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ふむもくエッセイ

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ふむふむと思ったことと、もくもくと感じたうれしいことを集めました。
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2020年1月の記事一覧

103 金平糖をとかしながら

きりりと冷えた夜の帰り道。 鼻を赤くしながら橋を渡る途中、ふと見上げたら星が出ていました。 濃くて深い紺色の夜空にビーズが散りばめられているようでした。 大きいのや小さいの。それぞれがそれぞれの方法で灯っています。 さむくて暗くても、仕事でくたびれていても、星が瞬く夜空を見たら少し元気が出ます。 そして、星がきれいな夜は、金平糖を食べたくなります。 -------------------- 昔から金平糖が大好きでした。 シンプルなあまさのお星さま。 噛めばかりっとかたく

102 雨あがりに見つけた世界#手書きnoteを書こう

何気なく暮らしていても、出会いはあります。 職場で初めてお会いする方。近所の電線に止まっている小鳥。スーパーにならんでいる立派なきのこ。テレビを見ていたら聞こえてきた好みで心ゆさぶる音楽。 どれも心はずむうれしい出会いです。 2020年に入って、素敵な企画と出会いました。 それは、だいすーけさんの#手書きnote です。 人の手仕事が目に見えるあたたかな企画。 それに出会えたことに感謝して、今回は手書きnoteをかいてみたいと思います。 ----------------

099 生まれたての一年を歩く

気持ちの問題なのかもしれないけれど、一月一日はやはり特別な気がします。 朝、目が覚めたときに「あ、新しい」と感じます。 見えるのは、いつもと同じ天井、窓、デスクの上の本、本、本。 どれひとつとして前の日と変わらないはずなのに、やっぱり思ってしまいます。 「あ、新しい」 何年か前から、私は新年最初の日の朝、家族に挨拶をする前に散歩をするようになりました。 単純に早く起きすぎてしまうということもありますが、この生まれたての年に自分をなじませたい気持ちも強いようです。 お化粧