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「過程」

11月11日

今年もこの日がやってきた。

そう、僕の誕生日だ。

世間ではポッキープリッツの日やベースの日とも呼ばれている。

同じ誕生日の著名人だとレオナルド・ディカプリオ、あとは手越祐也さん

※手越祐也さんに関しては歳も同じ、てぇい!

最近え?!この人も?っていう人がいたのだけど、忘れてしまった。

今年34歳になるのだけど、35歳と迷うことが一瞬ある。

この辺りになると細かい数字は気にしなくなるのだろうか。

東京で過ごす"最後"の誕生日。

もうすぐ僕は東京を離れる。

たぶんもう東京には戻らない気がする。

きっと次に行く場所は住んだことのないところを選びそうな気がしている。

だから今年も一人で誕生日を過ごし最後の東京での誕生日を噛みしめたかった。

どこで過ごそうかギリギリまで悩んでたけど、結局去年と同じ家族で過ごしていた場所に行った。

息子と食べたオリンピックのラーメンを食べた。



息子が行ってるであろう小学校に行った。

ちょうどグラウンドで全校生徒なのか、かなり多くの生徒たちが遊んでいた。

たぶん息子もどこかに居ただろう。

結局息子の姿は特定出来なかったが、不意に涙が出た。

息子と一緒にいた時間を少しだけ思い出してしまった。

"これからも幸せに生きれますように"

そう心で願った。



夜は東京タワーに行った。

特に東京タワーに思い出があるわけではないが、ふと東京タワーだけは真っ先に浮かんできた。

そういえば一人でいろいろ行ってきたけど、東京タワーは初めてかもしれない。

東京タワーから見る夜景は今までで一番美しく、とても綺麗だった。 

そして"大人"だった。



この14年、僕は大人になれなかった。

得たものもあるけど、たくさん、本当にたくさんのものも失った。

東京は"綺麗"が多い、いや多すぎる。

その"綺麗"を受け止めきれない。

僕には十分すぎるほど眩しい。

たまたま歩いていた道に僕がいて、そこに僕しかいなくて少しだけ一緒に歩いただけだったんだ。

でも、その歩いていた時間が本当に楽しかった。


もうすぐおわかれ。

またね、もしくは来世でお会いしましょう。

お互いが必要としていればきっとまた会えるでしょう。

離れていても繋がっていく人は続いていくし、これっきり会わない人は二度と会うことはないと思う。

運命ってそういうものだと思う。

最後はコンビニでケーキを買って、一人でお酒を飲みながら静かに東京最後の誕生日を締めくくった。

去年もそうだったが、一人で過ごす誕生日も悪くない。

これからはひっそりとゆっくりと生きていこうと思う。

では、お元気で。

アデュー。

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