ふゆう

高3の男子です。自身の鑑賞した映画、本などの感想を気ままに書いてます。

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最近の記事

喜劇か奇劇か 映画 「JOKER / ジョーカー」感想・考察

まるで狐に包まれたかのように幕を下ろした今作「JOKER」 全くの未知数な点が多い中、自分なりにこうだったのではないかと整理して見たいと思う。 ここからは作品の大きなネタバレを含みますのでお気をつけください。また自身の勝手な考察ですので温かい目で見ていただけると幸いです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 公開時のキャッチコピーは「本当の悪は笑顔の中にある」 舞台は1981年のゴッサムシティ、財政難から貧富の差、それに伴う犯罪が

    • あと、1秒あれば ——『TIME』 感想・レビュー

      こんばんは、今日紹介する映画は『TIME』 その名の通り時間について深く考えさせられる映画です。 急な質問となりますが、あなたは普段時間に対して意識を置けていますか? 大体の方は「通勤や登校」「決められた時間」への意識のみで意外とスマホや自分の時間に対しては散漫だと思います。偉そうなことを言っていますが恥ずかしながら私は寝坊をしたり、自分には甘々だったり、時間にルーズと散々なものです(笑) ですが、緩やかに過ごすことで見えてくる世界もあると思いますし、この生活が自分に合っ

      • 想いの交錯・届かぬ希望———名作『LEON』 感想・レビュー

        お久しぶりです。今回は1994年に公開された、「LEON」の感想です、殺し屋と少女の不気味でぎこちない関係が見所です。  ニューヨークで暮らすプロの殺し屋レオン(ジャン・レノ)は、ある日アパートの隣人マチルダ(ナタリー・ポートマン)に助けを求められる。彼女は、汚職警官のスタンスフィールド(ゲイリー・オールドマン)に家族を殺されてしまったのだ。「追い出されたら殺される。私も殺し屋になりたい」と懇願する彼女を、やむなく引き取ることにしたレオン。マチルダと共同生活を送る中で、愛情

        • 〜映画が繋いだ二人の物語〜 ニュー・シネマパラダイス

          涙なしには語れない名作。 血の繋がりよりも深い絆で繋がっていた二人を見て、思わず誰かに「この映画すごく良かったんだ、見てみてよ。」とオススメしたくなる作品だった。ぜひ大切な人と一緒に見て欲しい。 あらすじ 映画監督として成功をおさめたサルバトーレのもとに、老いたアルフレードの死の知らせが届く。彼の脳裏に、「トト」と呼ばれた少年時代や多くの時間を過ごした「パラダイス座」、映写技師アルフレードとの友情がよみがえってくる。シチリアの小さな村の映画館を舞台に、映画に魅せられたサル

        喜劇か奇劇か 映画 「JOKER / ジョーカー」感想・考察

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          希望の雨、溢れた涙 映画『ショーシャンクの空に』

          今見たばかりなのに、もう一度観たい。彼の覚悟を、彼の強さを、絶望と希望の表裏が精細に表現された朽ちることのない名作。 あらすじとしては 冤罪によってショーシャンク刑務所へ投獄されてしまった有能な銀行員の主人公アンディが、腐敗した刑務所内でも仲間を作り、共に語り合い成長し、理不尽な仕打ちの中でも決して人生を諦めない傑作ヒューマンドラマ。 出典 映画ウォッチ この映画では多くの登場人物の心象が描かれていた。牢獄での図書係を任されていたブルックスはショーシャンクで50年もの月

          希望の雨、溢れた涙 映画『ショーシャンクの空に』

          これは現実?それともオアシス? 『レディ・プレイヤー1』 感想・レビュー

          どうもこんにちは、今回は友人から勧められた「レディ・プレイヤー1」の感想です。 さて、今回はかのスティーブン・スピルバーグ史上最高と称された映画です。 舞台は2045年、世界は荒廃し人々は苦しい生活を送っていた。そんな彼らの拠り所、それこそがVR仮想空間『オアシス』。オアシスでは性別、年齢、顔全てが自由で自分の求めるもの全てが揃う、まさに楽園。 このオアシスの創設者、ジェームズ・ハリデーの遺言 “全世界に告ぐ。オアシスに眠る3つの謎を解いた者に全財産56兆円と、この世界

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          孤独の独裁者の最期 『ヒトラー 〜最後の12日間〜』感想・レビュー

          ’’崇高な理想’’を追い続けた一人の男がいた。待ちゆく先が死だとしても。 この映画は第二次世界大戦時のドイツとその首相、アドルフ・ヒトラーの生前12日を描いた作品であり、自分が歴史で学んできた『冷徹な総統』としての一面と『温和な一人の男』としての一面それぞれが対比して描かれていた。 舞台は1945年首都ベルリン。ソ連軍の進軍によって退路を断たれ、敗北を迫られる。ただ一人、アドルフ・ヒトラーはまだ勝利を見据えていた。死より勝利、国民よりも勝利、壮大な理想を彼はまだ手放しては

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