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ねむらぬよ〜2023年1月の詩〜

毎日2023年の月詩を公開する第一弾の作品です。
書くイベントも開催中ですのでHPをご覧ください。

また、注意書きについてはこちらの記事をご参照ください。説明部分は全文公開すると電子書籍を購入してくださった方に申し訳ないので便宜上有料にしています。

沈黙の音はどう形容されるべきだろう
決してシーンではないのだ
眼の前のキーを叩く音を
掻き消してしまうからだ

眠らない夜にのみ存在する音がある
先へ先へと迸る血潮に身を任せろ
確かな光となって旅をして
衛星に日本の在処を叫ぶ

あるとおいまちで
とないのりとうで
ろじうらのちかで

ねむらぬいしをもった
わたしたちが
ねむらぬよと

Poem Umweltより

年末年始、活動に関連する写真を送ってくださいと連絡があった。イベントを開催したり、フィールドワークの様子といった華やかなシーンを期待してのことであろう。ところが基本、論文以外のことができない時期であった。だからドトールでPCの中に映った写真を送った。
 研究はモチベーションを持って取り組んでいたがさまざまな困難と能力不足によりテーマや手法は変わっていった。結果的に年が明けても必死に論文を書くことになってしまった。後悔はないが、博士課程に進みたいと思った。
 指導教員の先生は丁寧に論文に目を通してくださった。論文特有の客観性ゆえ、トーンダウンして当たり障りのない記述になってしまうところを的確に指摘していただき、発破をかけていただいた。先生が起床する朝5時に送信してフィードバックをいただく手筈になっていた。性格的に直前まで粘りたい。あと3時間というように目の前に期限があると力が湧いてくる。従って夜通し書くことを選択した。すると、次第に全体的な生活がより夜型になっていき、年末年始らしい生活になったとも言える。
 夜に作業をするのはかなり好きである。朝よりは集中できる気がするし、外に出かけても仕方がないので誘惑も少ない。大学時代にしばしば夜な夜な作業をしたことも影響しているだろう。九州大学で鳥人間コンテストをやっていた時は午前2時に集合という日があったり72時間連続で作業という工程もあったので慣れていた。

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