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「SMASH WEEKLY」 競技スマブラまとめ7/2–7/8

「SMASH WEEKLY」は大乱闘スマッシュブラザーズSP(以下スマブラSP)の競技シーンについて、fun2smashが直近1週間で起きたことをまとめ、毎週土or日に更新するプロジェクトです。

大会結果を多く含みますのでネタバレにはご注意ください。

この記事では7/2–7/8の出来事をまとめています。
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📢今週(7/2–7/8)のニュース

🇯🇵192名参加大会「西武撃#11」が開催される。
優勝はプロトバナム選手。準優勝にシグマ選手。

「西武撃#11」は7/2に開催された192名規模大会です(Silver4相当)。キーカラーやロゴが一新された今大会は、篝火#8前に開催される関東の大型大会で最後ということもあり、関東のみならず他地域からも多くの選手が参加しました。

その中で優勝したのはプロトバナム選手(ルキナ/ミェンミェン)でした。プロトバナム選手は2021年下半期に国内大会で安定した結果を残し、直近で出場した「西武撃#8」でも優勝を飾っていました。しかし2022年に入ってからは招待制大会での活躍こそ目立つものの、100名以上参加の大会では1度も優勝がないまま今大会を迎えていました。

しかし今大会では順調に勝利を重ねていき、まずは勝者側優勝を果たしました。特に勝者側決勝のアカキクス選手(勇者)を相手にしたプロトバナム選手の強さは圧巻でした。過去の対戦ではアカキクス選手が優勢な印象のカードでしたが、今大会ではプロトバナム選手のミェンミェンが復帰阻止で早期撃墜できるタイミングを逃さず3-0で勝利しました。

そのプロトバナム選手と決勝で対戦したのはシグマ選手(トゥーンリンク)でした。シグマ選手は基礎の高さとトゥーンリンクの安定感を活かして戦う愛知を代表とする選手の1人です。今大会は勝者側準決勝でアカキクス選手に0-2で敗退したものの、敗者側決勝で再戦した際は逆に3-0で勝利し、対応力の高さを示し決勝に進みました。

決勝でプロトバナム選手はまずルキナでシグマ選手のトゥーンリンクと対戦しました。プロトバナム選手のルキナは空中攻撃の前後上下の使い分けやタイミングが絶妙で、かつ撃墜勝負でも上回り2-1とリードします。

しかしここからシグマ選手は徐々に対応していきます。まずシグマ選手のトゥーンリンクが1ストック目を早めに撃墜して有利状況をつくり、フックショットの掴みを交えつつ有利状況を維持し、最後は相手の虚をつく撃墜技を通す理想のゲームメイクで、シグマ選手が3-2で勝利しプロトバナム選手を敗者側に落とします。

ただプロトバナム選手はルキナが対応されたら次にミェンミェンを出す得意の戦術を仕掛けます。プロトバナム選手のミェンミェンは隙をつく早期撃墜や自由自在な動きでシグマ選手を翻弄し、プロトバナム選手が2連勝で優勝に王手をかけます。

それでもシグマ選手はそのミェンミェンにさえ対応し始め、ミェンミェンの崖や復帰の弱さを的確につき1本返します。

しかし反撃もここまでとなり、プロトバナム選手がルキナに再びスイッチし回避読みの空中攻撃や復帰阻止などで勝利し、西武撃#11を優勝となりました。

来週に開催されるアメリカの「Double Down2022」に参加するプロトバナム選手にとって、今大会の優勝は大きなはずみになる結果となりました。


🇨🇦PLATINUM大会「Get On My Level 2022」が開催される。
優勝はOnin選手。準優勝にBig D選手。

「Get On My Level 2022」は日本時間の7/2-4にカナダのトロントで開催された約750名規模の大会です。SWTでは最高のPLATINUMに、PANDA CUPではCommunity Stopsに指定されています。

今大会の第1シードは母国出身のRiddles選手(テリー/カズヤ)でした。Riddles選手は「Pound2022」以降全ての大会でTOP8以上に入っており、大型大会での最高順位は2位と優勝だけがない状況で今大会を迎え、母国のファンの期待を一身に背負い勝者側決勝まで勝ち進みました。

しかしRiddles選手はOnin選手(エンダーマン)BIG D(アイスクライマー)に敗れて3位という結果に終わりました。Onin選手はアメリカの中規模大会で何度か1位をとるなど結果を出してきており、BIG D選手は過去にザクレイ選手(ジョーカー/シーク等)やプロトバナム選手を倒したこともある選手です。ただ両者強豪選手とはいえシード順的に見ると、Onin選手は第7シードでBIG D選手は第15シードと大方の予想外の決勝となりました。

そしてその決勝を制したのはOnin選手でした。同じ性能のファイターを使う日本のあcola選手(スティーブ等)と比較すると、Onin選手はエンダーマンの待ちの強さを出す戦い方で、BIG D選手が勢いで制した1戦目以外はOnin選手の手堅い戦い方が常に上回り、3-1で勝利し優勝を決めました。

あcola選手に続き700名規模の大会をスティーブ使いが優勝し、またTOP3の選手全員がコンボで高ダメージを稼ぐ近接の強いファイターを使用しており、最近の北米大会の流れを色濃く反映した結果となりました。


🇫🇷1000名規模大会「COLOSSEL 2022」が開催される。
優勝はMkLeo選手。準優勝にMaister選手。

「COLOSSEL 2022」は日本時間の7/1-3にフランスのリヨンで開催された約1000名規模の大会です。SWTではGOLDに指定されています。フランスのみならずヨーロッパの強豪選手の多くが参加し、またメキシコの強豪選手も参加しました。

