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「SMASH WEEKLY」 競技スマブラまとめ8/13–8/19

「SMASH WEEKLY」は大乱闘スマッシュブラザーズSP(以下スマブラSP)の競技シーンについて、fun2smashが直近1週間で起きたことをまとめ、毎週土or日に更新するプロジェクトです。

大会結果を多く含みますのでネタバレにはご注意ください。

この記事では8/13–8/19の出来事をまとめています。
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📢今週(8/13–8/19)のニュース

🇺🇸2,388名参加のスマブラの祭典
「Super Smash Con 2022」が開催される。
優勝はOnin選手。準優勝はMaister選手。

「Super Smash Con 2022」は日本時間8/12–8/15にアメリカのヴァージニア州で開催された2,388名参加(SPのみで)の大型大会で、SWTでは最高のPLATINUMに指定されています。

「Super Smash Con」はスマブラシリーズ全て(SP・Wii U・X・DX・64)を使って開催される大会で、初日には64のスマブラを使ったコンボの美しさや凄さを競う「コンボコンテスト」など様々なイベントも行われました。

そんな中、SPで優勝したのがOnin選手(アレックス)でした!
16歳のOnin選手は7月初旬の「Get On My Level 2022」で優勝をしており、今回の優勝でSWTのPLATINUM大会を2回優勝した唯一の選手となりました。

Onin選手は、Riddles選手(テリー/カズヤ)・Glutonny選手(ワリオ)・Maister選手(Mr.ゲーム&ウォッチ)など海外の強豪選手を次々と倒し、その実力とアレックスのポテンシャルを世界に示しました。

そして何より世界に大きな激震を与えたのは、世界最強プレイヤーと称されるMkLeo選手(ホムラヒカリ等)をTOP32勝者側でOnin選手が3-0のストレートで勝利したことです。

MkLeo選手のアレックス対策があまり出来ていなかったという指摘は一部あるものの、彼が0-3で負けたのは今年3月の「Summit 4」Light選手(フォックス)に負けて以来約5ヶ月ぶり、TOP32勝者側で負けたのは2020年2月の「Frostbite 2020」Kurama選手(マリオ)に負けて以来約2年6ヶ月ぶりの出来事となります。

またMkLeo選手は敗者側準々決勝でGlutonny選手にも敗れて5位に終わりました。TOP4に入らなかったのは2019年5月の「ウメブラ JapanMajor2019」以来約3年3ヶ月ぶりの出来事となりました。

他にも優勝決定後に予定していた紙吹雪が、運営の操作ミスにより決勝戦中に舞い散ってしまうなど、非常に波乱が多い大会でした。逆に最も波乱がなかった存在がスティーブ(マインクラフトファイター)といえるかもしれません。
Onin選手含む、TOP64にスティーブを使う選手が9人もいたからです。

その中でもOnin選手は他のスティーブ使いと比較しても、優勝に値するプレーを数多く見せていました。セットプレーの多さ・踏みからの空中下攻撃の金床コンボの精度・横Bのトロッコを使うタイミングの巧さなどによって、ファイターのパワーを存分に発揮しました。

今大会Onin選手に敗れてしまった強豪選手もこのままスティーブのように黙っているわけではありません。TOP4に入ったMaister選手・Light選手・Glutonny選手は非常に高い操作精度や対応力を見せていました。MkLeo選手なども含めて彼らのスティーブ対策が向上した時にどうなるのかも今後の見どころの1つです。

また、休養を宣言していたSparg0選手(クラウド)はMkLeo選手の結果を受けて、自身の競技スマブラ復帰の可能性をツイートしました。国内外問わず活躍する若いスティーブ使いを中心に、競技スマブラは新たな時代に加速していきそうです。


🇯🇵大阪150名参加大会「第29回スマバトSP」が開催される。
優勝はあcola選手(2連覇)。準優勝はミーヤー選手。

「第29回スマバトSP」は8/14に大阪で開催された約150名参加大会です。「スマバト」は13年近く続く国内スマブラで最も歴史がある大会です。

その中で優勝したのはあcola選手(スティーブ等)でした!
今大会第1シードのあcola選手は前回大会に引き続きの優勝で、見事連覇を達成しました。

あcola選手は勝者側TOP64でメイド選手(ゼロスーツサムス)に0-3のストレート負けを喫し敗者側に落ちてしまいましたが、そこからかになべ選手(フォックス)コメ選手(シュルク)を始めとした西の強豪選手相手に怒涛の11連勝で優勝を飾りました。

決勝であcola選手の相手となったのは、ミーヤー選手(Mr.ゲーム&ウォッチ等)でした。国内最大規模大会篝火で#7を優勝したあcola選手と#8優勝のミーヤー選手は両選手とも高校生で、オンラインでは何度も対戦をしていました。そしてとうとう今大会の決勝にて、初めてのオフライン対戦が実現しました。

その高校生対決は新時代を感じさせるフルセットの互角の戦いとなりました。

上Bのファイアや下Bのオイルパニックの反射で
あcola選手のスティーブをステージ外に追い出すミーヤー選手のMr.ゲーム&ウォッチ。

ミーヤー選手は常にステージ外にあcola選手のスティーブを追い出して有利状況を作ったり、サブファイターのロボットを使ったりなど、様々なスティーブ対策であcola選手を追い詰めます。

