すぐに掴めないものは掴めないんだから、地道にやっていくしかない
「器用だね」とよく言われます。
仕事の作業を不器用な後輩に教えていた、昨日。今まで、なにをもって自分が器用と言われてるのかピンときていませんでしたが、やっと理解できました。
私は作業手順を説明されると、なんとなく始めても手の動きがついてきていた。それが普通だと思っていたけど、それが苦手な人もいる。
本当に不器用な人って、手の動かし方を直感で掴めないのかも。
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私、運動神経が悪くて、全然スポーツができません。ボールも満足に投げられないし、脚は遅いし、鉄棒も跳び箱もダメ。
体育の授業はいつも地獄でした。
先生の動きを見よう見まねでやってみても、同じ動きをしているつもりなのに、なぜか全然違う動きになってしまう。
身体をどう動かしたらイメージしている動作になるのかが、いまいちわからないんですよね。
逆に、運動が得意な人は、先生の動きを見たらパパッと真似して同じ動きができるんです。なんで?どうやったらそれできるの?本当に同じ人間?
不器用な人が見ている世界って、たぶん運動神経が悪い人と似たような世界かもって思うのです。
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運動音痴をひきずりつづけ、小中高と地獄の体育をやり過ごしていたのですが、流れが変わったのが、大学での体育の授業でした。
教育学部だったので、どう指導すれば子どもたちが身体の動かし方を体感的に掴めるのか、その方法を教わりました。
ひとつひとつの動きを分解して段階的に体験して、最終的にひとつの動作にまとめる。すると、私も今まで飛べなかった高さの跳び箱が飛べました。
「身体に覚えさせる」といいますが、まさにそれ。直感的に動きがわからないなら、地道にひとつずつ身体に覚えさせるしかない。
そうやって考えると、不器用な人が苦戦してるところに「慣れだよ慣れ!」って言ってしまうのは、良くないな。
慣れじゃないよ、掴めないものは掴めない。
今までいろんなところで言ってきたかもしれない、相手の立場に立てていなかった。反省。
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こんなことをぼんやり考えつつ、後輩への指導へ話を戻します。
作業のとき、指を置く位置を細かく提案してみました。
細かくいいすぎかな?とも思いましたが、動きが少しスムーズになってきた気がするのでもう少し様子を見守ってみようと思います。
このまま、少しずつコツを掴めるといいな。
教えるって難しい。ここ一年は指導する立場になることが増えましたが、相変わらず説明下手です。日々精進。
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