2021年、めっちゃ良かったライブシーンを振り返ろう

まえがき

twitterでフォロワーの方々が今年参加したライブをまとめていたので良いですね〜と思い、集計してみた。

その中で、ライブひとつひとつが最高だったのは間違いないんだけどその中でも強く印象に残ったシーンというのはやっぱりあるのでせっかくだから年越す前にまとめておこうと思った。

今年はようやく生で見れた大好きなアーティストや初めて目撃してとても惹かれたアーティストなど配信、現地含めていっぱい見ることができた。

全61本。107アーティスト、およそ1700演目の中から印象に強く残っている演目をピックアップして振り返りたいと思う。

本編

3/20 [Alexandros] 10th ANNIVERSARY LIVE at 国立代々木競技場 第一体育館 “Where’s My Yoyogi?” 「Untitled」

このライブをもって[Alexandros]を勇退することとなった庄村聡泰さんが一番最後に演奏したこのUntitledがめちゃくちゃ素敵だった。

この演奏が終わったら[Alexandros]としての庄村さんは見られなくなってしまうというのもあったし、演奏後に花道をメンバー4人で肩を組みながら笑い泣きして歩いていたのがとても印象に残っている。

Untitledの歌詞がそのまんま庄村さんへ向けたエールに思えて感動してしまった。

この後に初披露した「閃光」も今年ブレイクした。
ロックバンドというか[Alexandros]をあんま知らない人もこの曲は知ってる!というのを何度も見かけたし、閃光をきっかけにライブに参加してみたいという友人もいた。

話が逸れてしまったが、間違いなく今まで見た[Alexandros]のライブシーンで私はこれが最高に好き。

なんとBDが出てます。永久保存版。


4/1 a flood of circle「2020 TOUR 2021」 USEN STUDIO COAST 「Free Fall & Free For All」

この日、初めてa flood of circleを目撃することができ、中でもFree Fall & Free For Allのめちゃくちゃっぷりには楽しさがめちゃくちゃ楽しかった。

半年以上経ってもこのわちゃわちゃをたまに思い出す。
去年のUNISON SQUARE GARDEN主催の配信イベントでa flood of circleを見て、今年の初めにもa flood of circleの配信ライブを見て、アルバムを聞いて〜なんてしているうちにライブ行きたいという思考になり、このライブ以外にもGIFT ROCKSやCIRCUSにも参加したが、どれも楽しすぎて汗だくになった。

渡邊一丘さんがスティックをぶっ飛ばしたり、そのあとせっかくなのでみんなでカウントを取りたいと言いつつ絶対にカウント無理だろみたいな超速度で始めるものだから吹き出さないようにするのが大変だった。

あとはシーガルの前口上とかも聞けたりしたのでよっしゃあ!と思ったり。
あとで音源聞いたらライブのテンポと全然違ってて発見があったり。

最近発売されたニューアルバムも素晴らしく、来年も追っていきたいアーティスト。


5/4 VIVA LA ROCK 2021 DAY4 VIVA LA J-ROCK ANTHEMS 「Canvas」(赤い公園 Cover) GUEST VOCAL:アイナ・ジ・エンド

背景のスクリーンに赤い公園のライブ映像が流れる中で演奏されたCanvas。
しかもそれを歌っているのはアイナ・ジ・エンド

2018年のVIVA LA J-ROCK ANTHEMSにて、椎名林檎さんの本能をカバーしようとなったときにメンバーが満場一致でBiSHのアイナさんがいいという結論に至ったという話を読んだ。

 VIVA LA J-ROCK ANTHEMSには津野米咲さん(赤い公園)も所属しており、その出会いからアイナさんが亀田さんをプロデューサーに迎え曲のリリースを行い、今年の2月には1stソロアルバム「THE END」を発売するに至った。

アイナさんがJ-ROCK ANTHEMSで歌ったことをきっかけにできた縁があったようで。アイナさんがCanvasを歌い始めたときはとてつもなく感情を揺さぶられた。

赤い公園は残念ながら今年解散してしまったが、多くのプロミュージシャンがとても刺激を受けているとても素晴らしいグループだった。

この歌唱は何かを受け継ぐようなそんな瞬間にも見えて本当に最高だった。

実はVIVA LA ROCK DAY2にも参加していて、そのときにもアイナさんのパフォーマンスを見たのだけれど、「きえないで」めっちゃ良かった…!