%不利状況から横スマッシュを見事当てるあcola選手。

それに対しあcola選手は、スティーブの横スマッシュなどの早期撃墜択を通したり、高パーセントでも撃墜されないよう粘ったりなど、撃墜レースで勝つことで対抗します。

優勝決定後のあcola選手(右)のポップオフ。

勝った方が優勝の最終戦では、両者の持ち味が最大限にでた試合となりました。その中で、両者ラスト1ストック100%近い状況にまでもつれ、最後にあcola選手がダイヤ空中後ろ攻撃をミーヤー選手に当て撃墜し、激戦を制しました。

今大会のTOP3の選手が、奇しくも同日に開催された「Super Smash Con 2022」と同じメインファイターの選手になりました(スティーブ/Mr.ゲーム&ウォッチ/フォックス)。

参加人数が「Super Smash Con 2022」の約1 / 16とは思えないほどレベルの高い試合が多く、関西の大会の注目度は国内外でより高くなってきています。


🇯🇵千葉128名参加大会「仁義 #1」が開催される。
優勝はプロトバナム選手。準優勝はEim選手。

「仁義 #1」は千葉で開催された128名規模大会です。今大会は月曜日とはいえお盆期間ということで、関東の強豪選手が多く参加しました。

優勝したプロトバナム選手。📸アルファ氏

その中で優勝したのはプロトバナム選手(ルキナ/ミェンミェン)でした!プロトバナム選手は先週発表されたJPRTOP10に選ばれた今大会唯一の選手ということもあり、下馬評通りの優勝となりました。

プロトバナム選手は順調に勝ち進んだもののEim選手(シーク)に勝者側決勝で敗れてしまいます。
それでも敗者側決勝でMASA選手(ファルコ)に勝利し、決勝でEim選手と再戦となりました。

Eim選手のシークは基本的に差し合いで優位に立ちつつ、下強攻撃・NBの仕込針などからの撃墜コンボを決めてプロトバナム選手を追い詰めますが、プロトバナム選手のルキナも復帰阻止やNBのシールドブレイカーなど強気な撃墜択を通すことで対抗し、最終的にプロトバナム選手がEim選手にリベンジを果たしての優勝となりました。

今大会プロトバナム選手の2体のメインファイターの内、主にルキナの活躍が目立ちました。プロトバナム選手はルキナが勇者以外の全ファイターに対して勝つことができると自信を持っており、今大会はその自信を証明した形となりました。


❗️トピックス

スマブラのクリエイターにフォーカスした
「スマブラで作るヒト」を公開しています。

競技スマブラを支えるクリエイターに、どのような想いで制作したかなどを伺う「スマブラで作るヒト」をはじめました。
SMASH WEEKLYと違い不定期更新の予定ですが、1–2ヶ月に1度更新できるといいなと考えています。

Ver 1.1.0では7月末にBraceBracketというWEBベースのスコアボードツールを作成されたデザイナーのKurotei氏に話を伺いました。


💥今週の名撃墜

<仁義 #1>プロトバナム選手(vs Eim選手)

※ 該当シーンの再生時間から始まります。


🗓来週(8/20–8/26)開催予定の注目大会

🇫🇷ULTIMATE WANTED 4(2022/8/25–28)

「ULTIMATE WANTED 4」はフランスのクレテイユで開催される628名規模大会で、SWTではPLATINUMに指定されています。地元フランスのGlutonny選手を始めとしたヨーロッパの選手だけでなく、Riddles選手など世界各国の様々な選手がエントリーしています。

その中で、5名の日本人選手が招待選手として参加します。
約7ヶ月ぶりに大型大会に参加するザクレイ選手(ジョーカー等)・昨年10月にフランス大会で優勝しているてぃー選手(パックマン/カズヤ)をはじめ、しゅーとん選手(ピクミン&オリマー/ホムラヒカリ)・あしも選手(リュウ)・takera選手(ケン)が招待されています。

本戦以外にもチームバトルや国別クルーバトル、コマンド格闘ファイター(リュウ/ケン/テリー/カズヤ)のみのトーナメント「SHOTO WAR」などが開催されます。


🇺🇸Rise 'N Grind(2022/8/20–22)

「Rise 'N Grind」はアメリカのテキサス州で開催される約460名規模大会で、SWTではGOLDに指定されています。

「Super Smash Con 2022」で優勝したOnin選手をはじめ、MkLeo選手Maister選手なども参加し、「Super Smash Con 2022」のリベンジマッチが期待されます。


🇯🇵九龍-KOWLOON- #2(2022/8/20)

「九龍 #2」は福岡県で開催される、九州最大規模の大会です。前回大会も九州史上最多の256名の選手が参加しましたが、今回はさらに上回り292名が参加する予定です。

前回優勝者のシッショー選手(ドクターマリオ)を始めとした九州地方の選手が数多く参加するだけでなく、大会参加を休養していたあとりえ選手(ウルフ)・にえとの選手(勇者等)・HIKARU選手(ロイ等)など他地域の選手も招待されています。


🌎日本人選手のSWTポイントランキング
(8月19日現在)

「Super Smash Con 2022」の優勝によりOnin選手のポイント数が世界2位となりました。日本人選手の大きなポイント変動はなかったものの、「仁義 #1」で優勝したプロトバナム選手が日本人2位になりました。



私は普段スマブラ観戦にまつわることで、Twitterに画像を投稿したり、noteに記事を書いたりしております。自己紹介記事を投稿しているので興味がある方はこちらも是非ご覧ください。


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