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007 お茶の時間*ふむもくエッセイ*

朝、起きたら紅茶をいれます。
あかるい陽ざしの中で、また、鳥の声が聞こえる中でお茶の用意をするのは、なんだかうれしいものです。ポットからほとほと、と音を立ててカップに注いだら、しばらく香りを楽しんでゆっくりと飲みます。体がぽかぽかして目が覚めて、今日もがんばろう、と思える時間です。

私はあたたかい飲みものが好きです。季節関係なく好きです。
熱いではなく、あたたかいというところがポイントです。(猫舌だから)
そして「お茶」という言葉も好きです。やさしい雰囲気でゆとりのある言葉だからです。

お茶を用意するときって、待つ時間がありますよね。
お湯が沸くまでや茶葉がひらくまでの時間、長くはないけれど、ちょっとしたすきま時間。みなさんはどんな風に過ごしていますか。
その日使うカップや部屋に流す音楽を選んだり、ベランダから見える空を見たり。ただ、ふんわりした気持ちで茶葉がひらくのをながめていたり。お湯が沸く音を聞いたり。
ちょっといい時間です。

「お茶する?」という言葉も好きで、そう訊かれると親しいかそうでないかは関係なく、とてもうれしくなります。はりきってお茶に臨みます。その「お茶」は、レモネードやホットチョコレートのこともあります。なにを飲むかではなくて、その人とあたたかい飲みものを飲む、ということが、きっと特別でしあわせなことなのでしょうね。

江國香織さんの本『ぼくの小鳥ちゃん』で、水しか飲まない小鳥ちゃんが、「ぼく」の飲む飲みものと名前を合わせる場面があります。たとえば、「ぼく」がコーヒーを飲んでいたら小鳥ちゃんの水もコーヒーになるし、ワインを飲んでいたら小鳥ちゃんの水もワインになります。とてもかわいらしいですよね。
これも、なにを飲むかではなくて、だれかと同じ時間を過ごすということ自体がうれしい、ということだと思います。

ひとりで飲むお茶と、だれかと飲むお茶。
私はどちらの時間も好きです。

今回も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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おまけ

お気に入りのお茶たちをご紹介します。

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*マリアージュフレール
定番の甘い香りマルコポーロとお花の香りがしあわせな気持ちになるボレロ。

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*ウェッジウッド
さわやかなアールグレイとすっきりとした味わいが目覚めにぴったりなダージリン。

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*ルピシア
果実の香りと花びらがお茶時間を彩るメルシーミルフォワと、夏限定のアラビアンナイト。

画像4

*イングリッシュティーショップ オーガニック
カモミールとラベンダーが香る夜のお楽しみスリーピーミー。

*ティートリート
食べるフルーツティー。お湯を注いだらきれいなクリアレッドに。
個人的にはアプリコットがお気に入り。

そうそう、私はコーヒーが飲めません。
香りは大好きなので、いれる専門です。。

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