に対し、保持局面でペイントエリアを攻略したA東京が、リードを広げることになる。

二桁のビハインドを背負って折り返した琉球は、3Qに岸本の3ptで流れを変えながら、今村のペイントアタックなどで一桁点差へ迫る。インサイドでの支配力に勝るA東京は、ペイントエリアとペリメーターの攻防においてアドバンテージをとりながらゲームをコントロールするが、勢いに乗る琉球はダーラムのバスケットカウント、岸本の3ptで猛追し、3Q終了時には4点差まで迫る。

4Qは開始からリードしているA東京が堅守を見せると、安藤のファストブレークで先手を取る。勢いが落ちない琉球は、ローがペリメーターとリムアタックで勝負を仕掛けることで1点差へ迫るが、追い上げられても慌てないA東京は、ロシターの3ptにより土壇場でのリードチェンジは許さず。メインデル、ロシターを中心に、アドバンテージを取るインサイドへのアタックにより反撃し、再び前へ出る。

それでも琉球はダーラム、今村の連続3ptにより、再び2点差とする。ここでも土俵際の強さを見せたA東京は、メインデルがリムアタックによりペイントエリアから得点しリードは死守する。だが琉球も今村の3pt、ペネトレイトにより1ポゼッション差で食らいつくなど、クラッチタイムを見据えながら集中力を研ぎ澄ます。残り1分を切った局面においては、ダーラムのペネトレイトにより、琉球がついに逆転に成功すると、A東京も譲らず、ロシターのフリースローで同点へ戻し、試合はオーバータイムへ。

オーバータイムも互いに譲らない両者。フリースローと2ptによる得点の応酬となりながら、A東京、琉球共に一歩も引かず。試合はダブルオーバータイムへ突入すると、琉球はクーリー、カーク、ローのビッグラインナップを敷くことでダーラムを休ませつつ、インサイドでのアドバンテージを取りに来ることに。A東京はロシターのバスケットカウントで前へ出ながら、1ポゼッション差の攻防は続くことになる。

インサイドでの主導権は終始握り続けたA東京であったが、2点をリードして残り10秒を切ると、この局面で琉球は岸本の3ptにより逆転。試合はアウェイの琉球が押しきり、GAME1で先勝。クォーターファイナル突破へ王手をかけた。

雑感

試合後に琉球の岸本が語った通り、理屈では説明できない試合。この試合においてはリバウンドを制したA東京は、トータルリバウンドでA東京55-44琉球と、制空権は奪取。試合の大半でリードを死守するなど、主導権は握ったようにも見えたが、勝負所での粘り、強さを見せた岸本、今村率いる琉球が、要所を押さえながら致命傷を避けつつ、逆転勝利へつなげた印象である。

紙一重の敗戦により、GAME1を落としてしまったA東京ではあるが、試合の大半の時間でリードはキープするなど、土俵際の強さは十分に見せた試合。インサイドでの主導権は終始渡さなかったことなどを加味すると、GAME2での逆襲も十分に視野に入れられる内容であったように思える。

GAME2は先手をとった王者琉球か。それともホームでA東京が巻き返しを見せるか。白熱のGAME2も注目必至である。

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