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劇団四季『美女と野獣』ゆるい感想


久しぶりの観劇!

舞浜アンフィシアターで絶賛公演中の劇団四季『美女と野獣』、久しぶりに観劇してきました!
金テープ等いくつかの演出が変更になってから、初めての観劇です。
結構がっつりテープが飛んでて驚きました。

今回の席

今回は23列目40番台のA席。
後ろから2列目ですが、アンフィシアターの作りもあるのか、思ったよりも舞台が近く感じました。
さすがに双眼鏡が無いと表情がわかりませんが、アトレックが通常装備なので問題なし。
下手側の場合、ここよりサイド寄りの席は購入をかなり迷うな……という印象です。
前方席なら一考の余地がありますが、後方でもセンターブロック寄りに座ったほうが、物語に集中できると思います。

登場人物の感想をちょこちょこ

ベル(平木 萌子さん)

めちゃくちゃキュートだった……!
透き通って芯のある歌声で、ベルの声だ~!と「変わりものベル」を聴いた時にまず感じました。
また、城に来てからのビーストとの言い合いをする所もベルの方が一枚上手で、彼女の言うべきことをはっきりと言う一面がとてもよく表れていて。
好奇心旺盛で、好きな物の話をすると少し早口になる様子もあり、序盤は特に若々しさを感じました。
その分、チェンジ・イン・ミーで高らかに歌い上げる様子でベルの成長を感じられたように思います。
この場面、せり出した部分で歌うベルにしっかりライトが当たっていて、モリースと客席の私たちが同じ視点でベルの成長に立ち会っているような印象を受けました。
アーサー王伝説の朗読も素敵で、読み進めていく中で「ということは、彼が王様だ!」と先走るビーストをたしなめる場面での「お待ちなさいな!」が可愛くてどうにかなりそうだった。一緒に楽しんでくれて嬉しいという気持ちが溢れていて、本当に可愛かったです。
私のために一冊まるごと読んでほしいなって思いました。

ビースト(金本 泰潤さん)

金本さんは『ノートルダムの鐘』ぶり。
歌声もお芝居も素晴らしいのは当然存じ上げているのですが、もう最高でした!観られてよかった!!
1幕ラストの「愛せぬならば」が本当に素晴らしくて!
歌い出しの「あわれなやつめ……」という所が、しっかりメロディーに乗せるのではなく、やや独白のような歌い方で引き込まれました。
序盤は台詞のようにも聞こえる歌い方で、しっかりと歌詞の内容が頭に入ってきましたし、あたらめてこの曲はビーストの心情を歌ったものなのだと納得できました。
懇願と諦め、若干のヤケクソ感が最高。ラストのロングトーンも力強く、アンフィシアターの天井が吹っ飛ばないか心配になりました。
尊大な態度もあり姿形が大きく見えていた金本さんのビースト。
下手側でしゃがんだ時の背中がとても小さく、そして孤独さのようなものを感じたことも心に残っています。
ベルを夕食に誘う場面で、わざとらしくベルの言い方を真似てみたり、傷を舐める演技の獣らしさや傷口を治療される際の叫び声が振り切っててすごかった。ここ、客席のお子さんたちが大ウケしていましたね。
幼さの残る言動、正直人間らしいとはいえない振る舞いが次第に無くなってゆき、ベルとの出会いでビーストも成長していく様子が立ち居振る舞いだけでなく声の出し方からもしっかりと表現されていて素敵でした。

ルミエール(岩崎 晋也さん)

別に狙っているわけではないんですが、未だに岩崎さんルミエールしか観たことないんですよね。
「ビーアワゲスト」での歌い出しが甘やかでとっても好きです!
ベルを持ち上げてから降ろす際に、しっかりと目を合わせている姿も素敵です。
かっこよくて口が達者でちょっとかなり結構女の子が好きな男が似合いすぎていて困る。立ち姿からまず美しい……。
ミュージカル版のルミエールは、ビーストの年上の友人に近い関係や保護者といった要素も持ち合わせていると思うのですが、ビーストへ向ける眼差しが本当に温かくて、ただの主と使用人の関係ではないのだなと立ち居振る舞いからも伝わってきます。
また、コッグスワースとの軽快なやり取りも大好きです。
人間に戻ってからの頬へのキスのやり取りや、ラストのサムズアップのバディ感がたまらん。

ガストン(髙橋 基史さん)

髙橋さんも『ノートルダムの鐘』ぶり。
実は、この方のガストンが観たくて今回はチケット取りました。
正統派の格好良さに加えて、あの狭い村に暮らしていたら従った方が良いと感じさせる力強さや、この男に着いていけばなんとかなるだろうといった、リーダーシップ的な要素への説得力がありました。
そして、ベルへの理想の押し付けはもちろんのこと、彼の暴力性や野蛮さも立ち居振る舞いに表れていて、力強さの中にある格好よさと残虐性が両立しており、個人的にかなりガストンのイメージとして納得できました。
なんか、このガストンならそりゃ背中を向けた相手も撃つし、命乞いしておきながら斬りかかるという説得力がありました。
あと、酒場で全然酔ってなくないですか?
このガストン、ワクだなって思ったのは私だけでしょうか。
全然酔った風に見えない分、酒場でのモリースとのやり取りにも彼の怖さが伺えたような気がします。
そして、歌声!低くて、力強くて素敵だった……。
たぶん、この方の声がそもそも好きなんだと思います。
カテコでは結構ニッコニコで客席に手を振ってくださるところも好きです。

ミセス・ポット(森川 温子さん)

温かさの権化か……?
森川さんのミセス・ポットを一言で表現するならもう、”温かい”という一言。これに尽きると思います。
ご主人様と同僚たち、そして新しいお客様を温かく見守る城の母……
台詞でも歌声でも凛とした中に温かさがあって、素敵なお声だなと感じました。

おまけ 観劇後のお酒

今回もオールド・オウルへ。
気温もちょうど良かったので、テラス席でハートランドを一杯。

ハートランドはいつ飲んでも美味!

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