5/4 VIVA LA ROCK 2021 DAY 4 UVERworld 「EN」

フェスでもワンマンでも自身の軸が一切ブレることなくカッコ良さと突き刺さる言葉を投げかけてくる熱いアーティストがUVERworld

当時、まだ未音源化だった「EN」をラストに披露したときのMCで俺たちにとって音楽はビジネスじゃねぇ!人生の全て!と言い放ちENの演奏を始めたとき。

ENという曲はいわゆるポエトリーリーディングを絡めて力強くメッセージを放つ。

自分のドラマの主人公であればそれでいい
誰かを指差し非難する 大概その指はそいつより汚れてる
俺たちが生きてる間に 差別も犯罪も戦争もなくならねぇ
今日も何処かで飢えて死んで行く子供達を平気でシカトしてる神様が
俺達の夢に興味持つ訳ねぇだろ!
願う以上に自分で変えろ!

UVERworld「EN」

似合うものでは無く着たいものを着ろ
ひょっとして差別をしているのは自分自身?
好きなものを愛せ
忘れるな!お前の人生はお前の為のもの!

UVERworld「EN」

偉人の残した名言なんてクソくらえで良い
お前を傷つけた全ての死んで欲しい奴に寿命で勝て!
生きろ!そこがお前の行きたい場所!
来世ではどんな職業についてどんな人を愛したい?
それを今から始めればいい!

俺たちにとって音楽はビジネスなんかじゃねぇ!
これが人生の全て!

見つけろ!
お前にとっての「全て」

UVERworld「EN」

本当は歌詞の全てを書き出したいくらいには本当に素晴らしい歌詞。

いつもTAKUYA∞さんが思っていることやMCでいつも話していることや実体験を歌に落とし込んでものすごい熱量でストレートに伝えてくるから必ず胸に刺さる瞬間がある。

2011年、滋賀県のB-FLAT(動員230人)から始まった男祭りが2019年になって東京ドームで行われたとき、UVERworldが見事に有言実行し、ライブの最後にTAKUYA∞さんが男泣きしている姿を見て胸を打たれた。

人として尊敬できるような生き方をしているような人の言葉だからこそこのENという曲が刺さってしまった。

最近発売されたニューアルバムでENが待ちに待った音源化ということで本当に嬉しい限り。(しかも実際に聞いてみるとENは一曲目に入っており後ろにはたくさん素晴らしい曲が控えているという隙の無さ)


8/15 saji Live 2021〜夜の兎は眠らない〜 「ツキヨミ」

この日、phatmans after schoolがsajiになってから2回目のライブだったと記憶している。

コロナとぶつかってしまったこともあり、sajiに改名してからそれなりに経っているがライブはそんなにできていない状況だった。

1回目のライブはまだsaji名義の楽曲があまり出揃っていないこともありphatmans after schoolの楽曲がメインだったはずだ。

そこから数々のタイアップやアルバムのリリースによって今回のライブはsaji名義の楽曲が出揃ったライブとなった。

が、私が選んだのはphatmans after school名義の楽曲であるツキヨミ。
というのも実はphatmans after school名義のときにはライブに参加できてないため、正直ツキヨミとか棗はもう聞けないかもなと思っていた。

この楽曲にハマったのは夜桜四重奏という作品のアニメから。
確か2013〜2014年あたりの作品だったと思うので7,8年越しに生を聞けたことになる。これはもう嬉しかった。
7年前も今も変わらず大好きな楽曲だと再認識できたし、sajiのライブなんだけどこれはとても大事にしている楽曲だから演奏しますという前振りも嬉しかった。

sajiのヨシダタクミさんといえば、作曲家としても非常に人気が高くふとしたときに作曲者名の欄でお見かけすることがある。
提供楽曲にせよ自身の楽曲にせよ、結構甘酸っぱかったり10代くらいの目線の曲が多い印象がある。
自身が歳を重ねるにつれて自分と現実のギャップに悩んだりしたという話なんかも聞いたり、クリエイターとしての悩みも苦労も隠すことなく語ってくれた。

その上で改めてphatmans after schoolからsajiの今に至るまで安定したスタンスの楽曲を書き続けているのが本当にすごいなと気付かされた。

Mashumairesh!!に素敵な楽曲いっぱい書いてくれてありがとうございます。


10/31 『ライブナタリー "Vaundy × 04 Limited Sazabys"』Vaundy 「怪獣の花唄」

コロナ期間中、週一のペースで通話しながらハマっている曲や動画なんかをお互いに話し合ったりする友人がいた。(私は勝手に親友と思ってる)

