萎縮グセの原因②
前回の続きです。
▶相手をすごい人だと思い込んでいる
自分よりも何でも上手にこなす人を見ると、
「この人はすごい人だ」と思い込んでしまうことがあります。
たとえば仕事が早かったり、トーク力が高いような人に出会うと、
「この人にはかなわない」などと、
必要以上に他人を崇めてしまうこともあるでしょう。
本来であれば
『自分より経験を積んでいる』
『自分よりも得意なだけ』であることが多いですが、
自分がうまくできないことほど、
他の人が"すごい人”に見えてしまうものです。
負けず嫌いの性格の人なら、
「あの人に負けないぐらいのプレゼンをしよう」と、
逆にモチベーションをアップさせられるかもしれません。
でも自分の能力に対して自信が持てないので、
その場合には優れた人を見ると、
どうしても自分らしさを出しにくくなってしまうのです。
そんな時は勇気を出して
自分から見て素晴らしいと思える人とは、
話す機会を持つようにして下さい。
そこから学ぶことはとても多いですし、
相手とのやりとりの中で、
自分自身の長所も見出すことができるようになります。
▶批判されたり、怒られたりするのが怖い
批判されたり、怒られたりすることは誰でも避けたいことです。
萎縮しすぎてしまう人はこの気持ちが特に強く、
「恐怖を感じるレベル』になっていることがあります。
これは前回の敏感気質(HSP)が関わっていることもありますが、
過去のトラウマ(心の傷)が原因になっていることも多くあります。
例えば「人前で怒られて恥をかいた」「強く批判され深く落ち込んだ」そんな経験が頭にこびりついて、
また同じようなシチュエーションになると
防衛本能が働いて心と体が過剰に反応してしまうのです。
▶失敗や恥を恐れすぎている
これは真面目な人や完璧主義の人に多い理由です。
仕事をミスなくこなしたり、
言われたことを適確に実行できる「優等生タイプ」ですが、
その分失敗することに耐性がありません。
また、そのような人は、
親や周りの人間に「失敗は恥ずかしいこと」
「ミスは許されないこと」などと言われて育った人が多く、
必要以上に失敗や恥を恐れてしまうことがあります。
▶過去のパワハラ、セクハラなどのトラウマ(心の傷)
パワハラ、セクハラなどは
たいてい立場の強い人から弱い人へと行われます。
そのときのショックが大きいと、
「目上の人や立場の強い人には逆らってはいけない」
「目立ってはいけない」
といった意識が深層心理に刻み込まれてしまって
上の立場の人を前にすると拒絶反応を起こしたり、
過度に萎縮してしまうのです。
▶物事の考え方が偏りすている
「完璧にできなければ自分に価値がない」と思い込み、
「0か100か」というような偏った考え方をするような人も、
萎縮しすぎてしまうことが多いです。
叱られたり、注意されたりしたとしても、
それは「自分のした行為」に対してであって、
じぶん自身の存在が否定されているわけではありません。
「0か100か」というような偏った考え方を持っていると、
自分がしたことが否定されると、
まるで“自分自身も否定された”ように感じてしまうのです。
萎縮する心になるのは、
自分に自信が持てないと感じるからでもあります。
でもいつも自信満々で話してくる人よりも、
周囲からは謙虚なイメージを持たれて好印象につながる可能性も
あります。
萎縮グセというのは改善していけます。
じぶんの良いところを活かして
穏やかにまわりの人とやりとりができるように
意識してみて下さいね。
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