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生物的に強くなりたいアラサー女がボクシングを習いに行く【2】

↑の続き。

ボクシングシューズはおろか、トレーニングウェアも持っていなかったので
ダルダルの部屋着に着替え、
靴底をウェッティで拭いただけの街歩き用スニーカーに履き替えた。

ウォーミングアップ

まずは、とジムの隅っこで準備運動をしながら、コーチが聞いてきた。

「何かスポーツはされていますか?」

「いえ、何も。」

「学生時代とかは?」

「帰宅部でした。
運動神経ゼロです…あイテテ…腱鞘炎ぎみなので腕立てはできないです。」

「……なるほど。」


マジかこいつ。
と、コーチの顔に書いてあるようであった。


続いて有酸素運動に突入。
縄跳びを手渡され、
「ボクサー跳び、わかりますか?」
と聞かれる。

ボクサー跳び?ああはいはいアレね。
片足ずつの…コレでしょ。

「わかりますよ、ボクサーですから。」
と言わんばかりに
普通のかけあし跳びを華麗に披露。


「あっ。ちょっと違いますね」

コーチから普通に訂正が入る。


恥っず〜……

でもそんな恥ずかしい私をイチから育ててほしい。
ベスト・キッドのように。
ミリオンダラー・ベイビーのように。
(どちらも観たことはない)


片足を2回ずつ、スキップを早くした感じで飛ぶのがボクサー跳びらしい。

1分間ボクサー跳び→30秒休憩
→ 1分間ボクサー跳び→30秒休憩
→ 1分間ボクサー跳び→30秒休憩
といった具合に、短い時間で縄跳びと休憩を繰り返す。

地味にきつい…
でもそれ以上に、ボクサー跳びがムズいんですけど…?!?!
気づいたらまた普通のかけあし跳びに戻ってしまう。

するとコーチ
「慣れないうちはロープ無しで、
腕はしっかり回して跳ぶフリでも大丈夫ですよ。
リズム感が大事ですから。(みたいなことを言った気がする)」

なるほど、ロープ無しなら家の中でもできるな。
最強を目指す女、これから毎日エアボクサー跳びをすると心に誓う。


3へ続く

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