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今週の相場観&論点(FX) 7/1/~7/7



主な予定は以下の通りです。

❏相場見通し(FX)

先週はアメリカでPCEコアデフレータが弱い結果になるなど動きがあり、週末にはフランス下院選で極右が与党になるなど、ファンダメンタルに修正がありました。
また、7/1より新四半期がはじまり、新規の投資マネーが流入してきます。この動きも相場を動かすでしょう。

今週、アメリカでは雇用統計、ADP雇用者数、ISM製造業景況指数など、金融政策に影響を与えるイベントが多くあります。データ次第でドル相場は値動きする事となるでしょう。利下げを肯定するデータがそろえば、ドルが一気に下方修正されるシナリオも考えられます。
ドル高がつづけば、日本当局が為替介入に動く可能性が高まります。ただし今週のG20まで介入には動きにくいでしょう。非難を一身に浴びる恐れがあるからです。

地味ながら、カナダ雇用統計も注目です。
カナダは追加利下げの可能性があり、雇用統計の結果が後押しするかも知れません。カナダドルを扱う投資家にとって大きなイベントとなるでしょう。



❏ 注目される経済指標・イベント

▶雇用統計(米国)

今週最も注目されます。ファンダメンタル分析の視点から申しますと、アメリカ経済が下り坂になるとき、必ず失業率が上昇に転じるというデータがあります。すでに微妙に上昇をはじめており、そのトレンドが続くようならリセッションの確率が上がったとも言えるでしょう。
非農業部門雇用者数や平均時給も、注目されます。

▶ISM製造業景況指数(米国)

先週末、シカゴ購買部協会景気指数がビックリするような数字を示しました。同経済指標とISMはlinkした存在であるため、もしかすると強いデータが見られるかも知れません。ISM製造業景況指数は「アメリカ経済の現在位置」を示すとも言われています。

▶パウエルFRB議長 発言

パウエルFRB議長が久しぶりに発言をします。PCEコアデフレータの結果などについて、あるいは今後の金融政策やインフレ率について何か示唆すれば、相場になることが予想されます。

▶需給ギャップ(日本)

今週、日銀より需給ギャップがでます。普段あまり注目されませんが、Fundaliaでは『日銀が利上げする条件で不可欠なのは、需給ギャップがプラスに転じること』と考えています。現在はマイナスで、アップトレンドになっていますが年内に確実にプラスへ転じることができるか?それが満たされるデータなら、7/31BOJ政策金利でタカ派に動く根拠となり得るでしょう。
※需給ギャップについて、いずれ解説動画を用意いたします

▶四半期明け

新しい四半期になったことはマーケットに大きな影響力を与えます。四半期末に引き潮になったマネーが、また投資先を求めて流れ込むからです。マネーがどこへ流れ込むのか?新しい相場観に影響するでしょう。何が買われているのか観察するのも一興です。


❏ topic

今後、なるべくこういった図解を作っていきたいと考えています。今回は試作となります。

7/1より豪州で減税および最低賃金の引き上げが発動します。いずれも国民所得が上昇する政策で、ファンダメンタル上方修正の要因です。一般に減税は豪ドル買いに作用するでしょう。
ただ、こうした政策が財政悪化をもたらすため、デメリットが目立った場合は逆に値動きするリスクがあります。

いずれにしても、豪ドルを大きく動かす要因になるでしょう。


(後記)
今週の相場観&論点については、記事の構成を検討中です。今のところこのスタイルで逝こうという形ですが、変更があるかもしれません。あくまでファンダメンタル視点で、為替相場に影響ある内容を中心にピックアップしていく所存です。

記事は以上です
また次の記事でお会いしましょう
Fundalia financial philosophy(FFP)

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