お互いに生で見たいアーティストの話をするときに必ず出てくるんのがこのVaundyという男だった。

フジロックの配信で見たときも画面越しでも尋常じゃねぇくらい楽しさは伝わってきて、いよいよもって生で見たい欲がカンストを迎えた。

その友人と一緒にライブに参加するも日比谷野外大音楽堂はあいにくの雨模様。けれどもそんな雨すら味方に変えてしまうようなパフォーマンスだった。Vaundyもフォーリミも。

ライトの演出が雨粒によってより意図的ではなく自然と幻想的な空間になっていたのが素晴らしかった。

そんな中で全部聞きたい曲だったんだけど特に「怪獣の花唄」の思い出すのは君の歌〜と始まった瞬間に飛び上がってしまうほどテンションが上がったのを覚えている。

歌うときの彼はステージを縦横無尽に動き回りまさに音の波に乗っているというか一番自分の曲を楽しんでいるような気がした。
そんでもって怪獣の花唄はなんか多幸感をもたらしてくれるような何かがあると思う。本当にめちゃくちゃ楽しくて終演後に友人と握手したのを覚えてる。


11/2 MONOEYES Between the Black and Gray Tour 2021 at Nippon Budokan 「Fall Out」

MONOEYESは何回もの落選を経て、今年ようやく生で観るが叶ったアーティスト。

昨年、コロナ禍ということもあり本来は日本武道館を抑えて行うはずだった公演は無観客となった。

しかしながら、そのライブ中に現れたTOSHI-LOWさん(BRAHMAN、OAU)からコロナが明けたらお客さんいっぱいの状態でまた日本武道館公演をやってほしいと提案されるシーンがあった。

それに対してフロントマンの細美さんがその場で承諾してくれて、この日に至る。

フルキャパではないが、MONOEYESの人気を物語るかのように倍率は相当高くなっていた。その中で当選したことがまず奇跡。

1年前の画面越しで行った約束を経てライブの一声目がモニターにもデカデカと映されたこの言葉だった。

Hello, again!(やあ久しぶり)

MONOEYES「Fall Out」

ツアー31本回った中でこの曲から始まったのは唯一日本武道館だけ。

VIVA LA ROCKでMONOEYESを見れたときも新木場でMONOEYESを見れたときも感激していたが、日本武道館でも感激しっぱなし。撮影が入っていると言っていたのでこの光景はBDになると思うのだけど一曲一曲が本当に素晴らしかった。

Between the Black and Grayが発売されて、家でワクワクしながらCDを取り込んで聞き始めたときのワクワク感とFall Outが流れ出したときのカッコよさに痺れまくった感覚、彼は誰の夢で美しくアルバムが締められる感覚、どれもが鮮明に蘇ってきた。

他にもこの曲ばかりはお前らがはしゃいでるところが見たいと言って演奏してくれた曲なんかもあったり。

またライブハウスで思う存分に馬鹿をやりたい。


11/13 LAMP IN TERREN 15th Anniversary ONE-MAN LIVE『Branch』 「EYE」

ボレロが鳴り終わると同時に会場の照明が消え、やがてメンバーが現れると始まった「ニューワールド・ガイダンス」

バンドセットの後ろには真っ白でアシンメトリーな階段が用意されていた。
そこから新旧織り交ぜたセットリストで15周年を振り返る。

この曲はこのアルバムだったなとか。この曲を初めて聞いたのはここだったなとか。

そんなライブの本編を締め括ったのが「EYE」

EYEを演奏する前にフロントマンの松本大さんが自身の感情を吐露するように話をしてくれた。
苦心する中で歩んできた。いい曲作ってるよ、間違ってないよと自分に言い聞かせながら歩んできた15年だったと。

自分の好きなことばかりやっていていいのだろうか、ステージでは嘘をつきたくない。そんなことが頭を巡る中、死に物狂いで届ければいいと一つの結論を出したと語る松本さんがキーボードを力強く踏み歌い出す。

小さな体を目一杯に使って
転ぶのも厭わず世界に触れてた頃
いちいち綺麗で夢中で追いかけて
その視界に僕は居なかったと思う

LAMP IN TERREN「EYE」

LAMP IN TERRENというバンドはアルバムを出すごとに胸の内にある感情をとことん曲に落とし込むアーティストだなと思った。
だから、曲を作って人前で披露することでステージ上では嘘をつかない自分が完成しているのだと思う。
ドロドロの負の感情でも救いのあるものでも誇張せずに自分の世界観の中で描き続けていてそれがとても美しいと思った。

