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「SMASH WEEKLY」 競技スマブラまとめ6/18–6/24

「SMASH WEEKLY」は大乱闘スマッシュブラザーズSP(以下スマブラSP)の競技シーンについて、fun2smashが直近1週間で起きたことをまとめ、毎週土or日に更新するプロジェクトです。

大会結果を多く含みますのでネタバレにはご注意ください。

この記事では6/18–6/24の出来事をまとめています。
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📢今週(6/18–6/24)のニュース

🇺🇸招待制大会「The Gimvitational」が開催される。
日本のあcola選手が優勝!あしも選手が5位。

「The Gimvitational」は日本時間の6/17–6/20にアメリカで開催されたVGBCによる招待制大会です。Sparg0選手(クラウド)・Light選手(フォックス)・Tweek選手(ディディー/セフィロス等)など総勢16名が4グループにわかれて予選を行い、その結果に応じて最終日に決勝トーナメントで優勝を競います。

日本からは篝火#7で1–3位の結果となったあcola選手(スティーブ等)・あしも選手(リュウ)・がくと選手(ネス)が参加しました。あcola選手とあしも選手は初めての海外遠征となりました。

そんな中で優勝したのはあcola選手でした!
若干15歳のあcola選手は今年の2月に初めてオフライン大会に参加してから、日本最大規模の大会のマエスマTOP#7・篝火#7で優勝するなど参加した全ての大会で決勝に進み、そして今大会でも招待制とはいえ初めての海外大会で優勝というスマブラ史上最も最速で結果を出した選手となりました。

あcola選手は予選でKola選手(ロイ/クラウド)などと対戦し、全勝で決勝に進出しました。Kola選手とは大会前にフリー対戦をしており、あcola選手は苦心をしていましたが、翌日の予選で勝利するというあcola選手の対応力と本番の強さを垣間見せました。

決勝トーナメントでもあcola選手は盤石でフルセットになることなく決勝まで進めました。特に1回戦のMarss選手(ゼロスーツサムス/ジョーカー)の使用するゼロスーツサムスがスティーブの中で最も不利なマッチアップの1体とあcola選手は語っていたのですが、結果的には3-0で勝利しスティーブの限界を超えたプレーをみせていきます。

そしてあcola選手が決勝で対戦したのがLight選手でした。Light選手は予選の結果があまり振るわず敗者側スタートだったものの、そこから6連勝で決勝まで勝ち上がり、勢いをつけて決勝を迎えていました。

しかしあcola選手はその勢いさえも封じ込めていきます。あcola選手のスティーブは強い技を多く振って相手を動かし、動いた先に攻撃を放つテクニックが非常に巧みで、最後の優勝を決める上スマッシュ撃墜はまさにあcola選手のプレースタイルを象徴するシーンでした。

あcola選手は遠征前のカミスマ#13優勝後インタビューにて、海外のスティーブに勝利しているLight選手と対戦したいということを語っており、有言実行の結果となりました。

なお決勝でLight選手を倒したのはあcola選手でしたが、予選でLight選手を倒したのも日本人のあしも選手でした。あしも選手のリュウはLight選手のフォックスに攻撃を当てる回数で負けても、安定したコンボダメージと撃墜力で上回りLight選手に3-1で勝利しました。あしも選手は決勝トーナメントは結果的に5位で終わったものの、予選全勝で1位通過するなど初海外でありながら地力の高さを証明しました。

今大会Riddles選手(テリー/カズヤ)や日本人選手含めて近接の強いファイターが結果を残したのが印象的でした。その中でもあcola選手のスティーブは世界中に衝撃を与え、その強さや性能にさまざまな議論が生まれました。世界中のスティーブ対策がどこまで進むのか、その中であcola選手がどこまで活躍していくのかが、今後のスマブラの中心の1つになっていきそうです。


🇺🇸アメリカのユタ州の「Crown2」が開催される。
優勝はてぃー選手!3位にしゅーとん選手が入り、参加した日本人3選手が全員TOP8に!