注目の第1・第2シードはMkLeo選手(ベレト等)Glutonny選手(ワリオ)でした。特にGlutonny選手は現地観戦の母国ファンの歓声はすごく、大きな期待をされていた中での大会でした。

しかしその両者に勝者側で勝利したのはMaister選手(Mr.ゲーム&ウォッチ等)でした。Maister選手はMr.ゲーム&ウォッチの空中機動力を生かした立ち回りや唐突な撃墜択を通すことで安定した結果を出している選手です。しかし同じくメキシコ出身のMkLeo選手にオフライン大会で17セット対戦して1セットもとったことがなく、大型大会で優勝経験のない彼にとって最大の障壁はMkLeo選手でした。そんな中でMaister選手とMkLeo選手は勝者側決勝で対戦しました。

MkLeo選手はカムイを使用し、的確な間合い管理によってリーチ外から低リスクの空中攻撃をふりつづけ有利状況をつくる戦い方でMaister選手を追い詰めます。しかしMaister選手はその攻撃に対してジャストシールドで反撃したり、展開維持をされないように攻撃技で不利状況を脱却したりといった対策で18戦目にしてはじめてMkLeo選手相手に3-2で勝利しました。

この勢いで大型大会の初優勝を狙うMaister選手でしたが、決勝でホムラヒカリにスイッチして戻ってきたMkLeo選手が再び立ちはだかります。Maister選手がMkLeo選手に1241%ダメージを与え5ストック撃墜している間に、MkLeo選手はMaister選手に2312%ダメージを与え18ストック撃墜、3ストック残しで勝利した試合が2試合とMkLeo選手が6-0と圧倒し優勝を飾りました。

MkLeo選手のホムラヒカリは3月のSummit4以来大会で使われることはなかったのですが、今大会での完璧な間合い管理やヒカリの因果率予測の正確さ、ちょっとした隙を見逃さずにホムラの撃墜技を通すなど、ブランクどころか強さが倍増したような活躍を見せました。

また3位にメキシコのChag選手(パルテナ)が入ったことで、1-3位が全てメキシコ人選手となりました。またヨーロッパで圧倒的強さを見せるGluttony選手にイギリスの若いBloom4eva選手(ベヨネッタ)が勝利し4位になったことで世代交代の予兆も感じさせる大会となりました。


✒️プロトバナム選手等が所属するプロゲーミングチーム
「Team Vrilliant」がスマブラSP部門を解体することを発表。

プロトバナム選手・れあ選手(ゲッコウガ)・シダレザクラ選手(スネーク)が所属していた「Team Vrilliant(TV)」がスマブラSP部門を解体することが発表されました。理由については発表されていませんが、プロトバナム選手は、自身にとって始めて所属したプロゲーミングチームのTVが遠征などで支援してくれたことに感謝の言葉を述べており、関係性の悪化が原因ではないことを自身のYouTubeにて発表しています。


💥今週の名撃墜

<Get On My Level 2022>BIG D選手(vs Onin選手)

※ 該当シーンの再生時間から始まります。

<COLOSSEL 2022>Maister選手(vs Glutonny選手)

<スマパ!#56>つー選手(vs ザクレイ選手)

※ 該当シーンの再生時間から始まります。


⏳過去の名場面(7/2-7/8)

「マエスマTOP#5」が開催される(2021/7/3-4)

2大オンライン大会主催のマエスマによるオフライン大会「マエスマTOP#5」が開催されました。天候悪化による新幹線の運行遅延によって参加不可となってしまった選手が多かったものの、1on1とチームの両方のトーナメントが開催されました。1on1で優勝したのはHIKARU選手でメインファイターをロイに変更して初めての優勝となりました。


🗓来週(7/9-7/15)開催予定の注目大会

🇺🇸Double Down 2022(2022/7/9-11)

「Double Down 2022」はアメリカのラスベガスで開催される約980名規模の大会で、SWTでは最高のPLATINUMに指定されています。今夏の世界最高のトーナメントの1つであり、世界1位のMkLeo選手を始めとしてKola選手(ロイ/クラウド)・Riddles選手Sonix選手(ソニック)など世界の強豪選手が一堂に会します。

日本人選手はプロトバナム選手・しゅーとん選手(ピクミン&オリマー/ホムラヒカリ)・KEN選手(セフィロス/ソニック)・てぃー選手(パックマン/カズヤ)・がくと選手(ネス)・コメ選手(シュルク)・れあ選手・しょーぐん選手(スネーク/フォックス)の8名が参加する予定です。

🇯🇵マエスマoffine企画 feat.銭スマ・まめブラ(2022/7/9)

「マエスマoffine企画 feat.銭スマ・まめブラ」は香川県で開催される最大192名参加大会です。カミスマ#13などと同様に国内2大オンライン大会のマエスマの協賛のもと開催されることが発表されています。あしも選手(リュウ)もっつぁん選手(ベヨネッタ)など四国周辺の選手が多く参加する予定です。


🌎日本人選手のSWTポイントランキング
(7月8日現在)

今週は日本勢の順位はほぼ変動していません。ただ海外選手の順位はRiddles選手が全体2位・Onin選手が全体5位になるなど大きく変動しています。



私は普段スマブラ観戦にまつわることで、Twitterに画像を投稿したり、noteに記事を書いたりしております。自己紹介記事を投稿しているので興味がある方はこちらも是非ご覧ください。


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