この曲では、醜い感情、負に対して汚れという表現を使っているがそれすらも最後には下記のワードで締めくくっている。

全てぎゅっと抱きしめるよ

LAMP IN TERREN「EYE」

この15周年、嘘つかずに清濁合わせて吐き出してきた結果、この境地に辿り着いたのだとしたら尊敬の念を抱かずには居られない。
そんなことを思わせてくれた場面だった。

年内を以て、ドラムスの川口大喜さんが脱退することになった。
LAMP IN TERRENもこの名称での活動は終わることとなった。

残ったメンバーで新しくバンドを組み直すとのことだが、今後LAMP IN TERRENという名称は見られないのかとおっもうとやっぱり寂しさはある。
もちろん、引き続き応援してはいくのだけれど。


12/16 XIIX LIVE TOUR 「USELESS+」 「like the rain」

6月の公演では音楽への愛を綴った歌として紹介し演奏され、12月の公演ではアンコール前、本編の締めとしてこの楽曲が演奏された。そのときには自身は死ぬまで音楽をやるべきだということを話してこの曲の演奏に入ったのだけれどこれがものすごく美しかった。

曲自体の美しさで引き込まれているのもそうだし、自身の在り方みたいな部分で考え方がとても美しく思えた。

自分は死ぬまで〜やるべきだ。という言葉は自分がよほどその事象に打ち込んでいない限り、というより打ち込んでいたとしてもなかなか言えることではないと思う。打ち込んでいても納得いかず挫折してしまったり理想から離れてしまったり…。

しかしながら、斎藤宏介さんは途方もない思いを抱えつつなお音楽に対する自分の在り方を語っているのがものすごくかっこいい。

そんな斎藤さんの音楽に対する愛情を綴った曲が響かないわけがなかった。
ただ立ち尽くして聞き入ってしまった。

こういう考えを持ったミュージシャンがいて、それを大好きな自分がいるというだけで幸せだし、最高だ。


12/25 L'Arc〜en〜Ciel 30th L'Anniversary TOUR 「READY STEADY GO」

L'Arc〜en〜Ciel自体は小学校の時から知っていてそれこそ「READY STEADY GO」は大好きな作品である鋼の錬金術師のアニメ版主題歌になってたりしてたので、カラオケに行っては友人と一緒に歌ったりなんかしてた。

画面越しにL'Arc〜en〜Cielを見る機会はあれど、まさかこうして目の前にいるとは…というだけでもう最高の気分だった。

現地のモニター越しにhydeさんを見るとあまりのかっこよさに本当に直視できなくなってしまう。オーラが本当にすごい。

READY STEADY GOだけじゃなく、他にも聞きたかった曲が立て続けに凄まじいステージ演出と共に披露されるので本当に現実なのかと疑いたくなった。

声を出せなくてもサイリウムで曲を盛り上げたり、スマホのライトで明かりをつけたり。

かと思えばkenさんが下ネタをひたすらぶっ込みまくったり、マイクスタンドが変に傾いたせいで謎の体勢で歌わざるを得なくなったところ、それを目撃したhydeさんが笑ってHONEYを歌えなくなったり。
果てにはエロトークでファンに怪我しろ〜みたいな煽りをしたところREADY STEADY GOで激しく動き回ったせいか肉離れみたいな症状が起きて足を引きずってステージを後にする場面もあった。

なんというかMCでON、OFFが凄くてそれもまた引き込まれる要素の一つだった。

30周年もバンドが続くってどんなだよ!
人生の半生以上ラルクやってるじゃん!すげぇ!

真面目なMCのときには、キャパ100%。みんなの一席一席がコロナに打ち勝って手にした席ですというシーンもあり、改めて観客が埋まっている光景に感謝するシーンもあったりして本当に最高な要素しかなかった。

なんとツアーは12/26をもってファイナルを迎えたが、来年の5月には東京ドーム2DAYSが決まったらしい。

是非とも相方と一緒にステージを見たい。


あとがき

今年は例年より数多くのアーティストのライブを見ることができ、今まで触れてこなかったジャンルの音楽にも触れることができた。
(通話しながら色々教えてくれた友人のおかげ)

また、いろんな友人とおんなじライブに行って感動したことを共有したり良かった部分を話し合ったりできたことがとても嬉しかった。

ライブの楽しい点を再認識できたとても良い一年だったと思う。
フェスも復活の兆しを見せつつあるので来年以降は友達を連れてフェスに参加しながら音楽を楽しめたりするといいなぁと思っていたり。


このアーティストが最高だったとか、このライブが最高だったよっていうのがあれば是非教えてください。

来年もめっちゃ音楽楽しむ。

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