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「声かけ」で発達障害は治らない。発達障害改善のためにやるべきこととは?

こちらのnoteでは、息子のIQが71(知的障害ギリギリのレベル)→IQ92(平均レベル)まで上昇させた方法などを紹介しています。


声かけって結局、心理的アプローチに過ぎない

前回の記事でも書きましたが、「声かけ」について。
とにかく発達障害の業界(?)では「声かけ」がブームになっているようで
「声かけ本」なるものの沢山出ているのですが
これについては、私はずっと疑問を感じてきました。


発達障害とは、どこからどこまでがそれに当てはまるかという程度は置いておいたとして、要は脳の特性、脳科学の分野だと思うのです。


それを要は心理学なる「声かけ」によって
根本的にどうにかしよう、とするのはそもそも間違いであって
「声かけ」というのはただ単に
その時、子供が困らないように・傷つかないようにするため
不注意・多動などによって次のアクションに遅れないようにするため
自己否定感を持つのを防ぐ・二次障害を防ぐ
など、あくまで心理面に作用するものだと私は個人的に思っています。


なので、まあ親が「声かけ」をうまくできれば
それはそれで良いことなのかもしれませんが
それよりもっと【根本的】に、
我が子がどこへ行っても
親や支援者がいなくとも困らないように、と
「子供をなるべく平均に近づけるように努力する」
方が大事なのではないかと思い、努力を続けてきました。


療育って結局、ボヤッとした心理的アプローチ


療育も3カ所ほど通ってみましたが、
全て、療育の責任者や先生と(私が)喧嘩してやめてしまいました。
たまたまそこの先生が、なのかもしれませんが、療育の先生の考え方と私の考え方がまるで合わなかったんですよね。

療育の「目的」や「ゴール」っていつも曖昧で
例えば、
「今月はお友達と仲良く遊べるようにしましょう」とか
フワッとしたものを立ててくる先生が多いんですよね。

私はそれに疑問を感じ、
「こういうボヤッとした目的ではなく、私としてはもっと具体的に、息子が小学校に上がるときに必ず普通学級に入れる、という目標を持ちたい、それに向けて行動していきたいと思っています。
ですので知能的にも、社会的にも、平均値を目指したい。
息子を平均に近づけることが、私の目標なんです」
と伝えました。

ところが、療育の責任者の返事はこう。
「息子さんを平均に近づけようとしちゃダメ
私たちは、平均に近づけることが目的ではないんです。
それよりももっと、息子さんの『困り感』を減らしていくことが目的なんです」と。


はい。。。。?

平均に近づけようとしちゃダメって。。。?
では一体あなた方の目的って何ですかね…?
平均に近づけようとするのが悪いことなんですか?
平均に近づければ、息子の困り感は減るんじゃないんですかね?

まあこんな感じで、
喧嘩してやめる、というのがお決まりのパターンです。

でも、やめて良かったと思っています。
療育よりも、自分が本をたくさん読み、その中から正しいと思うものを取捨選択し、そして結果として、息子は普通学級に行けたのですから。


もちろん、まだまだ課題はあって(それについてはまた今度書きますね)
それでも私は、療育に行かせるよりも自分を信じて良かった、と思っています。

療育に通っていた頃に友人になったお母様方とも連絡を取っていますが
「療育だけ」通わせていたお子さんは、ほぼ全員、発達障害の程度においては改善していません。(これができるようになったんです!というご自身の中での成長はあるようですが)
結果論ではありますが、「我が子を平均に近づける」という意味においては
自分なりの方法で努力してみて良かったと思っています。

療育もやはり「声かけ」と同じで、
心理的アプローチを行うだけで、脳科学的アプローチを行うわけではありません。

だから、療育に行くことは悪いことではないけれど、
あくまで補助的というか、子供の精神的安定に(なるのであれば)、っていうことと、親の相談相手に(なれるのであれば)っていう観点からは
合っていると思う人は行っても良いのではないでしょうか。というレベルです。


