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今のわたしは10年前に読んだ本たちでできている説

今の身体は10年前の食べ物でできている、というもはや耳にタコのフレーズ。

それをいうなら、今のわたしは10年前に読んだ本たちでできている、もあり得る話じゃないだろうか、とつぶやいてみる。


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10年前、どんな本を読んでいたっけ。ふと考えていた今日。

ぜんぜん記録をつけてなかったから、曖昧だけど、思い出してみよう。


えーと、当時は一人の作者にハマると、ひたすら読み漁るタイプ。今もその傾向あり。元々図書館に通っていたけど、大学に進学して、バイト代で本を自由に買えるようになったのは本当にうれしかった。

当時、好きだった有川浩、吉本ばなな、綿矢りさ、宮尾登美子の本はあらかた読んでいたと思う。個人的にハルキブームで、村上春樹を集め、そこから佐々木マキさんの絵にハマり、絵本も購入。


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同時に、古い作品も読んでみよう!と読みはじめたのが、なぜか谷崎潤一郎と与謝野晶子。

なんで唐突に与謝野晶子?って思ったけど、思い出したよ。小学生の頃、与謝野晶子の伝記を何度も読んでいたのです。

のちに夫になる鉄幹の元に夜な夜な電車で向かうシーン(だったと思うんだけど)があって、漫画の中だけじゃなくて現実の世界でこんなに熱烈に生きられる人がいるんだな、と憧れた。

のちに子どもを12人出産してるのも子ども心に衝撃で。

たぶんその頃の記憶が残っていて、手に取ってみようと思ったんだろうね。

大学の研究の一環で、心理学者の河合隼雄なんかも読んでいたな。


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そういえば、雑誌のコラムも好きだった(今も好きだけど)。

リリー・フランキーのコラムは文庫でガッチリ買っていたし、POPEYEで連載していた大根仁「東京タイアップデート」は毎回チェックしてたな。

漫画も今と変わらず好きだった。

panpanyaや今日マチコのような独特の世界観の漫画を読んでいるかと思えば、萩尾望都、くらもちふさこ、谷川史子の自分が生まれてもいない頃の作品を漁ってみたり。


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記憶力が悪いので、正直に言ってしまうと、内容はびっくりするくらい覚えてないのだけど、改めて思い出すと、今のわたしの断片がゴロゴロ転がっていると思う。

ポップでガーリーなふわふわな気持ちもあまり表には出さないけど確かに持っているし、情熱的な人生でありたいともひっそり思ってる。

本を食べるかの如く吸収して、それはどんどん蓄積されていく。ふふふ、たのしいねぇ。おもしろいねぇ。

「今のわたしは10年前に読んだ本たちでできている」この仮説はいかほどに。


P.S. 給料日だからって、古本屋と新刊書店を周り、6冊本をお迎えしてしまいました。10年後の自分を作るものだからええやろ、と軽率に買いすぎました。反省。

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