アメリ

小説を書くことが夢なので、小説の賞に書いて応募しようかと思いましたが、まずはここから始…

アメリ

小説を書くことが夢なので、小説の賞に書いて応募しようかと思いましたが、まずはここから始めてみます。無断転載禁止。フィクションです。  自分の存在価値について、悩んで苦しんだ女の子のお話です。長編小説にしようと思います。題名は「処刑されなかったマリー・アントワネット」

最近の記事

「処刑されなかったマリー・アントワネット」第3章 ある人にとって当たり前の事は、別の誰かにとっては奇跡である。 (その1)

受験勉強は、子供にその年齢には不適切な程のストレスを与える。学歴社会は、子供から純粋に子供らしく過ごせる時間を奪っている。私は幼稚園受験、小学校受験、中学受験、大学受験、まさにお受験というお受験を経験した。そんな環境もあってか、既に小学生の時点で、成績は良くなければならない、勉強は今からしておかなければならない、そうでなければ、将来大人になった時に苦労する、特に経済的な面で、とテストで悪い点をとることを恐れていた。小学校高学年になると、今まで通っていた、勉強に関する習い事以

    • 「処刑されなかったマリー・アントワネット」〜第2章 貴重な余暇は本の中で過ごす〜

       月曜日は、そろばんと新体操の日、火曜日は、水泳と塾の日、水曜日は、個人塾を2講義、それから、、、もちろん、何もない日はない。土曜日は、午前中が学校、その後に英会話、その後は、塾に4時間、夏休み、冬休み、春休みは、毎日、夏期講習や、補習、そしていつもの習い事。  怖かった。とても怖かった。学校や、習い事で怒られるのが。小学校は、まだ良かった。小学生の時はある程度私は活発で、人気者だった。それに、図書委員をするのが大好きだった。図書室に居られるから。低学年用、中学年用、高学年

      • 「処刑されなかったマリー・アントワネット」第1章〜子供時代を失った子供〜

         嫌だ、嫌だ、嫌だ、行きたくない、ピアノなんか、バレエなんか、英会話なんか、塾なんか、、、習い事へ私を連れて行く母の車の中で、毎日のように感じる閉塞感。車という狭いスペースに閉じ込められ、怖い場所へ、嫌な場所へ、どんどん近づいていく。今から、また、いつものように苦しい時間が始まる。今日も、明日も、明後日も、、、これは繰り返される。公園で遊びたい、テレビ見たい、ゲームしたい!  でも、私は5歳の頃から多すぎる習い事で多忙だった。幼少期は、家に居て好きな事を気ままにしたり、家族

        • 「処刑されなかったマリー・アントワネット」 はじめに

           私はマリー・アントワネット。といっても、私の本名はマリー・アントワネットではないし、オーストリアのハプスブルク家出身でもない。もちろん、母親はマリア・テレジア女帝ではないし、私はロココ時代のフランス王妃でもなく、夫はルイ16世でもない。でも、私は紛れもなく、マリー・アントワネットなのだ。ふざけるな、言ってることが矛盾してるじゃないか、とお思いになるだろう。まずは、イライラせず、すぐ否定せず、私の話を聞いてほしい。説明させてほしい。私はマリー・アントワネットの生まれ変わりだと

        「処刑されなかったマリー・アントワネット」第3章 ある人にとって当たり前の事は、別の誰かにとっては奇跡である。 (その1)

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