「Crown2」は日本時間の6/19–20にアメリカのユタ州で開催された約416名規模大会です。日本からは「Battle of BC4」に参加した中で海外に残ったしゅーとん選手(ピクミン&オリマー/ホムラヒカリ)・KEN選手(セフィロス/ソニック)・てぃー選手(パックマン/カズヤ)が参加しました。

その中で優勝したのはてぃー選手でした!今大会てぃー選手は3-0のような圧倒的な勝利は少なかったものの、持ち前の勝負強さや堅実なゲームプランを武器に戦っていきました。また今大会で勝ち進んできた勝者側準々決勝以降の対戦相手は直近でてぃー選手が負けており、Goblin選手(ロイ)は「Summit4」・KEN選手は「Battle of BC4」・しゅーとん選手は「篝火#7」で敗戦した相手で、彼ら全員にリベンジを果たしたことになりました。

そのてぃー選手にとって最大の障壁となったのがDabuz選手(ロゼッタ&チコ/ミェンミェン等)でした。てぃー選手は「Mainstage 2021」でDabuz選手と直近で対戦して勝利していたのですが、逆に勝者側決勝ではリベンジされてしまいました。

それでも敗者側を勝ち上がったてぃー選手は再びDabuz選手と対峙し、徐々に対応するてぃー選手が立ち回りやダメージレースで上回り始めると、てぃー選手のパックマンの代名詞とも呼べるフルーツターゲット(NB)で生成したベルから撃墜技をあてる読み合いで勝ち始め、リセットに持ち込みます。

たまらずDabuz選手はミェンミェンにファイターをスイッチし対抗しますが勢いそのままリセット後3連勝で優勝し、Dabuz選手にもリベンジを果たしました。

てぃー選手のリベンジ劇場も素晴らしかったですが、敗者側に落ちた後のしゅーとん選手も負けず劣らずの活躍で、勝ち進んだ対戦相手のLui$選手(パルテナ/フォックス)・Kurama選手(マリオ/ソラ)Zomba選手(ロボット)は直近で負けていた選手で、しゅーとん選手もリベンジでの勝利が多い大会となりました。

ここ2週間、先週の「Battle of BC4」でのKEN選手の優勝をはじめとして、「The Gimvitational」であcola選手、「Crown2」でてぃー選手が優勝し、しゅーとん選手も「Crown2」のプレ大会で優勝しており、日本人選手が海外で大活躍をした2週間となりました。7月初めに開催されるロサンゼルスの「Double Down 2022」に参加する多くの日本人選手の活躍も期待できる結果となりました。


🇯🇵東京190名超参加大会「WAVE#1」が開催される。
優勝はりゅーおー選手。準優勝にアカキクス選手。

「WAVE#1」は6/18に大田区産業プラザで開催された192名規模大会です(Silver4相当)。様々な大会の現地リポートをしているレポスマ!が主催しており、関東の強豪選手が数多く参加しました。

その中で優勝したのはりゅーおー選手(ディディー)でした。りゅーおー選手はCOVID-19以降よりオフライン大会にではじめた若い選手で、過去に大型大会でTOP8は1度も入ったことはありませんでした。しかし篝火#7で13位に入るなど徐々に結果を出しはじめ、約1ヶ月前にプロゲーミングチームflat-gamingに所属し勢いが出てきている中で初めての大きな結果となりました。

りゅーおー選手のディディーの攻めは非常に早く、また復帰阻止やライン回復でも使用するバレルジェット(上B)は、選手人口が多いディディーの中でも操作精度と独創性が高く、りゅーおー選手の更なる飛躍が期待できる活躍でした。

また準優勝にはアカキクス選手(勇者)が入りました。アカキクス選手もCOVID-19以降よりオフライン大会にではじめた選手で、2021年の篝火#3では3位になるなど早くから結果を出していました。しかし今年から大会出場回数が減り大きな結果は出ていませんでした。それでも今大会は往年の立ち回りのうまさや撃墜時に相手の思考を読む予測力の高さをみせ、久々の好結果となりました。


🇯🇵大阪200名超参加大会「第27回スマバトSP」が開催される。
優勝はHIKARU選手。準優勝にZAKI選手。

「第27回スマバトSP」は6/19に関西で開催された200名超規模大会です(Silver4相当)。「スマバト」は13年近く続いている国内のスマブラ大会で最も歴史ある大会です。

