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本屋大賞ノミネート!【近況2021.1】

新しい年になって心機一転、いろいろ頑張っていこう~という気分の一月のはずが、のっけから緊急事態宣言発出で出鼻をくじかれどよーんとした気分になりましたね。


私が住んでいる長野県は緊急事態宣言までは出ていませんが、それでも都会のほうからじわじわ染み出すように感染者数が増えてきて、町は自粛ムードです。


年末年始は、悩んだ末にひとりで横浜の実家へ行きました。

毎年元旦は母と映画を観に行くのが父が亡くなってからの恒例行事だったのですが、時節と私の足の怪我と胃の調子があまりよくないのもあって、母と家に閉じこもってごろごろして過ごしていました。


正月が明けてからは、久しぶりにパソコンに向かって原稿を書いたりしました。
『自転しながら公転する』が出てから(有り難いことですが)宣伝活動に追われて落ち着いて机に向かうことができず、SNSではいろいろ書いたりしても、ずいぶん長く原稿というものを書いていませんでした。さすがにこれではいけないとワードを立ち上げてぽつぽつキーボードを叩いてみたりしました。
はー、原稿仕事って地味。そうそう、地味なのが私の仕事としみじみしつつ、パソコンだけがお友達みたいな日々を送り始めた矢先、派手なニュースが飛び込んできました。
『自転しながら公転する』が本屋大賞にノミネート!
わー、派手! 派手!!だね!!派手もいいけど~♪(中山美穂)


公式発表の数日前にもちろん出版社経由で事務局さんから連絡があったのですが、自分の他の9作が何なのかは教えて頂けませんでした。「SNSでの匂わせ厳禁」というお達しもあったので、ツイッターなどを見ても喜びを露わにしている作家さんは誰もいませんでした。
そして公式発表の日、ノミネート10作を知り、予感はしていたのですが私がダントツで年上の作家でした。
なんということでしょう、このお局感。若作りに必死なお局OL感。いや、OLっていうか、肩パッドつきスーツをまだ着ている課長代理感。中山美穂の「派手!!」を歌いたくなってしまうバブル世代感。
咄嗟にそれをツイッターに書きそうになったのですが、いやいや、そんな自虐することないわな、自虐そのものがもう古いのだ、とすんでのところでやめました。

応援して下さった読者の皆様、投票して下さった書店員の皆様、本当にどうもありがとうございました!

こんなに華やかな行事に参加できてとても嬉しいです。発表の日まで地味にパソコンの前で過ごします。

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