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ソフィアコッポラ映画「オン・ザ・ロック(On the Rocks)」はやっぱり最高だった。

待ちに待ったソフィアの新作映画を、ようやく昨日鑑賞。

制作はA24。主演にラシダ・ジョーンズとビル・マーレイ。そして舞台はニューヨーク。好きな要素だらけの映画に、期待大!で鑑賞したのだが、正直これまでのソフィア作品のなかで一番好きかもしれない。とても良かった。


私にとっての初めのソフィア・コッポラ映画は、確か渋谷のシネマライズで観た、「ロスト・イン・トランスレーション」。

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あの時のスカーレット・ヨハンソンは控えめに言っても最高だったし、よく通っていた代官山のクラブAirで撮影されたナイトアウトのシーンにはテンションがあがったし、ジャケット写真が可愛くて思わずDVDを購入したし、新宿の雑多なネオンもソフィアにかかればなんだかめちゃくちゃおしゃれだと思ったし、ソフィアの目を通して観た2000年代の東京カルチャーみたいなものがすべて詰まっていたあの映画にときめいたのは、多分私だけじゃないだろう。


今作は、ロスト・イン・トランスレーションの続編かと思わせるような(内容は全然違うけど)あの、空気感を全編通して感じる。


ソフィアらしい洗練されたセンスの良さを感じながらも、これまでの「ガールズカルチャー」も垣間見える。
これまでよりも少しだけ大人っぽくもあり、またソフィア自身が言っていたけれど私小説的な作品でもある。


あらすじ
ローラ(ラシダ・ジョーンズ)は順風満帆な人生を送っていると思っていた。しかし、夫のディーン(マーロン・ウェイアンズ)が新しく来た同僚と残業を繰り返すようになり、良からぬことが起こっているのでと疑いを抱く。
そこで、ローラはそういう男女の問題に精通しているプレイボーイの男性に相談を持ち掛ける。それは、自分の父親のフェリクッス(ビル・マーレイ)だった。フェリックスはローラにこの事態を調査すべきだとアドバイスし、父娘2人で夜のニューヨークへと繰り出す。
アップタウンのパーティーやダウンタウンのホットスポットを駆け巡る内に、フェリックスとローラは自分たち父娘の関係についてある発見をすることになる――。
※Flimakersより転載

特にこの作品を最高にしているのは、プレイボーイなダメ男をやらせたら右に出るものはいないかもしれない父親役のビル・マーレー。

ニューヨークの画商の彼は、行く先々で女性を口説くし、考え方は前時代的だし、家族にもちょっと見放されているけれど、とてもチャーミングで、どうしようもない愛すべきキャラクター。

そして、やっぱりソフィア映画らしく、ファッション、ニューヨークの街並み、ソフィスティケートされた雰囲気は、期待通りおしゃれ。

秋の季節のニューヨークって本当に大好き。

なによりも偉大な父(フランシス・フォード・コッポラ)をもち、ニューヨークで育ったソフィアだからこそ撮れた作品、なのだろうなあ。

あと、主演のラシダ・ジョーンズのシンプルでエフォートレスなカジュアルファッションと、短めの前髪、さりげないシャネルのハンドバッグとエコバッグ・・の絶妙なバランスが超好みだったなあ。

ああ、この世界観にずっと浸っていたい。

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