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総合的、俯瞰的
総合的、俯瞰的。
そんなフレーズが偉い人たちの間で流行っている。
要は、バランス感覚重視ってことだろうか。いろんなコトに角が立たないような物言いで、いろんなコトに角が立たないような判断を下す。
ただ、総合的、俯瞰的な判断は、時にコトの本質をぼやかしてしまうようだ。
苦しんでいる人がいる。苦しんでいる人を、見て見ぬふりをする人がいる。そして、噓をつく人がいる。
そこには必ず、やむを得ない理由、後ろ暗い動機があるはずなのに、それがぼやかされてしまう。
総合的、俯瞰的な判断に傾きすぎると、小さくても大切な何かをあやふや、ないがしろにしてしまうことがある。
総合的、俯瞰的な何たるかが、忘れさせてしまう。
神は細部に宿るってことを。
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