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ボトムアップ科学技術14〜記憶を記録すること〜

こんばんは‼️
先週は博物館のことについて書きましたネ
まぁ、アーカイブが大事だという話な訳ですが、それは我が身や関わっている組織にも言えることです。人間過去のことはあっという間に忘れ去っていきますからね。
或いは、都合が良いことばかり覚えていたり、解釈によって美化したりと言ったことも自然に起こります。
そのため、アーカイブというと大袈裟ですが、記録を残しておくことはしばしば有益でしょう。
今回は僕が体験したアーカイブについて考えてみます✨

(一方で人間そのもののアーカイブはだいぶ論点になりますね。今回は深煎りしませんが)

1.鳥人間チームでのアーカイブ

初めて、アーカイブが大切なのだと気付かせてくれたのが、鳥人間チームでした。
チームは1980年から歴史がありOBに若田さんがいるわけですが、その時代からかなり記録が残っていたりします。

作業する際に10年くらい前のOBの方が書いた作業マニュアルを大いに参考にしていました。

カウルです

作業手順自体はもちろん変わったり、洗練化するわけですが、変わらない根本的な大切な部分もあったり、改めてきちんと言語化されている作業マニュアルを見ることは作業に不可欠でした。

また、僕は電装班をやっていたわけですが、こちらの方が記録が大事です。
鳥人間コンテストは年に一回であるため、実際に本番のようなフライトができるのは貴重な機会です。
そのため、当日どのような記録をしたのか?を加速度センサーと記録媒体(ロガー)を乗せて記録し、翌年以降のフライトに生かしています。(これは機体設計の話なので、具体的にどうだったかはあまりわかりません💦)

H8マイコンを使って基盤を作っていた時のシーンです懐かしい。

こういったその年のアーカイブを担うだけではなく、過去の失敗を繰り返さない意味でも記録は大切でした。電装班は特に上手く作れぬかどうかだけではなく、本番うまく動くかどうか?が大切で直前までトラブルが起き(どんなに準備をしてもさまざまな要因で起きるものです、、、)ハラハラドキドキの班です。
そのため、過去にさまざまな失敗や課題を繰り返し、その度に修正をしたり改善をしてきました。
伝統的な企業のように毎年のように同じ人が担当するなら記憶があれば良いのですが、鳥人間チームはあくまで学生の活動な訳で、毎年人が入れ替わり長くても5年ほどしかチームにいません。
記憶に頼らず記録に頼るということで、どのような失敗があったか?どんなことがプラットフォーム上であり、どのような対処をしたのかきちんと残っていると、自分が意思決定をする際にも大いに参考にすることができます。
もちろん未知なるトラブルを完全に防ぐことなど不可能ですが、基本的なヒューマンエラーは防げるわけです。
残念ながら私が班長を務めた年もある要因で完全だったわけではありません。それはきちんと他の班の班長と事故報告書をチームに残してきました。

大会当日の注意点や分担についてまとめた栞もつくりました。
マニュアルどころでもなかったし雨に濡れまくりましたが笑

当たり前だと思っていることも時間が経てばあっという間に人が入れ替わったり忘れたり、作業方法を変えることによって技術が廃れていきます。チーム全体とし引き継ぎ資料をちゃんと残そうという文化があったので、そこに触れられたことは大変良かったなと改め思いました。

2.活動で残したアーカイブ

鳥人間チームでの経験もあり、さまざまな活動に於いてもなるべく記録を残すようにしています。開催報告にもなりますし、後でどんなイベントだったか振り返る絶好のチャンスです。noteって結構あとで見返すことにも長けているメディアだと思っていてありがたく使っています。今回は科学技術に関連したテーマでしたことを何個か紹介しながら振り返ります。

技術について

学生団体ラジリアでリベラルアーツをするリベラジリアーツという取り組みを一時期しておりました。その中で技術をテーマに扱った時の開催報告です。
前半は技術が社会に与える影響について考える時間で後半は具体的トピックとしてクローン人間について学び考えております。リベラルアーツ協会の原点になっているような取り組みですね。

これからの時代とAIと私たち

今度は対話カフェという取り組みでAIについて扱った時の記事です。こちらは知識というよりも、対話してみてどうだったか?という情意の面の記録が主です。開催してから1年経ってるわけですが、一年の間に考え方は変わっていたり忘れていた感覚もあるかもしれませんね。

気候工学は倫理的に許されるか

最後はリベラルアーツ協会の取り組みから。少し規模は大きいものの全人類の行方を左右するような技術である気候工学と倫理について考えています。今見直してみても依然としてスタンス取り切らない、考えたいポイントがたくさんあります。そういった気づきを新たな記憶にしてくれる良さも記録にはあるでしょう。

3.最後に

身近なというより私が体験したアーカイブみたいになってしまいましたね。より身近なアーカイブとは、何気なく取った写真だったり、誰かとのチャット履歴だったり、カレンダーだったり、こっそりつけている日記だったりするのでしょう。
アーカイブを利用しやすい形で整理して残すことは、場合によっては結構大変ですが、何かしら意識してみると良いかもしれませんね‼️

僕は日記は苦手ですが、唯一ちゃんと書いたのは中高で4年間くらい卓球部での練習ノートをつけていました。
どんな練習をしたか?自分の課題は何か?試合の反省点は何か?相手の特徴は何か?常に記して、「100メートル走をしながらチェスをする」と言われる頭脳スポーツを攻略しようとしていました。
途中から結構誰と卓球したかの記録から日記のようになっていたり、部長をやっていた時の心労をひたすら綴るようになってしまっていますが、今でもごくたまに読んだり、ペンのインクの匂いを感じたりしています。

今回はだいぶ自分語りみたいになってしまいましたので、来週は客観的な話をしようかなと思います。
文字通り客観とは何か考えてみましょうか‼️

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