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自分にピッタリの仕事に出会える面接のコツ

先日ふとTwitterで面接のコツ知りたい人いるかな?と呟いたら結構反響をいただいたので、私が思う面接のコツを書いてみたいと思います。

社会人歴8年目にして、経験社数5社という、いわゆるジョブホッパーと呼ばれそうな、全く一箇所に留まれない生き方をしている割に、給料を下げたことは一度もなく、常に上げるステップアップ転職を繰り返し、現在は某外資系大手企業に勤めてそれなりに楽しく生活してるというけっこう幸せな人生を歩んでいます。

と言っても、キャリアの序盤は辛いことも多く、お給料も少なくて生活苦だったこともあったんですが、どうやってここまで辿り着いたんだろう?と振り返ると、正しい面接の仕方がわかったことが大きい気がします。

まず大前提として、私の思う正しい面接とは、内定を沢山もらうとか、そういうことではなく、本当に自分に合っていて、入社後も楽しく働ける環境とマッチングすることを指します。
そのためには、どういう準備や心構えが必要なのか、ポイント毎に紹介していきます。ちなみに、私は新卒のときの面接はボロボロだったので、転職組の人に向けて書いている内容になりますが、もし新卒で読んでいる人がいたら、エッセンスだけ上手く盗んでもらえたらと思います。

1.自分の経験を棚卸し→抽象化する
基本中の基本かもですが、何が自分のアピールポイントになるのか知るために、自分がこれまでに経験した仕事=宝の山なので、経験した仕事をすべて洗い出します。
特に感情は加えず、淡々と箇条書きなどで、事実に基づいて書いていきます。数字などの事実があればなおよし。(月に1000件の●●を処理した等)
全部書けたら、その仕事を通して自分が得たものを、抽象化していきます。

さっきちらっと書いた例「月に1000件の●●を処理した」であれば、これだけだとただの事実ですが、●●=請求書として、「月に1000件の請求書の処理をした」などだと、数字を扱う正確さを求められる作業なので、「ヌケモレなく正確に数字の確認をできる」など。
複数の業務を担当していたなら、「マルチタスクの適正がある」など、抽象化しておきます。

なぜこのプロセスを踏むかというと、転職先の仕事と自分の今の仕事内容が一致しないからと言って、諦める必要はないからです。
仕事の中には必ず核となる要素があります。
自分のやりたい仕事と、自分の経験の核と核が結びつくポイントを見つけて、事実に基づいてアピールすればいいんです。

2.得手・不得手、できること、できないことを正直に把握する
個人的に、幸せに仕事をするためにとても大切だと思っているのがこのステップです。
転職活動中って、多かれ少なかれ、今の仕事や将来への不安を抱えているので、早く次を決めたいと焦る気持ちから、なんでも出来る有能な人に見せたくなるのですが、それで面接中は上手く誤魔化せたとしても、入社後に厳しい現実が待っています。
私自身も、3社目に転職したときは少し焦りがあったことと、面接を受けている際に過大評価をされている違和感があったのに、その警鐘を無視して入社した結果、入社後の期待値とのギャップが大きく、とても辛い目に合いました。

それに、有能な人=なんでもできる人ではないんです。
実は、人事として300人くらい面接した経験もあるんですが、面接で印象のいい人というのは、自分を大きく見せる人ではなく、自分のことをよくわかっている人です。
自分のことを正確に捉えている人は、内省できる人、誠実な人、信頼出来る人という印象を与えます。

正直に、自分の得手・不得手を把握し、それよりもっと厳密に、自分の今の実力で出来ること・出来ないことを把握しましょう。

そして、大事なのは、面接の際に相手から質問されたら、例え不得手にあたること、出来ないことについてであっても、正直に答えることです。
ここで出来ないことを出来ると言ってしまう、誤解させてしまうと、先に述べた通り、入社後に大変な目にあいます。

実際、3社目の失敗で懲りたあとの4社目の面接の際は、心構えが変わっていたので、受けていたロールに必要なスキルに対する経験を聞かれた際、正直に答えました。このとき、ポイントとしては、どこまで出来るかの線引もちゃんとわかっておくことです。「ここまでは出来るけれど、ここから先はやったことがない」と正確に伝えることで、相手も判断がしやすくなります。かつ、やったことない、で終わるのではなく、自分がぜひ身につけたいスキルならば、「やったことはないけれど、是非やりたいのでやれるようになる努力を必ずする」と添えた方が(その気持が真実なら)ベターだと思います。

4社目でこのやり方を実践した結果ですが、元々受けていたロールでは、正直なところ経験不足でNGだったのですが、カルチャーフィットが高いので、別のロールで内定を出したらどうかという判断となり、より私にフィットした新しいポジションが新設され、そこに収まることになりました。

私にとっては、本当の自分の興味関心と実力に合った仕事が与えられハッピーですし、会社としても、本当に力を発揮できる仕事を与えることでチームとしての総力はアップし、両者WinWinの結果になりました。
ただし、この結果は正直に実力を伝えたからこそです。
以前の私のように、実力以上のちからがあるように見せて、元々オファーされていたポジションに内定していたら、実力不足で今頃クビ(外資系なので・・・)ということもあったと思います。

3.一緒に働きたいと思ってもらえるか
最後に・・・ここも、見せかけだけやっても仕方ないんですが、
最終的に面接に受かるかどうかって、一緒に働きたいと相手に思ってもらえるかが一番決め手になるような気がします。
それは、だから相手に気に入られるような面接態度にしよう、ということではなく、自分の考える、最も相手をリスペクトしたやり方、かつ自分がリラックスできる態度・服装で面接を受けることです。
自分はどういう人なのかも正直に伝え、また自分も相手のこと・会社のことをよく見ましょう。
自分も相手も対等だと考えて、仕事をする一人の人間同士という気持ちで、面接の中でもちゃんと会話のキャッチボールをしましょう。
結局、普段の自分を受け入れてもらえない会社に就職したところで幸せにはならないので、もしここまでやって落ちたとしたら、自分が原因ではなく、単に縁がなかっただけです。

長く書きましたが、面接のコツって、自分にも相手にも正直に向き合うことが一番の正攻法だと思います。
今までの自分がしてきたことを認めて、理解して、相手に伝えることで、自分に本当にマッチして、楽しくリラックスして働ける仕事に出会えたらいいなと、このnoteがその手助けになれたらいいなと思います。

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