その中で優勝したのはHIKARU選手(ロイ/ドンキー/パックマン)でした。HIKARU選手は地元が関西ということもあり、今大会TOP8の中で唯一の関東出身の選手です。大きい撃墜択を読む力や対空の速さに自信をもつHIKARU選手は、勝者側決勝でドンキーコングのジャイアントパンチ(NB)や空中下攻撃を当てるなどその自信を証明しました。またパックマンをサブファイターに加えて1ヶ月ほどの結果ということで、HIKARU選手の使用ファイターを仕上げる早さも優勝に大きく貢献しました。

また準優勝はZAKI選手(デデデ)でした。ZAKI選手は敗者側から8連勝で決勝でリセットまで持ち込み、後一歩で優勝のところまで勝ち進みました。ZAKI選手のデデデはコンボされやすい大きな体格をステップの差し合いの丁寧さやファイター対策のうまさでカバーし、前回大会の5位に引き続き今大会の準優勝という上振れではない確かな実力を証明しました。


✒️ザクレイ選手がスマブラ活動を精力的に再開することを発表。

3月よりスマブラSPからチーム戦略バトルゲーム「Pokémon UNITE」で精力的に活動していたザクレイ選手(ジョーカー・シーク等)ですが、自身の所属するPokémon UNITEのチーム「銀河団」が大会結果を受け解散となったため、スマブラSPへ活動の拠点を戻すことを発表しました。

ザクレイ選手は日本最強と呼ばれる選手の1人であり、現在日本最大規模の大会の篝火で唯一の連覇を達成している選手です。ザクレイ選手は早速平日大会のスマパ#54に参加すると準優勝の結果を出し、再びの活躍が期待されています。


✒️あとりえ選手がスマブラ活動の一時休止を発表。

「Team Liquid」に所属し大阪のあとりえ選手(ウルフ)が職業性ジストニアで親指が思い通り動かなくなり、症状が回復するまでは選手活動を一時休止することを発表しました。あとりえ選手は8月末のマエスマTOP#8には出場したいと考えているものの復帰時期は未定で、治療に専念しながらYoutube活動などを行なっていく見通しです。


✒️Sparg0選手がスマブラ活動の一時休止を発表。

「FaZe Clan」に所属し、世界2位と称されるSparg0選手がメンタルケアのため選手活動を一時休止することを発表しました。Sparg0選手によれば4月末頃から精神的な発作があり、5月頃は大会出場回数を減らしていたものの、今週の「The Gimvitational」でも回復がみられなかったため、回復するまで休養するということです。


💥今週の名撃墜

<The Gimvitational>がくと選手(vs Yonni選手)


⏳過去の名場面(6/18-6/24)

ミェンミェンの参戦が発表される(2020/6/22)

スマブラのDLC第2段として初のファイターのミェンミェンの参戦が発表されました。この発表以前より「ARMS」のキャラから参戦することは発表されていましたが、誰が参戦するかは明かされていませんでした。


🗓来週(6/25-7/1)開催予定の注目大会

🇯🇵九龍#1(6/25)

「九龍#1」は福岡県で開催される、九州地方大会としては過去最大規模の最大256名規模大会です。むねキン選手(リュウ等)を代表とする九州地方の選手が数多く参加するだけでなく、関東かられあ選手(ゲッコウガ/ソラ)・ぱせりまん選手(フォックス)・kept選手(むらびと/しずえ/ディディー)が招待されています。

🇯🇵メースマ#3(6/26)

「メースマ#3」は愛知県で開催される最大160名参加大会です。カミスマ#13と同様に国内2大オンライン大会のマエスマの協賛のもと開催されることが発表されています。帰国して初めて大会に参加するあcola選手を始め、DIO選手(スネーク)などの愛知県出身選手や、Eim選手(シーク)など関東の有力選手の多くも参加する予定です。

🇺🇸CEO(6/25–27)

「CEO」はアメリカのフロリダ州で開催される約650名参加大会です。Tweek選手・Riddles選手・Dabuz選手などアメリカの強豪選手の多くが参加する予定です。スマブラSP以外のさまざまな格闘ゲームの大会も開催され、格闘技で使用するようなリング上でゲームが行われるのが特徴です。


🌎日本人選手のSWTポイントランキング
(6月24日現在)

Crown2で優勝したてぃー選手が日本人7位になりました。ただTOP5の順位に変動はありませんでした。


私は普段スマブラ観戦にまつわることで、Twitterに画像を投稿したり、noteに記事を書いたりしております。自己紹介記事を投稿しているので興味がある方はこちらも是非ご覧ください。


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