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私が介護体制を考えるときに気を付けたこと

先日、介護においてあなたが本当にやるべきことは「無理のない介護の体制を構築すること」だという記事を書きました。

でも、介護のプロではない私たちは、一体どうやって介護の体制を考えればいいのでしょうか?

今日は介護の素人である私が、介護体制を考えるにあたって気を付けたことをお伝えします。


1. 両親の希望を尊重した

介護の体制を検討するにあたっては、両親とよく話をしました。

  • 今後どのような生活を送りたいのか

  • 施設に入りたいのか、自宅での生活を続けたいのか

  • どのような食事が食べたいのか

など、一つひとつ両親の話を聞き、両親の希望をできるたけ尊重する形で介護の体制を整えました。

介護が必要なお年寄りで判断能力が鈍っているとは言っても、やはり本人の「望んでいる生活スタイル」「残りの人生でやりたいこと」をしっかりと聞き、それを実現できるように努めるのが、あなたの大切な仕事なのです。

2. 親が自分でできることは、自分でやらせるようにした

なんでもかんでもヘルパーさんにやってもらうのではなく、両親ができることは自分でできるようサポートして頂くことをお願いしました。

ヘルパーさんは家事のプロフェッショナルです。おいしい料理をあっという間につくり、効率よくパパっと掃除・洗濯をしてくれます。
おそらくヘルパーさんにすべてをやってもらった方が効率はいいです。

でも、それではだめなのです。

なんでもかんでもヘルパーさんにやってもらっていては、いつの間にかそれが当たり前になり、自分から動こうとしなくなり、できることも徐々にできなくなってしまいます。
ご両親ができることはできるだけ自分でやってもらうことが大切です。
ヘルパーさんには、両親が自分でできることをやるサポートをして頂くというスタンスがおすすめです。

うちの両親は、介護が必要になる前から家事が大の苦手で、特に父はまったくと言っていいほど家事をしない人でした。

訪問介護の初日、ヘルパーさんに手伝ってもらいながら、そんな両親が二人でクイックルワイパーや掃除機をもって掃除をする姿を見て、感無量でした。
「まさかこんな日が来るなんて・・・」と本気で思いました。

それだけでも、ヘルパーさんに来てもらった甲斐があったというものです。

3. ケアマネとのコミュニケーションを密にした

うちの両親のケアマネは超優秀な方で、うちの両親の状況に常に気を配り、ベストな介護計画を策定し、ヘルパーさんを統括して介護を円滑にまわしてくださっています。

コミュニケーション力も抜群で、気難しいうちの両親の懐に入り込んでがっちりとハートをつかんでいます。
そのおかげで、両親はいつも楽しそうにケアマネさんと話をしています。

とはいうものの、ケアマネはケアマネの立場で両親と話をしてくれますが、やはり実の子どもである私にしかできないこともあります。

うちの父は頑固者で、ケアマネさんが言っても言うことを聞かないことが多々あるのですが、そんな中で私が父に話をすることで、なんとか納得してもらったこともあります。

あなたにしかできないことが何かを意識しながらご両親の様子を観察し、困ったことや問題点を見つけたらすぐにケアマネに相談し、一緒に解決していくこと。
それがいい介護体制をつくるのには必要不可欠です。

4. おわりに


今日のまとめです。

  • 介護体制の構築には、あなたのご両親の希望を尊重することが何よりも大切

  • ケアマネにはケアマネにしかできないことが、あなたにはあなたにはできないことがある

  • ケアマネとのコミュニケーションは介護を円滑にまわすために超重要

最初からベストな介護体制をつくるのは難しいです。
でも、ご両親の希望をしっかりと聞き、それを実現していくために一つひとつ問題を解決していくことで、きっとあなたとあなたのご両親が望む形での介護体制をつくることができます。

今日の私の話が少しでも参考になれば嬉しいです。


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