必要なのは、脳科学的アプローチ

発達障害、もしくは発達障害類似の症状が出ている場合、
それはおよそ心理から来る問題ではなく、
脳のホルモンや動きによるものだという事は間違いのない事実だと思います。

だからこそ、ADHDなら、脳のドーパミンを出すコンサータとか、ノンアドレナリン再取り込みを阻害するストラテラなどが処方されるのです。


だけれども、親としてはなるべくならそういう薬に頼りたくない。
何故ならケミカルなものはどうしても自然なものではないので、それがないとドーパミンが出ない、などという依存に近い状態を生み出しかねないと思うわけです。食欲不振や体調不良など、副作用もありますし、それが将来の子供にとってどのような影響が出るかはわからないですよね。


だから、私としては薬を使わない、マイルドな方法でまずはやってみて
それから薬を使うかどうするか、というのが今の所の方向性で
皆さんにもそちらをお勧めしています。
私も将来的に息子に服薬をさせるかは考えなくてはならなくなるかもしれませんが、今の所は薬なしでやっていく方針です。


では、薬なしでどう脳科学的アプローチをしていくのか?

まず、私が実践したのは
「デジタルの排除」でした。
勿論これだけではなく、色々な方法の合わせ技を試しては見るのですが
2歳9ヶ月から、5歳になるまで
息子には、テレビ・youtube・ゲーム・その他の音の鳴るおもちゃなど
それら一切を排除して子育てをしました。


2年3ヶ月に及ぶ、完全なデジタル排除の効果


色々やってみた中で、こちらの影響はとても大きかったのではないかと思っています。
特に息子は、2歳の時、他の子に比べてあまり目が合わない、一人で首を振り続ける、くるくる回るものをずっと見ている、寝っ転がって電車やトミカをひたすら並べる、などと自閉的傾向が強く出ていました。


ところが、2年3ヶ月の間、
テレビの電源を引っこ抜き、Youtubeをやめ、
音の出るおもちゃも取り上げて、
完全なデジタル排除の効果があり、
息子の自閉的傾向は「ほぼない」と診断されるようになりました。
(ADHDの不注意型の傾向はまだ残っています)


デジタルが脳に及ぼす効果は、脳科学的にもよく知られている所です。
これは国内外の脳科学者が本や論文で書いている所なので
私の独自の偏見ではありません。

むしろ、私はデジタル推奨派で
息子が生まれた当初、テレビや英語DVDなどが
知育にとても良いのだと思い込んでいました。


ところが、調べれば調べるうちに、
テレビ・英語DVD・ゲームなどが
子供、特に5歳までの幼児(3歳と書いてある文献もあり)に極めて
悪い影響があることがわかりました。


前頭葉の動きがストップしてしまう


気がつくとこのような状況になっていないか


これらデジタルに触れている時、
子どもの前頭葉の動きはストップしてしまい
音や光の過刺激によって、
脳は、年齢なりの成長をしなくなり
また、コミュニケーション能力であったり
自己制御能力などが低下していきます。


これは、本来発達障害ではないお子さんが
「発達障害」あるいは「発達障害類似」の
症状を起こしてしまうリスクになるわけです。

特に乳児2歳あたりまでは、
現実とテレビの区別がまだよくつかず
一方通行の情報だけで、言葉が遅れてしまう。

目と目が合わなくなる。
動きの速いものばかりに気を取られてしまう。

まさに、息子がそうでした。


また、息子に以下の症状は出ませんでしたが
知的に障害がないお子さんでも、ゲームやデジタル漬けにより以下のような症状を起こすことがあります。
・気にくわないことがあると奇声をあげる
・癇癪を起こす
・友達に、異常に敵意を示し、噛んだり引っ掻いたりする


これらは、ひと昔前によく言った
「ゲームによってキレる子ども」と似ています。
デジタルによってストップした前頭葉の影響により
このような「キレる子ども」が続出しています。


デジタル漬けの子どもに、
いくら「声かけ」をしても意味がありません。


「声かけ」以外に出来ること。
もっと沢山あるのですが、
長くなってしまったので今日はこの辺で。






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